遊爺雑記帳

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中国軍が台湾侵攻時の海軍の揚陸艦の数量不足を補うため、民間の大型船舶を活用

2021-10-13 01:23:56 | 台湾 全般
  中国軍が台湾侵攻時の海軍の揚陸艦の数量不足を補うため、民間の大型船舶を活用する方策を計画している。事演習では実際に活用され、数十隻単位で存在が確認されている。
 民間船は砲弾が飛び交う最前線ではなく、強襲上陸が成功し港湾を確保した後、後続部隊を輸送する任務を負うとされてきたが、上陸作戦用に改修された船が確認され、米台の軍事研究者が注目している。
 
【中国軍事情勢】台湾侵攻能力を補う民間貨客船 作戦用に改修も - 産経ニュース 2021/10/11 田中 靖人

 中国軍が台湾侵攻時の海軍の揚陸艦の数量不足を補うため、民間の大型船舶を活用する方策を計画している。軍事演習では実際に活用され、数十隻単位で存在が確認されている。こうした民間船は砲弾が飛び交う最前線ではなく、強襲上陸が成功し港湾を確保した後、後続部隊を輸送する任務を負うとされてきた。だが、上陸作戦用に改修された船が確認され、米台の軍事研究者が注目している。

■戦闘車両が洋上に
 
米ジェームズタウン財団が発行する電子雑誌「チャイナ・ブリーフ」の7月16日版は、2020年夏に広東省で行われた上陸作戦の演習に、民間の貨客船「棒棰島」が参加した際の分析記事を掲載した。同船は「中国遠洋海運集団」(COSCO=コスコ)が所有し、車両が自走で乗り降りするローロー船(ロールオン/ロールオフ船)。総トン数約1万6000トン、乗客の定員は1200人で、通常は黄海や渤海の定期航路で商業利用されている

 中国国営メディアが報じた映像によると、上陸演習では棒棰島から直接、海面にランプが降ろされ、水陸両用歩兵戦闘車が船内から洋上に発進していた。通常のローロー船はランプを整備された岸壁に降ろして車両の出し入れをすることを想定しており、ランプを支える支柱の構造は強くない。映像では、戦闘車両の重量と波の力に耐えられるよう支柱が強化改修されていることが確認できたという。

 
記事は、同船1隻で1個機械化歩兵大隊を輸送可能だと算出民間のローロー船はこれまで、上陸作戦が終了し戦闘が落ち着いた後、後続部隊を港湾に輸送する役割りを担うとみられていたが、改修により最前線の上陸作戦自体に投入される可能性があるとして、今後、どの程度、改修対象が増えるのか注視する必要があると指摘した。

■各軍区が管轄
 台湾の海軍司令部が発行する
学術誌「海軍学術」の19年10月の論文によると、中国軍が使用するローロー船は当時、36隻が確認されていた。36隻は海に面した北部、東部、南部の各戦区に分かれ、北部戦区に「中海客輸有限公司」の8隻と「中国海運集団」の11隻、東部戦区にコスコの5隻、南部戦区に「海南海峡航運」株式会社の12隻が登録され、平時には商業利用される「軍管民用船」と呼ばれる。

 船の大きさは積載量4万5000~1万2000トンと異なるが、いずれも車両と物資を1時間半から2時間で船に積み込める。こうした船は、2010年施行の「国防動員法」の関連規定に基づき、構造や耐荷重量などで軍が指定する基準を満たすことが求められている。論文は1個合成(混成)旅団を兵力4500人、車両672両と仮定し、計36隻で計8個合成旅団以上の兵力を輸送できると見積もっている。

 一方、
米海軍大学校の19年12月の報告書は、中国軍の学術論文からの引用として、「民間のローロー船63隻が軍部隊の利用に適しており、総トン数は14万トン」としている

■上陸能力を「大幅」改善
 
中国の人民解放軍海軍は今年4月、初の強襲揚陸艦となる075型(推定排水量3万6000~4万トン)を就役させた。同型艦の建造を急ピッチで進めており、上陸作戦能力の向上を図っている。ただ、米国防総省の20年の年次報告書によると、中国軍の揚陸艦は19年時点で計37隻。台湾の国防安全研究院の今年7月の論考は、強襲揚陸艦を含む中国の揚陸艦隊による「第1波」の輸送能力は約4万人で、「台湾の厳密な防衛(態勢)に対しては、まだ不足している」と分析している。

 だが、
同研究所の9月の論文は、ローロー船団を改修し上陸作戦に組み込めば、「解放軍の水陸両用作戦能力が大幅に上昇することは疑いがない」と指摘。こうした態勢が完成すれば「強烈な衝撃」となり、「西太平洋の戦略態勢を変化させる可能性すらある」と強い警戒感を示している。

 米ジェームズタウン財団が発行する電子雑誌「チャイナ・ブリーフ」の 7月16日版は、2020年夏に広東省で行われた上陸作戦の演習に、民間の貨客船「棒棰島」が参加した際の分析記事を掲載。
 同船は「中国遠洋海運集団」(COSCO=コスコ)が所有し、車両が自走で乗り降りするローロー船(ロールオン/ロールオフ船)。通常は黄海や渤海の定期航路で商業利用されている。
 
 中国国営メディアが報じた映像によると、上陸演習では棒棰島から直接、海面にランプが降ろされ、水陸両用歩兵戦闘車が船内から洋上に発進していた。
 記事は、同船 1隻で 1個機械化歩兵大隊を輸送可能だと算出。民間のローロー船はこれまで、上陸作戦が終了し戦闘が落ち着いた後、後続部隊を港湾に輸送する役割りを担うとみられていたが、改修により最前線の上陸作戦自体に投入される可能性があると指摘。

 台湾の海軍司令部が発行する学術誌「海軍学術」の19年10月の論文によると、中国軍が使用するローロー船は当時、36隻が確認されていた。
 船の大きさは積載量 4万5000~ 1万2000トンと異なるが、いずれも車両と物資を 1時間半から 2時間で船に積み込める。

 一方、米海軍大学校の19年12月の報告書は、中国軍の学術論文からの引用として、「民間のローロー船63隻が軍部隊の利用に適しており、総トン数は14万トン」としている。
 中国の人民解放軍海軍は今年 4月、初の強襲揚陸艦となる075型(推定排水量 3万6000~ 4万トン)を就役させた。同型艦の建造を急ピッチで進めており、上陸作戦能力の向上を図っている。
 台湾の国防安全研究院の今年 7月の論考は、強襲揚陸艦を含む中国の揚陸艦隊による「第 1波」の輸送能力は約 4万人で、「台湾の厳密な防衛(態勢)に対しては、まだ不足している」と分析。

 だが、同研究所の9月の論文は、ローロー船団を改修し上陸作戦に組み込めば、「解放軍の水陸両用作戦能力が大幅に上昇することは疑いがない」と指摘。
 こうした態勢が完成すれば「強烈な衝撃」となり、「西太平洋の戦略態勢を変化させる可能性すらある」と強い警戒感を示しているのだそうです。
 
 着々と進められている中国の台湾侵攻準備。
 台湾侵攻は、尖閣侵攻(米海兵隊への抑え)とセットで行われるとされています。台湾侵攻には、日米が一体となって対抗する様、共同訓練をしていることは諸兄がご承知の事。
 何時実施されるのか。実施を思いとどませる抑止力は、仏、英、独等も含め進められているが、日本の貢献は何処まで進められていくのか。
 岸田新政権には、期待がつのりますが。。



 # 冒頭の画像は、2005年 8月、中国・山東半島で行われた中露合同軍事演習で、強襲上陸作戦を行う中国の人民解放軍部隊




 この花の名前は、ガーデンマム


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