前頭側頭型認知症 夫が前頭側頭型認知症に

夫が63歳で前頭側頭型認知症と診断されました。
若年性認知症なのだそうです。そんな夫の事など綴っていきます。 

165.手術―急性胆のう炎

2015-05-17 20:25:31 | 健康・病気

4月27日(月)急性胆のう炎と診断され、即入院し、
  28日(火)9時 MRIを撮りました。初めての経験でした。

 夫が5年半前、前頭側頭型認知症と診断された時、MRIを撮った時、私に同席せてもらいたかったと、不安と怖さを話していた事を、ドラムの中のゴーンゴーン・ドンドンドンと言う音に、この感じを夫も味わったのだと、わかりました。
 夫は見た目よりずっと怖がりだったんだなあと思いました。
 ゴンゴンとすごい音でしたが、ヘッドホンから『となりのトトロ』の主題歌が流れてくるので、ゴンゴンの音の大きさで音楽もかき消されましたが、知っている音楽だとわかって頭の中で唄っていたので、気がまぎれました。
        
10時 実弟にも同席してもらい手術についての説明を受けました。
 腹腔鏡手術というのは、へそのところから、カメラを入れ、ミゾオチの少し下と、そこから少し下の右寄りの所・右わき腹の三か所からカンシを差し込んでと、器具も見せていただきました。
 胆のうをクリップで止めて、胆のうを切除し、切り取った所に管を付けて胃だったか小腸だったかにくっつけると言うものでした。
 クリップは残るものの、レントゲンなどの検査にも支障はないとの事でした。
 管をつけるのは、胆のうから胆汁が漏れて、内臓が障害されないようにするためでした。
 胆のうから出ている胆汁などの消化液は脂肪を分解するもので、膵臓からの消化液でも賄えるので心配はいらないとの事でした。

 実母が80歳過ぎに膵炎になり、入院している間に胆のう炎も見つかり、胆のうの手術を受けていました。弟が摘出した母の胆のうを見たのですが、細かい石があったそうです。私も今回胆のう炎になったので、「遺伝するのでしょうか?」と聞いてみましたが、それはわからないとの事でした。
 
 腹腔鏡手術についても、前日の27日に、TVで報道された肝臓の腹腔鏡手術で死亡者が出ている事を、心配だったので失礼かと思いましたが、質問してみました。胆のう炎については20年も前から腹腔鏡手術が一般的だと言われました。

 「お任せしますのでよろしくお願いします」おねがいしました。

 手術は3時からで、弟に手術に立ち会いようにと言われました。
 私一人で大丈夫ですからと言ったのですが、手術中に何かあった時のために必ず立ち会ってもらうことになっているとの事でした。
 弟には大変迷惑をかけることになりました。一度職場に戻ってから、また3時に来てくれることになりました。

11時 麻酔科医との面談
 硬膜外麻酔と全身麻酔で手術に入るとの事
 硬膜外麻酔と言うのは、脊髄から細い管を入れてする麻酔で、内臓の手術をする時の局部麻酔で、手術中や手術後の痛みが全然違うそうです。
 脊髄にすると聞いて怖かったので、それをしないで手術することはできないのでしょうかと、聞いてみました。
 できないことは無いけど、痛みが全然違うと困ったように言われたので、お願いしますと言いました。
 
 あとで判った事ですが、この麻酔の先生は、天才だったのかもしれないと思いました。
 硬膜外麻酔をされると、即行意識が無くなり、目が覚めた時には、手術室から出る所で、天井の蛍光灯が目に入りました。
 きっちりと手術に時間に合わせて麻酔が効いて、切れるように設定するのは、プロとはいえすごいなあと、感心しました。

15時 少し過ぎ、弟が来てくれ、手術

17時 少し前 ICU 外科の先生が無事終わりましたと来られ、看護師さんたちが甲斐甲斐しく働いていました。
   弟も来てくれ、「摘出した胆のう見せてもらったけど、母さんのより、きれいで石もちょっとあったけど白くなかったよ」と話してくれました。

ICUに一泊し、29日朝、病室にもどりました。