蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

床置きから壁掛けへシフト!

2008-06-27 21:37:20 | Weblog
久しぶりに、給湯器の取り替え工事です。

ああ、単発な工事って何ヶ月ぶりだろう?
このところ、永い工事ばかりだったので、ちょっと嬉しい蛇口屋だったりします。

内容は、据え置きタイプの直圧ボイラーから、壁掛け式のボイラーへの交換でした。
追い炊きも付いていますね。

蛇口屋の住む、北海道は、寒冷地なので、給湯器は家の中に取り付けられます。
配管と器具そのもの大きさで、ユーティリティーの邪魔者です。

だから、最近、壁掛けタイプの給湯器に変えて、少しでもユーティリティーを広くして、有効に使いたいと言う、そんな使い方が増えてきています。

新築とかでは割と多く利用されています。

今回もそんなお客さんかな? なんて思って現場に行くと、残念ながら、この家では、壁掛けの給湯器にしても、あまり有効にスペースを広げることが出来ません。

元々、据え置きタイプの給湯器が付いている家って、そう言う配管が組まれているモノなんです。

例えば、給湯器の隣がお風呂だとして、お風呂側の壁、給湯器とお風呂の間に配管が組まれているなら、その壁に壁掛けボイラーを取り付ければ、その壁面、ボイラーの下で全ての配管を組んで行けるので、今まで、据え置きタイプの給湯器を置いてあった場所は、まるまる空きスペースになります。

でも、このお宅みたいに、お風呂の壁、据え置き給湯器、その隣に配管類、となると、給湯器を取ってしまっても、配管が中途半端な位置から出てしまっているので、スペースが空くどころか、極めて無駄な空間がポツンと出来るだけで、もの凄い効率の悪い空間を作り上げてしまうことになってしまうんです。

床からの立ち上げ管から変えてしまえば良いんですが、水抜き栓とかの移設とかも伴って来るので、意外に大工事になってしまうんです。
金額もそれに応じて、Upしてゆきます。

実は、ボイラーを、壁掛けに変えただけで、快適な空間が作り出せる家って、意外に少ないんですよ。

灯油のコックくらいなら、サービスで変えることも出来るでしょうけど、配管とか、水抜き栓とか絡んでくると、サービスの範囲には治めることは出来なくなってしまいます。

一日で終わらないですしね。

もし、石油給湯器の交換を考えているんでしたら、特に壁掛けをご希望する方なら、自分の家の給湯器をじっくり見て、見当して見てください。

20年くらいの築年数なら、一気に配管替えも視野に入れておくなら、壁掛けボイラーも良いかもしれませんね。

でも、そうすると、今度は、据え置きボイラーを退かした場所が意外に汚れていて、内装工事なんかも、やりたくなってしまうんですよね。

次から次へと、手を入れたい箇所が増えて来て、「ま、いいか」って思ってしまうのも、一つの手段かもしれませんね。

なんて、リフォーム業界に身を置く者としては、少々、失格な蛇口屋でした。