山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

この世でみにくいもの=弱者をバカにして、これに同調して

2015年07月01日 10時26分09秒 | Weblog
 百田尚樹氏を呼んで妄言をいわせた勉強会なるもので「マスコミを懲らしめなければならない」と報道抑圧発言をした大西英男代議士(東京16区)は、厳重注意処分を受けたにもかかわらず、30日、また同じことをくりかえした。「問題があったとは思いません」というのだから、どうしようもない。
 百田氏は、「文化芸術懇話会」で軍隊の必要性を説いたうえで「南太平洋の小さな島、ナウルとかバヌアツとかツバルなんか、もう沈みそう。家でたとえればくそ貧乏長屋。取るものも何もない」という発言をしたそうだ。参加者からは笑いが起きたという(『朝日』7・1付)。
 島が沈みそうなこと、経済的に貧しい国であることをあざ笑う神経。これが文化人や小説家だというのが信じられない。沈みそうなのはバヌアツやツバルの責任か。くそ貧乏長屋とは、どのようにしてこういう表現がでてくるのか。「くそ」という表現は橋下維新「最高」顧問もよく使った。
 こうした発言に参加者から笑いが起きたそうだが、弱者、弱小国家をばかにするもの言いに対して、顔をしかめるのではなく、同調して笑うというのは、精神の程度を疑わざるをえない。これが政府与党の国会議員たちのレベルだと思うとやりきれない。これが数を頼んで好き放題するのだから。
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