前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

141.元気になった(?)夫

2014-04-11 01:27:12 | 糖尿病と前頭側頭型認知症

3月20日 内科から精神科に医療保護入院に変わりました

前日ケースワーカーのNさんから電話があり、内科的に、緊急を要する病状の患者が精神科にいるので、ご主人を以前いた精神科病棟に移ってもらいたい旨電話があり、OKしました。

以前いた精神科(医療保護の閉鎖病棟)に一番戻りたかった夫の希望だからです。
夫のお気に入りの男性看護師さんが3人います。その他にも男性が他の病棟に比べると多くいるように思います。

夫は、女性蔑視の傾向がありますので、お気に入りの人が傍にいると、悪態の数が減ります。傍にいる私にも減ります。私も色々と希望やらお願いもしやすい状況になります。

早速、良い方向になりました。

夫の拘束が外されました。

夫の拘束
両手にミトンをかぶされ、ベットに結び付けられていました。
腰もベルトでベッドに結び付けられて、身動きできない状況でした。

21日、面会に行きました。
その拘束が外され、ベッドから車いすに乗り、新聞を読んでいるではありませんか。
嬉しい驚きでした。
「え~~~!!!お父さんベッドから起きられたの!」
「わ~~~!!!よかったねぇ~~~!!!」


看護師さんが、
「今これから、ホールに出て行くところなんですけど、奥さん付いておられますか?」

もう、嬉しい限りでした。
夫の多少の悪態も、気にはなるものの、多めに見れました。

歯も、磨いていただいたようで、真っ白になっていました。
でも、相変わらず、口臭は、ヘドの臭いです。
鼻からのチューブも、付いたままなのは変わりません。

血糖値の乱高下が激しく、内科の先生とチェックしながら慎重に行って行きますとの事でした。

それからは、週に2回面会に行っています。
調子の良い時は、悪態はありませんが、ちょっと自分の思い通りにならないことや気に入らないことがあると、よくもまあ、こんなに人の事を悪く言えるものだと思うご程、酷い言葉が出て来ます。


鼻のチューブをしたままでも、お茶を飲ませてみても良いことになっていたので、ペットボトルの温かいほうじ茶を持参し、飲ませました。
美味しそうに、コップにあけた200mlをゴクゴクと一気に飲み干しました。残り150ml位あったのも全部飲むと言い張り、飲ませました。


その次に面会に行く時もお茶を持参したのですが、
熱が出たので、
持参してのお茶は飲ませてはいけないことになりました。


4月に入り、とても調子よく元気で、私に歯を磨かせたり、口の汚れや目やになども取らせてくれるようになっています。

選抜高校野球もアメリカ大リーグもTVを見せてもらえたようです。
新聞も毎日読むようになって、週刊誌の広告や、県民の死亡広告(我県は特別なのかな?)、娘たちの勤めている会社の株価もチェックしているようです。

週刊誌広告を見て、私に買って来るようにも言われました。
2週続けて、選抜高校野球・プロ野球・大リーグの本を3冊。
ソチオリンピックを見られなかったからと、活躍した日本選手が出ている本を買って来いと言われました。

買って行った本は、全てペラペラとめくって、自分の見たい所を見れば気が済むので、一回見たらそれでおしまいです。もっと読むところあるでしょうと言っても、「後いらない。持って帰れ」と言われ、9冊持ち帰りました。

今は週刊〇〇(200円)の県内ニュースの小新聞を、夫の希望通り買って持って行っています。



先週、
夜中に起き出し、新聞を読みに行こうとして、ベッドから足を滑らせて落ち、後頭部を打って出血しました。
看護師さんから、電話で報告がありました。

2日後面会に行くと、熱が出ていましたが、出血もそれほどではなく、目やにが出ていました。
夫の体内で、内出血を止めるために、白血球やら色んな免疫機能が働いて、熱や目やにが出るのだろうなあと、熱っぽい夫の足を触って思いました。

夫の体重は33キロです。
腕の骨の数も細さも目に見えてわかります。
ふらつくほど、筋肉も体力もなくなっているのだと思い知ります。

鼻のチューブを取って、栄養を取り、体力を回復できればいいのはわかっています。
3年前から、体重は落ち続けています。
その3年前(特に5月の連休は酷かった)から、血糖値コントロールができなくて、低血糖になったかと思えば、500以上の高血糖になっていました。

認知症にもなり、糖尿病も進行したのだろうと今は思います。

腎臓の機能が衰え、体の老廃物をろ過できなくってきたのは、どこの主治医も糖尿病が進行したからだとは言いませんが、きっとそうなのだろうと思います。

元アナウンサーの山本文朗さんが、肺胞出血で亡くなったと言うニュースが2月か3月に流れていました。糖尿病だったそうです。
夫もそうなることもあるのかなあと、脳出血や心筋梗塞以外で亡くなる事もあるのだと知りました。でも、まだまだ、糖尿病の進行で、どのような悪い状況になるのか想像がつきません。

インターネット検索で、糖尿病の悪化で、どのような死に方をするのか調べたほうがいいのかなあ、なんて漠然と、ボーっと思ったりします。


今は、
鼻のチューブ外してあげて、口から食事を摂らせてあげたいと思いますが、夫はもう諦めて、ちゃんと我慢出来ています。本当に我慢強い夫です。
だから、こんな病気になったのだと思います。

病院側は、鼻のチューブを取る事にためらいを感じていると思います。血糖値管理がしにくくなり、何が起こるかわからない状況が進むからだと思います。


夫が、「お前と病院の陰謀にハマってしまった」と言っていますが、ある意味でその通りです。
私も病院の言うなりですから・・・。
一応は鼻のチューブを外して、口からの食べ物の摂取ができるようにしてほしいとお願いはしてありますが、主治医が難しいと言えば、強く試してほしいとも言えません。


「俺、もうここで死ぬんだな」  と言います。

今は面会に行くたびに、棺に入れるレコードやCDを、私の手帳に書いています。
その書いた字は、弱々しく、判読できません。カタカナのかき方を忘れて来ているようで、ビートルズが、正しく書けません。

娘達が、ビートルズのLP欲しがっていたと教えると、娘にはあげてもいい。私にはダメだと言います。「私も欲しい」と言うと、「お前に家を乗っ取られる。」と言います。
今回負けずに私も言いました。
「それは、相続するけど、私と娘たちとだよ」と言うと、黙っていました。私だけでないから良かったのかな?



5月の甥の結婚式に出席したがっていますが、夕方5時半の式で、食事時で、夫にはかわいそうですが、看護師さんに外出の許可は出せないと言って下さいとお願いしました。
自分の娘の結婚式なら、鼻の栄養チューブをつけてていても、面倒を見て何とかしようと思いますが、甥の結婚式では、相手のある事でもありますから夫の出席は遠慮しようと思います。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご主人、劇的に良くなられて良かったですね。 (Y)
2014-04-12 22:19:41
ご主人、劇的に良くなられて良かったですね。
春が来た。

新聞を読んだり、株価に関心があったりと、まだまだ社会性は残っているのですね。
思い切って退院などは無理なのでしょうか。
訪問医療を使うなど、できないでしょうか。

でも33キロという体重を聞くと、少しでも食べさせてあげたいという思いと、腫れ物に触る思いというか、壊れ物を扱うような感覚にもとらわれて、やはり医療のお世話になっておきたくなりますね。

転倒、出血。発熱。つらいですね。

LPを娘さんには譲るけど・・・という感覚、何なのでしょうね。ひっかかる事柄は聞き流していきましょうね。
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gotoyanさん (らら)
2014-04-17 23:30:23
gotoyanさん
ご主人、病棟移られて良かったですね。
文面からは認知症の症状は軽くて、内科的にはやはり大変なように思います。
ご主人が「死」を身近に感じていらっしゃるのも事実だと思います。
goroyanさん「我慢強い夫」と仰る通り、鼻のチューブ栄養は辛いと思いますよ。
こうなると悪態は元気な証拠、ですね。
いつ急変するかもわからない。
おどかしてごめんなさい。
そう思ってしまいました。
前回は重篤な状態とは思えない、なんて書きましたが、同じ状態をどう解釈するか、どう生きるかですよね。
たぶん、医学的な数値とかでは大変な状態なのでしょうね。
ご主人の生きる力ですよね。
まだまだ社会に関心もあるのですね。


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Yさん、ららさん (gotoyan)
2014-04-24 00:14:49
Yさん、ららさん
 夫は徐々に元気になっているように私には見えますが、医学的に診て、目には見えない所で、やはり糖尿病は進行しているようです。
 歯を磨いていたら、奥歯が抜けたと、洗濯物と一緒に看護師さんから渡されました。歯槽膿漏もひどくなっているようで、歯茎が血のように赤いです。
 「私が支えて立たせ、手すりにつかまらせて歩かせたい」とお願いしましたが、夫は両脇から支えられないと立っていられなず、一人で手すりにつかまって立ってはいられないほど、筋肉が落ちているそうです。一時的にでも、自宅に連れて来たいと思っていましたが、自宅に手すりもなく、車いすが通れるほど廊下も広くなく、両脇から支えると二人以上の人間が必要だし、実質私一人では何もできないのだと、ショックです。今はそのことを考えないように、仕事に逃避しています。
 階段からの転落が良くない方向に向かってしまったのだと、今更後悔しても仕方がないですが、あの時もっと夫の事を気にかけていたらと思います。
 今は鼻のチューブを抜けるように主治医にお願いし、口から食べ物を食べられるようにと願っています。少しでも夫が喜んでくれるようなことをしてあげたいと思います。
 皆さんのご主人も、転倒や事故など気をつけてあげてください。
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