AKB48が政治をパロって「総選挙」などというショービジネスを始めたのを見たときには、政治の劇場化・バラエティショー化が行き着くところまで行き着いた結果だなぁと思ったものだが、いよいよ今度はそのAKBのショーを逆輸入して、橋下さんが「候補はじゃんけんで決めよう」とか言い始めた。
確かにこれは最も平等な方法だから、最も民主的と言ってよいのかもしれない。橋下さんにとっては本物の総選挙もAKBの総選挙も人気投票ショーと言う意味で本質的には同じことなのだろう。
野田さんは「古い政治に戻してはならない!」と絶叫していたが、前にも指摘したように民主党に求められていたのは、かつて「最も進んだ社会主義」と海外メディアに皮肉られた古い自民党政治の復活であって、それではTPP参加という政策が新しいのかと言えば、それもまたブッシュ=小泉時代の新自由主義への逆戻りでしかない。
だからと言って安倍自民党が新しいかと言えば、もちろんそんなことはなくて、こちちはさらにそんなレベルを軽々と飛び越えた復古主義になってしまっている。ようするに戦前の大日本帝国を復活させようという主張である。
この選挙は、古い政治か、それともより古い政治かを選択する選挙の様相を強めている。
ちなみに野田さんがいわゆる第三極を野合であると批判したのには、日本全国一億人の人が「そもそも民主党が野合だろうが」と即座に突っ込んだことと思う。
ただ誰も指摘しないのでちょっとモヤモヤするのだが、元祖野合党派である自民党が、なぜかこの選挙では極右思想で完全に一体化してしてしまっているようで、この錯乱とも言える安倍さんのトンデモ公約に自民党内部から批判が聞こえてこないことがかなり恐ろしい。
こうなってくるともはや自民党は完全に終わったなと思わざるを得ない。と言うか、すでにとっくに終わってるのか。
今回の選挙を巡ってマスコミは「政党が多すぎてどこを選んでよいかわからない」という「キャンペーン」を始めている。ある意味巧妙である意味荒っぽい世論誘導である。
客観的に政治家たちの言っていることを並べてみれば、誰が何を考えているのかは明確である。主張が変遷しているやつや両論併記的なことを言っているやつはようするに本音が別にあるということだ。
ぼくは別に支持者ではないし、良くも悪くもと言うしかないが、はっきり言って主張が全くぶれていないのは共産党だけだろう。誰が見たって客観的にはそう言うしかない。
ところがマスコミはその点には全く触れようとしない。中立公平の立場から一応共産党の主張を他と並列で並べてはいるが、さかんに「よくわからない」政治家たちのことを批判したり持ち上げたりする一方、共産党の主張が少なくともこの3~4年間の政権交代騒ぎの過程でもぶれていないということはあえて無視し続けている。
(残念ながらと言うか、社民党や公明党などはこの間に多くの妥協を重ね、結果的に変遷してきたと言うしかない。そしてその他の小政党はそれ以前にあまりに党としての歴史が浅すぎる)
共産党の主張が気に入らないのであれば批判したって良いはずなのに、それさえしない、というか実際には共産党の公約はあまりにも大衆受けする主張で、これまでマスコミがあおってきたのとほとんど同じ内容だから表向きには批判できないのだろう。
詳論は別の機会に譲るが、最後に一言付け加えれば、「どこを選んでよいのかわからない」のではなく、それはあなたがただ選びたくないだけなのであり、「選択肢が与えられない」のではなく、それはこれまであなたが自ら選択肢を排除してきた結果なのだ。
もしあなたが本気になって考え、そのことに気づくのなら、この選挙も無意味ではないかもしれない。
確かにこれは最も平等な方法だから、最も民主的と言ってよいのかもしれない。橋下さんにとっては本物の総選挙もAKBの総選挙も人気投票ショーと言う意味で本質的には同じことなのだろう。
野田さんは「古い政治に戻してはならない!」と絶叫していたが、前にも指摘したように民主党に求められていたのは、かつて「最も進んだ社会主義」と海外メディアに皮肉られた古い自民党政治の復活であって、それではTPP参加という政策が新しいのかと言えば、それもまたブッシュ=小泉時代の新自由主義への逆戻りでしかない。
だからと言って安倍自民党が新しいかと言えば、もちろんそんなことはなくて、こちちはさらにそんなレベルを軽々と飛び越えた復古主義になってしまっている。ようするに戦前の大日本帝国を復活させようという主張である。
この選挙は、古い政治か、それともより古い政治かを選択する選挙の様相を強めている。
ちなみに野田さんがいわゆる第三極を野合であると批判したのには、日本全国一億人の人が「そもそも民主党が野合だろうが」と即座に突っ込んだことと思う。
ただ誰も指摘しないのでちょっとモヤモヤするのだが、元祖野合党派である自民党が、なぜかこの選挙では極右思想で完全に一体化してしてしまっているようで、この錯乱とも言える安倍さんのトンデモ公約に自民党内部から批判が聞こえてこないことがかなり恐ろしい。
こうなってくるともはや自民党は完全に終わったなと思わざるを得ない。と言うか、すでにとっくに終わってるのか。
今回の選挙を巡ってマスコミは「政党が多すぎてどこを選んでよいかわからない」という「キャンペーン」を始めている。ある意味巧妙である意味荒っぽい世論誘導である。
客観的に政治家たちの言っていることを並べてみれば、誰が何を考えているのかは明確である。主張が変遷しているやつや両論併記的なことを言っているやつはようするに本音が別にあるということだ。
ぼくは別に支持者ではないし、良くも悪くもと言うしかないが、はっきり言って主張が全くぶれていないのは共産党だけだろう。誰が見たって客観的にはそう言うしかない。
ところがマスコミはその点には全く触れようとしない。中立公平の立場から一応共産党の主張を他と並列で並べてはいるが、さかんに「よくわからない」政治家たちのことを批判したり持ち上げたりする一方、共産党の主張が少なくともこの3~4年間の政権交代騒ぎの過程でもぶれていないということはあえて無視し続けている。
(残念ながらと言うか、社民党や公明党などはこの間に多くの妥協を重ね、結果的に変遷してきたと言うしかない。そしてその他の小政党はそれ以前にあまりに党としての歴史が浅すぎる)
共産党の主張が気に入らないのであれば批判したって良いはずなのに、それさえしない、というか実際には共産党の公約はあまりにも大衆受けする主張で、これまでマスコミがあおってきたのとほとんど同じ内容だから表向きには批判できないのだろう。
詳論は別の機会に譲るが、最後に一言付け加えれば、「どこを選んでよいのかわからない」のではなく、それはあなたがただ選びたくないだけなのであり、「選択肢が与えられない」のではなく、それはこれまであなたが自ら選択肢を排除してきた結果なのだ。
もしあなたが本気になって考え、そのことに気づくのなら、この選挙も無意味ではないかもしれない。