遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

日仏 2+2 開催

2014-01-11 23:44:44 | 日本を護ろう
 初の日仏 2+2 が、パリで開催されました。日本が 2+2 会議の関係を結んだ国は、米、豪、露に次いで4ヵ国目となりました。
 また、岸田文雄外相と小野寺五典防衛相は、オランド大統領ともパリで会談し、日本とフランスの合弁企業によるトルコでの原発建設をはじめ経済関係強化の重要性を確認したのだそうです。オランド大統領は「アジアでの最大の投資先である日本との経済関係は非常に重要だ」と指摘し、岸田外相は「民間のイノベーションを喚起し、成長の果実を両国で共有したい」と応じ、両国の経済関係の強化も確認されたのだそうですね(産経)。
 

日仏2プラス2 対中共同歩調への一歩だ (1/11 産経 主張)

 
日本とフランスが両国で初となる外務・防衛閣僚協議(2プラス2)をパリで開き、軍事転用可能な民生品の輸出管理と防衛装備品開発に関する2つの委員会の設置で合意した。
 
両国は、公海における「航行の自由」や「上空飛行の自由」の重要性でも一致したが、軍備の増強を急ぐ中国は、東シナ海、南シナ海で勢力圏の拡大をはかっている。一連の合意は、中国の動きを牽制(けんせい)し、国際ルールの順守を促すもの
であり、歓迎したい。
 日仏の外務、防衛当局は、年1、2回のペースで、実務者による武器・軍事転用品の委員会を開いていくという。日本にとって、
フランスの対中輸出が、中国の軍事力強化につながらないように働きかけることが重要
だ。かけ声倒れに終わらぬよう、この枠組みを大事に育てていきたい。
 昨年3月、フランスの企業が、民生品だとして、ヘリコプター着艦装置を中国へ売却した。
 荒天時の着艦を可能にする特別な装置で、中国海軍の艦船や尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返す中国公船に装備される恐れがあり、日本は懸念を伝えていた。今回の委員会設置は、再発防止に向けた大きな前進といえる。
 だが、
禁輸の規制外の民生品の輸出について、フランスは着艦装置を含め「問題ない」との立場だ。日本は今回の閣僚協議で、軍事転用の可能性がある民生品については、事前通報する制度の導入を目指していたが、合意に至らなかったのは残念
だ。
 フランス本国は東アジアから遠い。中国の軍事的台頭への危機感はどうしても日本とは異なる。
 フランスが主要加盟国である
欧州連合(EU)は、1989年の天安門事件を契機とした対中武器禁輸を続けている

 中国の人権環境を考えても禁輸継続は当然だが、
フランスやドイツは2003年から05年にかけて、武器禁輸解除の動きを示し、日米両国が説得して押しとどめてきた
経緯がある。
 安倍晋三首相は5月にフランスを訪問する。日仏の2プラス2は来年、日本で開かれる。首脳会談から、実務者レベルの会合まであらゆる機会をとらえ、
日本はフランスに、国際ルールを脅かす中国の行動の実態を説き、その軍事力強化に寄与しないよう、共同歩調を促していくべきである。

 オランド大統領は、昨年4月に中国を訪問し、6月には国賓として来日されました。今回の2+2開催は、その来日時に合意されたものでした。
 
中国がチベット問題を黙認するオランド大統領に対して、最大級のもてなしを実施 | ニュースの教科書
 中国、エアバス60機購入で署名 オランド仏大統領が訪中 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters
 フランソワ・オランド大統領が国賓訪日 - La France au Japon

 オランド大統領は、シラク元大統領ほどの親日ではないが、サルコジ前大統領よりは日本に近いとの下馬評がありますね。
 上記リンク記事では、媚中のドイツの対中輸出の1/3しかない輸出を増やしたいと、ドイツを真似て(?)、中国のチベットなどに対する人権問題は黙認して触れないようにしているのだとか。

 しかし、今回の岸田、小野寺両大臣との面談では、「アジアでの最大の投資先である日本との経済関係は非常に重要だ」と指摘しておられます。
 EUとして中国への武器輸出は禁止されているなか、軍事用途に転用される民生品についての輸出は問題ないとの姿勢を持っておられます。
 ただ、そうした情勢の中で、2+2 では、中国を念頭に置いた、公海における「航行の自由」や「上空飛行の自由」の重要性で一致した意義は大きいと考えられます。
 英国は、インド、オーストラリア、シンガポール、マレーシアなどの英国連邦がありアジア方面への関心を強めていますが、フランスではアジアでの中国の覇権拡大状況について、日本とは感じとりかたが異なるのはしかたないことでしょう。これまでの日本の国際世論へのアピールが不足していることを反省せねばなりません。
 今回の 2+2 で認識が深まり、中国を念頭においた、公海における「航行の自由」や「上空飛行の自由」での両国の認識一致は、会合がもてたおかげですね。
 
 記事の結びで指摘されていますが、国際ルールを脅かす中国の行動の実態を説き、その軍事力強化に寄与しないよう、共同歩調を促していくことが成就することを願っています。



 # 冒頭の画像は、パリで記者会見する小野寺防衛相、岸田外相、フランスのファビウス外相、ルドリアン国防相




  この花の名前は、コバギボウシ  撮影場所; 六甲高山植物園 (2013年 8月 撮影)


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1 コメント

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 (RYU)
2014-01-12 08:18:24
TPPにおける、日米豪を主軸としたブロック経済圏に中国が何とか絡もうとしているのに対して、EUとの間における、経済協定が、対中牽制を織り込んだ、欧米との合意形成の下に成り立つというのは、良い事だと思います。

フランスとは、美食の中心地、加工技術のプロフェッショナルとして、学ぶところは多いですし、新幹線・原発など、インフラ輸出で競合するところは多いと思いますが、先進国同士で、国際的な文化サロンを作る、というのは、中国の安かろう悪かろうのリスク商品に対する、ブランドを機軸とした良好な貿易関係を作る事に繋がると思います。フランスで盛んの「様々なツーリズム」の交換を進める事によって、フランスからは農業経営者を、日本へは医療従事者の受け入れなどを進めて、ウィンウィンの関係を構築してはどうでしょうか。

シーレーン、空路・航路の維持は、国際通商秩序を守って運営して行く要なので、日本だけを相手とした、先般の中国中心の地域秩序が国際的に通用しない事を、互いに認識して行くべきだと思います。
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