4月23日のフジサンケイビジネスアイのコラムより 抜粋です。
鳩山政権が社会福祉や財政赤字を理由に、なし崩しに増税路線に踏み出しつつあるのは周知の通りですが、・・自民党も、消費税増税に前向き・・「みんなの党」はマニフェストで「3年間は増税せず」にとどまり、「たちあがれ日本」に至っては、財政再建を政策の中心に据えて、正面から増税を打ち出しています。
財政問題は、経営能力の問題
多くの人が「減税は無理だ」と思いこんでいる。確かに日本の財政は多くの借金を抱えており、健全とは言い難い状態です。・・・その解決策が「増税」というのでは、マネジメントの観点から言って落第です。
たとえば、売り上げが半減して経営危機に陥った企業があるとします。
その場合、商品の価格を2倍にして売り上げを元に戻すなどという再建策が成り立つでしょうか。そんなことをすれば一気に顧客離れが起きて、売り上げはさらに減少してしまいます。
増税はそれと同じで、経営再建の手法としてはあり得ない選択です。増税がかえって税収を減少させることは消費税導入以来の税収の推移を見れば明らかです。
経営再建の原則は、不要部門から大胆に撤退し、高付加価値部門に経営資源を集中させることです。
政府に置き換えれば、民間でできる事業からは撤退し、政府でしかできない部門やインフラ投資などの未来創造部門に集中するということになります。
民間企業もやっているように、当たり前のことを当たり前に行えばよいだけのことです。
そうすれば減税も可能になり、さらに景気回復も見込め、結果的に財政も再建されていくのです。・・・
セルフヘルプの精神
・・米国では、オバマ大統領による医療保険改革法の成立に伴う増税に対し、猛烈に反発する国民世論が起こっています。草の根の政治運動「ティーパーティ(茶会)」が全米に広がり「オバマ大統領は 大きな政府を作りだす社会主義者だ」として減税運動を展開しています。(TEAにはTaxed Enough Already=税金はもう充分課されている、の意味も込めている)
この運動の根底にあるのは「どんな境遇でも可能な限り、自分の力で人生を切り開くべきだ」というセルフヘルプの精神です。
日本にも、このセルフヘルプの精神、勤勉の精神をよみがえらせていきたいと考えます。
いしかわ・えつを 幸福実現党党首
いしかわ党首の印象は、なかなかの侍で、肝の据わった方でした。