蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

諸行無常・・・

2010-05-07 20:35:35 | Weblog
今日は外構でほとんど一日外にいました。
本当に、もう、いい加減にしろよ、って感じの天気でしたよね。
穴掘りで体を動かしていましたが、風も強くて、空冷されている気分でした、
あ、人間の場合、血液が循環しているから水冷ですね。
明日はもっと冷えるそうで、本当に、春って何処に行ったんでしょうね?

そんな中、今日も長引いているトイレの工事で、また新しい問題が発生しました。

なんと、規定されているところに排水マスがありません。まあ、直管部分はまだしも、曲がり、合流部にマスがついていないって言うのはどうなの?
仕方ないので合流部分にだいたいの見当をつけて掘ってみると、この住宅の排水管は、すべてどこかで逆勾配になっているという、致命的な問題が発生しました。いや、発生ではありませんね、発見、それも違います。発覚しました。
今日までは、年数的な劣化なのかなあ、なんて、思っていたんですが、ここまでくると、もう手抜き工事以外の何物でもありません。
本当に、犯罪じゃあないですけど、この家の工事をした人間をプロファイリングして、適合する設備屋さんやら水道屋さんを摘発したい気分ですね。だいたい、住宅内に引き込んだ排水管が深すぎます。地中平均深度1,3mって千歳の給水よりも低いジャン。それに対して、給水管が浅すぎます。平均45㎝くらいです。これだけ、いい加減に工事しているけど、給水管はしっかり排水管の上をお通っていますからね。真面目なんだか不真面目なんだか、って言う感じです。
衛生的には良いことですから、凍結深度的な事を考えると、ほとんどの給水管は排水管の下に居ることが多いですね。
これって工事の施工側の都合ですよね。
もっとも、基礎の貫通部はともかく、上手に排水と給水を左右に振っておけば、管路がクロスする事もないでしょうにね。

まあ、それを言うなら、蛇口屋だって、過去に問題のある工事が無かったかどうかなんて言われたら、今でも思い出す現場は多数ありますよ。都合上、時間が設けられない現場とか、どうしても材料が足りなくて、ちょっと工夫(ズルとも言う)してしまった現場とか、イヤな記憶ばかりが鮮明に覚えていますよ。

15年くらい経ってから、誰かが何かのついでに治してほしいなあ、なんて願っていますね。

それを考えると、まあ、お互い様ですよね。こういう業界ですから、持ちつ持たれつですよね。
ここは蛇口屋が治して起きますから、巡り巡って、蛇口屋の方もお願いしますね。

なんか、こういう工事って、疲れるんですが、何か一つ罪の意識が癒される感じですよね。
まあ、実際はなにも変わっていないのが広く希薄な社会の実状ですけどね。

まあ、諸行無常ですよね。