遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

金正男暗殺 中国当局の護衛チームは今回、なぜ機能しなかったのか

2017-02-16 23:58:58 | 中国 全般

 金正男氏が暗殺されました。中国にとっては、金正恩に対し、政権交代を可能にする玉として圧力をかける貴重な存在で、護衛チームで、万全の態勢を敷いてきたといわれるのに、今回は、それらしき姿が見られなかったのだそうですね。
 遊爺は、「一つの中国」に関するトランプ大統領の対中ディール話につけ、以下の表現をさせていただいていました。
> 余談で、素人の遊爺の邪推ですが、100%中国に従順ではない、金正恩。中国はミサイル発射の指示と、金正男暗殺(読売=殺害の痕跡がなく不審死として捜査)も中国と北朝鮮との間のディールなのでしょうか?
 
北朝鮮の弾道ミサイル発射は、日米同盟を分断するための中国の指示 - 遊爺雑記帳


 中国側の警備が手薄になった隙をつかれた失敗の結果なのか、中国と北朝鮮との間のディールなのかは未明ですが、ディールの可能性を説く記事がありました。
 素人の遊爺の邪推は、当たらずとも遠からずなものだった様です。
 

中国、金正男氏見捨てた? 護衛チーム機能せず (2/16 産経)

 弟の金正恩氏との後継者争いに敗れた金正男氏が、中国の庇護(ひご)下に入ったのは2000年ごろ
だ。中国当局から守られながら、北京、マカオと東南アジアを行き来する生活を送っていた。3カ所にはそれぞれ女性と子供がおり、中国政府の息がかかった企業から生活費の一部も提供されていたといわれる。
 
中国にとって正男氏は対北朝鮮外交の重要な切り札だった。父親の金正日氏が健在だった時代には“人質”的な側面があり、正恩氏の時代になってからは朝鮮半島での有事や中朝対立に備えるため、「いつでも首をすげ替えられるトップ候補」ともいうべき存在となった。しかし、正男氏を庇護していることは正恩氏の対中不信を募らせ、中朝関係悪化の一因ともなった


 正男氏は中国国内で行動するときは比較的自由だが、
シンガポールやマレーシアなど東南アジアで移動する際には、中国は護衛チームを送り、万全の態勢を敷いてきた
といわれる。韓国の情報機関、国家情報院も「正男氏と家族の身辺は中国が保護している」との認識を示してきた。

 しかし、
中国当局の護衛チームは今回、なぜ機能しなかったのか


 マレーシアメディアが掲載した殺害当時の空港内の写真には、警護要員らしき人物は見当たらなかった。中国当局にとって
正男氏を守る意味が小さくなり、警備が手薄になったのか。暗殺情報を知りながら、中国が北朝鮮との関係修復のため正男氏を見捨てた
可能性さえ否定できない。

 北京で取材した中国の北朝鮮問題専門家に
「金正恩氏の訪中実現には2つの障害物を取り除かなければならない」といわれたことがある。一つは北朝鮮が核実験をしばらく実施しないこともう一つは正男氏に消えてもらうこと
だった。

 米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国への配備決定で、昨年から中韓関係が悪化し、中国共産党内で北朝鮮との関係修復を求める声が高まっている。
このタイミングで起きた正男氏暗殺は偶然なのか。年内に正恩氏の訪中が実現するか注目したい。

                  (外信部編集委員 矢板明夫)


 中国の正男擁護は、正恩への圧力カードである反面、正恩の対中不信を募らせ、中朝関係悪化の一因ともなっていた両刃の剣でもあり、北に日米首脳会談に対抗すべくミサイルを発射させる指示と、正男引き渡し(警備緩和)のディールをし、北との関係修復による、日米韓への対抗強化を図ったのではとの推測。全くの的外れとは言えないと考えますが、いかがでしょう。
 殺害の手が迫っていて、命乞いまでしていながら、警備が手薄なのに中国国外にのこのこ出かけた正男。殺害はされないとの油断があったのか、警備がされていると思っていたのかは未明です。

 これで、中国による、金正恩への政権挿げ替え圧力の重大なカードのひとつが失われました。
 金正恩の訪中が実現されるか否かで、中国のディールがあったのか、警備体制のミスを突かれたのかの答えが知れると考えますが、どうでしょう。



 # 冒頭の画像は、金正男氏殺害犯のうちのひとりとされる女性




  オタネニンジンの果実



 1953年6月、島根県が竹島に建てた日本の領土であることを示す標柱


竹島に関する動画 / 政府広報 - YouTube

杉原由美子氏による絵本「メチのいた島」読み聞かせ - YouTube


↓よろしかったら、お願いします。



写真素材のピクスタ


Fotolia


竹島は日韓どちらのものか
日本の国境 - ASIANEWS Inc., Tokyo Japan


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2月15日(水)のつぶやき | トップ | 2月16日(木)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

中国 全般」カテゴリの最新記事