遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

プーチン大統領 大型記者会見を開催し北方領土について「建設的な対話の用意がある」と強調

2012-12-21 23:32:13 | ロシア全般
 露・プーチン大統領は、1,000人以上の国内外の記者を集める大記者会見(年次記者会見?)を開き、北方領土について、「建設的な対話の用意がある」と強調したのだそうです。
 ウラジオストクでのAPEC開催時に、野田首相が12月に訪露することが決まりましたが、政局が急を告げ延期となり、森氏の訪露も実現に至っていませんでした。
 安倍政権が誕生することで、仕切り直しで首脳会談が実現することになりますね。

 
プーチン大統領の大型記者会見に外国の識者ら満足: The Voice of Russia
 
東京新聞:北方領土問題 建設的対話用意ある プーチン氏:国際(TOKYO Web)

 【モスクワ=原誠司】ロシアのプーチン大統領は二十日、モスクワで内外メディアを集めた大規模な記者会見を開いた。「安定」を主眼に進めてきた経済政策を自賛する一方、外交問題では、日本との懸案である北方領土について「建設的な対話の用意がある」と強調。近く誕生する自民党の安倍政権と、問題解決に取り組む姿勢を示した。
 プーチン氏は「われわれは東京で再び政権に戻る政党からのシグナルを聞いた。(東京の次期)指導者は平和条約締結を目指している」と指摘。「それは非常に重要なシグナルで、高く評価する」と述べた。
 ロシア国営テレビなどは衆院選直後、ロシアとの領土問題解決と平和条約締結を期待すると表明した自民党の安倍晋三総裁の記者団への発言を繰り返し伝えていた。
プーチン氏は日本との関係強化にあらためて強い期待を示した形だ。
 プーチン氏は今秋、柔道の練習中に背中を痛めて外遊を中断していたが、記者会見では、机に肘をつきながら腰をかばう様子が見られたものの、健康問題については「政権の統治能力に疑問を投げかけようとする野党側の試みだ」と一蹴。約四時間半にわたる会見をこなし、健在ぶりを誇示した。
 経済政策では「国内経済の安定」をアピール。「安定はロシアの基本条件であり私には経験がある」と語った。 一方、
米国が十一月十六日可決した、ロシアの人権侵害への制裁条項を含む対ロ貿易正常化法案には「反ソビエト連邦の法律を反ロシアに変え、両国関係を(冷戦時代の)過去に戻した」と強く反発
。米国人によるロシアからの養子縁組の禁止を含む逆制裁法案を下院で審議しているロシア側の対応を「情緒的だが適切」とした。
 会見は今年五月の就任後初めてで、千人以上の記者らが出席。二〇〇〇~〇八年の二期には計七回行われている。



  中国がロシアと韓国に呼びかけた対日領土争いへの共闘に、ロシアは乗りませんでした。韓国は、国連で共闘してきました。
 覇権を拡大する中国を警戒すると同時に、米国との反目があり日本との対中連携カードを残しておきたいからですね。
 
尖閣 ロシアが中国と徒党を組まない訳は - 遊爺雑記帳

 ASEANのベトナム、フィリピン他の国々 + 米国が中心となって進めている中国包囲網へ参加しない(出来ない)ロシアは、日本との連携を深めたい理由のもう一つは、毎度の話で恐縮ですが、主力ガス田の枯渇に伴う、北極圏や極東の極寒地域での開発の技術と投資を日本に期待するからですね。
 民主党政府や日本の産業界では、喜んで尻尾を振ってロシアに接近しようとしていましたが、北方領土や平和条約とをトータルに観た日本の国益を吟味した対応が必要ですね。

 露はヨーロッパの国々が、エネルギー安全保障の観点から脱露依存を進めることや、シェールガスの登場で、販路が狭まり市況も軟化していて苦しい台所事情があります。
 安倍政権は、この点をしっかり踏まえることと、何故ヨーロッパの国々が脱露依存を進めているのかを理解し、対露交渉にあたるべきでしょう。
 敵を知り己を知れば100戦危うからず。日本側に有利な材料が揃っている現状では、焦らず、国益に沿う中期の視点での戦略構築が求められますね。



 # 冒頭の画像は、大型記者会見に臨むプーチン大統領





 黒部湖と遊覧船ガルベ

↓よろしかったら、お願いします。


ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)
誰がメドベージェフを不法入国させたのか-国賊たちの北方領土外交




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12月20日(木)のつぶやき | トップ | 12月21日(金)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ロシア全般」カテゴリの最新記事