絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

将来頭がよく、人柄の良い子にするために0歳児から家庭でできることを教えて下さい。(No.259)

2014年01月27日 11時28分08秒 | 出産・育児

  0歳と言っても生後3ヶ月と生後11ヶ月ではかなり差がありますが、今回は一般論として話しますね。

以前にもこのブログで話しましたが、人間には生まれつき向上心が備わっています。特に教えなくても成長につれてハイハイをし、つかまり立ちをし、いつのまにか歩き出します。言葉も父母や周囲の人々の会話を聞いて耳からだけで覚えてしまいます。

  ですから、そのお子様の成長発展段階に応じて向上心を刺激して、お子様が自分からいっそう努力していろいろなことを身につけ、一人で出来るように持っていくことが子育てのコツです。

そこで

  個人差はありますが生後数ヶ月の「赤ちゃん」を例とすると、自分だけで座ることもできません。おんぶやだっこをしなければ寝ているだけです。その状態の赤ちゃんの視界は寝返りをうっても限られたものです。想像してみて下さい。ただおとなしく寝ているだけで放っておかれたらせっかく生まれてきたのに、その赤ちゃんの人生は楽しいですか? 

楽しいわけがありません。だから、ガラガラを天井から吊ればいいのですか?それとも昔話CDやお歌のCDやクラシック音楽CDをかけてあげればイイのですか?枕元にテディベアのぬいぐるみを置けば良いのですか。私はそれらを全否定しませんが、それらが中心で良いのでしょうか。

  その状態の赤ちゃんが一番望んでいるだろうことはなんでしょうか?寝ている赤ちゃんの身になって考えればすぐわかることです。それは自分を産んでくれたお母さん、そして、自分の誕生を心待ちにしてくれていたお父さんとのふれあい(コミュニケーション)を望んでいるはずです。赤ちゃんはまだしゃべれませんので「お母さん、私のことを産んでくれて有り難う。」なんて言えませんし、「お母さん、せっかく生まれてきたのだから、いろいろなことを教えて下さい。いろいろなところに連れて行って下さい。」とも言えません。

 

   赤ちゃんが言葉で要求してこなくても最愛の我が子のために赤ちゃんをだっこして赤ちゃんの目を見てたくさん話しかけてあげましょう。父・母からの肉声での話しかけやコミュニケーションが自分一人で起き上がれない赤ちゃんの一番の希望だからです。胎教として聞かせていたモーツァルトの曲をまたかけてあげるのももちろん良いことですが、赤ちゃんにとって一番の幸せは自分のことを心から愛してくれている父母と家族からの話しかけとはたらきかけです。

 

以上のように頭が良くて、人柄がいい子に育てる大前提として、まずはお子様とのコミュニケーションを重視することが大切です。

次に、赤ちゃんに次の段階の目標をお母さんお父さんが話してあげるのです。

たとえば、まだ一人ではおきあがれない赤ちゃんに『赤ちゃんが座っている絵』を用意してそれを見せて、「はやくこういうふうに座れるとイイね。座れるといろいろなものが見えて楽しいよ。それにおもちゃも自分でとれるようになるからもっと楽しいよ。お母さん、お父さんも応援するから、頑張ってひとりでもすわれるようになろうね。」と語りかけるのです。人類なら何も教えなくても成長につれて放っておいても座れるようになりますが、次の努力目標を教えてあげたほうが早く座れるようになります。「赤ちゃんだから話しかけてもなにも理解できないから無駄だ。」という意見もありますが、赤ちゃんは父母の言うことを集中して聞いて理解しようとしていますし、我が子を愛する父母の愛情や心から願っていることは必ず伝わっている。ただ、まだしゃべれない赤ちゃんは「わかりました。私もはやく座れるようになりたいから頑張る。」と返事をしないだけだと私は思います。

 1点だけ注意して欲しいのは目標を話すのはいいのですが、「はやく座れるようにならないとダメだ・・・。」という言い方をしてはいけません。

 言い方はあくまで「これこれ出来るようになるといいね。とっても楽しいよ。頑張ってみる?そう、それじゃ、お母さん、お父さんも応援するね。」というプラスの表現(肯定文)で話しかけてくださいね。

 今0歳児をお持ちの御父母様、是非試してみてください。

 

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