「学校選びで、大学合格実績は大切です!」
そう言うと、すぐに、「学校というものは、大学合格実績だけで判断するものではない。ましてや東大や医学部合格者数で判断するのは間違っている。」という批判がとんできます。
たしかに、学校は進学実績だけで判断するものではありません。長年培った独自の校風、学力以外の部活動などの課外活動の成果、教師陣の質、環境、学校設備等あらゆることを総合評価してはじめて学校の善し悪しを判断できます。
しかし、実は、大学進学実績からその学校の校風が推測できるのです。
例えば、何らかの原因でA校の校風が以前より悪くなったとします。
そのことはすぐには影響しませんが、時間差(1年~5年)で世間に伝わり、徐々に評判が悪くなります。(世間というのはそうすてたものではありません。)
評判が悪くなると、真面目に努力する生徒や資質の高い生徒がA校を志望しなくなり、結果毎年の入学者の質が徐々に落ちてきます。
入学者の質が落ちてくると、たとえ教師陣が変わらなかったとしても、6年後の進学実績が以前より徐々に落ちてきます。それが数年続くと、結果、大学進学実績が決定的に下がります。
つまり、ここ数年の大学合格実績が右上がりか右下がりかで、その学校のここ5~6年間の評判と校風の善し悪しが推測できるのです。
無論あくまで推測ですので、実際に学校を訪問したり、在校生の御父母様の話を聞いたり、さまざま実地に調査をされて、最終判断をするべきです。