あなたから一番遠いブログ

自分が生きている世界に違和感を感じている。誰にも言えない本音を、世界の片隅になすりつけるように書きつけよう。

やっばり橋下サンは立派だなあ

2013年06月07日 11時32分11秒 | Weblog
 日本維新の会共同代表の橋下大阪市長が、また叩かれている。
 今度は沖縄の負担軽減のため、オスプレイの訓練を大阪の八尾空港に誘致するという発言だ。
 もちろん、「市長の立場だとしたら他の市の問題に対する内政干渉だ」「政党の党首の発言としたら、頭ごなしの提案は地方分権を掲げている党是と矛盾する」など、突っ込みどころ満載なので叩かれても仕方ないのだが、マスコミは自分たちが散々持ち上げてヒーローに仕立てておいて、いったん何かあると手のひらを返すわけで、こういうただ「面白い話題」づくりしかしないマスコミも橋本氏以上にひどいものだと、つくづく思う。

 ぼくは橋本氏の意見には全く同意しないが、しかし確かに彼の論理には整合性がある。
 安保は絶対に守りぬかねばならない、しかし沖縄にだけ負担を強いるのは間違い、と言う以上、理屈から言って「それでは自分のところで引き受けましょう」となる以外に結論は無い。
 橋本氏は弁護士だから論理に生きる。選挙のためだけに矛盾した政策を掲げるより、自らの論理的整合性を貫き通そうというのはなかなか潔い。

 ただし彼が本気ならば、の話である。

 どう考えても、八尾空港にオスプレイの訓練を持ってくることは不可能だろう。空港自体が軍事空港としての機能を全く持っていない。格納はどうするのか、整備はどうするのか、訓練用の資材はどうするのか。さらに周りは普天間基地以上の住宅密集地だ。地元が絶対に反対するのは目に見えている。

 まさか橋下さんほどの人が、そんな状況を考えないで発言しているわけは無い、でしょ? まさか最初から実現しっこないなどと思って、ただ口先だけの人気取りで言っているわけじゃないでしょ?

 堂々の野党第二党(だっけ?)の党首である以上、そうした疑惑を持たれないためにも、政府や米軍にこの問題を丸投げするのではなく、言った以上は自らの政治生命をかけて絶対に実現してほしい。
 実現できないのなら政治家を辞めてもらいたい。

 政治家の発言はマスコミを喜ばすテレビタレントのジョークじゃないのだ。有権者をなめるな。本気でやれよ。