昨日、トランプ大統領の政策の揺れ、不透明さについて、「月刊Hanada 3月号」での、中野剛志氏の説を取り上げさせていただいていました。
「米国第一」には二種類の「米国第一」が存在し、「製造業=労働者階級にとっての米国第一」と、「金融業=富裕層にとっての米国第一」があり、選挙戦で掲げて集票したのは前者だが、トランプ氏は両方の間を揺れ動いている。両者の分裂が米国の現状だというものです。
この製造業主導の経済と、金融業主導の経済との主導権の揺れは、過去にも繰り返され、歴代政権が、製造業主導の経済に戻そうと試みたのですが、結局失敗して金融業主導の経済に流され、バブルが起きやがてそれが崩壊するというパターンを繰り返してきたというものです。レーガン政権では「ブラックマンデー」を、クリントン政権では「ITバブル崩壊」を、ブッシュ政権では「リーマンショック」をおこしました。
「製造業・労働者」と、「金融業・エリート」とで分断された米国の社会構造と経済。"ゆきすぎた"(=否定ではない)自由貿易とかグローバリズムがその欠点部分を露呈してしまった。トランプ大統領の誕生は、こうした歴史の繰り返しの中で産まれたというものです。(多くの紙面を割いてある対談記事のごく一部をピックアップしています。一読を推奨します。)
米国が国際的に関与し支持してきた世界各地のさまざまな組織、枠組み、方式などが変質あるいは存在意義を失いつつある。こうした潮流はトランプ氏が作ったのではない。冷戦後の国際国内情勢の変化がトランプ現象を作ったと、トランプ大統領誕生は時代の流れが生んだとの、似た説を、宮家邦彦氏も唱えておられます。 . . . 本文を読む
トランプ大統領が就任して、10日以上が経過しました。中東・アフリカ7カ国からの入国一時禁止を実行したことで、米国内でも、世界各国でも大きな波紋を生じています。
また、ジャパンバッシングでは、自動車の貿易不均衡の誤認を含む貿易赤字に加え、今度は為替操作国として中国と並んでのバッシング発言が飛び出してきました。 . . . 本文を読む
米露会談 プーチン氏が狙っているのは「新ヤルタ体制」 それでも露は斜陽国家 goo.gl/ZKILJi
— 遊爺 (@yuujiikun) 2017年1月31日 - 02:36
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