70年前の師匠。特攻機「桜花」の搭乗員でした
8月10日に特攻の命令を受けましたが出撃する
ことなく終戦を迎え、生き残りました
混乱の中、何とか故郷まで辿りつきます
そこに待っていたのは生き残った者の過酷な運命
情報が少ない田舎の山の中、まだまだ戦争の空気
は濃く「卑怯者」「特攻から逃げて帰ってきた者」
と後ろ指を指されます
そして、その人たちは家族や親を戦争でなくした
人たちでありしました
「その頃は、本当に外を歩きたくなかった」と、今も
辛そうな表情を見せます
「特攻隊員であった事を話せるようになったのは
平成になってからかなぁ」と…
戦争は生き残った者にも大きな傷を残しました
終戦70周年ということで、野村町の図書館に当時の
飛行服や血書の鉢巻を初めて公に展示しました
その展示の最後には師匠は大きく
「戦争反対、戦争反対、戦争反対」と書いたものが
添えられていました