こと勉強や受験の世界は公平で、努力に比例して実力がつき、その実力相応の成果が出せます。具体的に言えば、X大学医学部に入学したい人はX大学医学部で必要とされる学力を試験日までに身につければ合格できます。しかし、たとえ必死に勉強したとしても試験日の時点で学力が合格レベルに達していなければ不合格となります。ただそれだけのことです。この意味で努力が正当に評価されるのが受験・勉強の世界です。
仕事の世界では努力したからといってすぐに成果が出るとは限りません。ましてや相手がいる交渉事や契約締結はこちらが最大限の努力をしたとしても、まま失敗することもあります。それは相手方にも自由意志があるからです。
私は社会人になってから、「勉強・受験の世界では努力と結果が比例する。」ということの有り難みをつくづく感じました。それはそうです。実社会では、自分なりにちょっと努力したからといって周囲からはすぐには認められないし、成果も出せないからです。世の中そういうものです。しかし、世の中捨てたものではないです。実社会でも5年~7年倦まず弛まず誠実に努力を重ねると、必ずや周囲の人に認められ、信用されます。その結果自己の懸命な努力が成果に結びつき出します。それは周囲にその真剣かつ誠実な努力を見ていてくれる人がいるからです。この意味ですぐに結果に結びつかない実社会こそ「継続は力」「誠実さは宝」なのです。私はそう思っています。
だからこそ、お子様達には努力の結果がすぐに出せる幼稚園児、小学生の今から精一杯努力をし、成果を出す実体験を積み、その喜びを何度も味わって欲しいのです。そして、「懸命にやれば出来る。」“Yes, I can.”という自信を持った堂々たる社会人(人間力ある社会人)となって欲しいと思います。