「なにかするときになぜそれが必要か、大切かを、乳幼児にきちんと説明して本人にその意味を教えましょう。」
乳児(0歳児)の場合、話しかけても「ママのいうことはよくわかりました。では、そのようにお願いします。」と返事をするわけではありませんので、親の話を本当に理解しているのか確かめるすべがありません。返事がないからどうせわかっていないのだろう。―という考えからもありますが、いや、言語中枢が完成していないので返事ができないだけで実は理解している。―という考え方もあります。
私は乳幼児でも我が子は親の話すことを一生懸命に聞いていて理解しようとしていると感じましたので後者の考え方に立って子育てしました。
乳幼児の自分に両親がいつも話しかけてくれ、いろいろなことを教えてくれる。そして、いろいろなところに連れて行ってくれて、自然のすばらしさ、現代文明のすばらしさも見せてくれる。「そんなことを赤ちゃんに教えてもどうせわからないし意味がないね。」という人も多々いましたが、「そういう人達のほうががわかっていないのだ。」と思い我が子をいろいろなところに連れていき、いろいろなことを教えました。その経験は成人するころには思い出せなくなっていたとしても、記憶のデーターベースには刻まれているはず。そしてそれが成長してからの人間力育成の一助になる。―そう信じています。
できるだけそのように育ててもらってほうが子供は幸せだと考えたからです。
反対にどこにも連れて行ってもらえず、毎日ベビーベッドに寝ていて、天井や上からつってあるガラガラだけを見て育つ、そして、赤ちゃんにはどうせ話しかけても理解できないとして、親や周囲の大人達がほとんど話しかけないで育てたら・・・・・。とても可哀想ですね。
「言葉を話すのが遅い。」それは持って生まれて能力だけの問題ではなく、両親をはじめとして周囲の人が話しかける回数や量が少ないとそうなってしまうようです。なぜなら、乳児は周囲の人々の言葉を聞いて、言葉の出し方を覚えるからです。よく言われることですが、赤ちゃんの前で周囲の大人達も英語しか使わず、英国で育てると英語を発するそうです。
ですから、乳幼児のときだからこそ、両親はもちろん周囲の大人達が良い刺激をたくさん与えてあげるのです。そうすると、言葉を早く覚えて、頭のいい子に育つ基礎ができます。
また、理解していようがいまいが、何かするときにその意味を説明してあげると赤ちゃんは嬉しいようです。そして、両親の我が子に対する愛情も伝わるようです。おすすめです。