yuuの夢物語

夢の数々をここに語り綴りたい

2006/04/09 花見に・・・。

2006-04-09 20:30:31 | Yuuの日記


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晴れ今日は桜見物で一杯満開なのか散り始めたのか何年かぶりに見に行く・・・。

麗老(14)

「また、草を毟っていたの」
 雄吉は草取りをしていると後ろから妙子が声を掛けた。
「はい」
「あなたが草を取ると直ぐに生えてくると思ったら毟っているだけだった」
「根まで取れば・・・」
「あんたには無理ね」
 妙子は頬をゆるめて言った。
 雄吉は草の根まで取ることはしなかったのだ。
「優しい・・・除草剤をまく私は悪魔・・・。それに小さな生き物も殺さないし・・・殺虫剤をまく私は・・・」
「そんな生き方をしてきてないから・・・。六十を過ぎて余計にその強さは増したようだね」
「あなたの好きにしていいわ」
「命の重みが・・・」
「それも自然の摂理なのだ」
「鶏や豚や牛を食べているのにと言いたいんだろう」
「人が殺してくれたものはいいんだ」
「そうでもないけど・・・」
「いいの、そんなに向きにならなくても・・・」
「人は矛盾しているね」
「赤ちゃんが出来た」
「えっ?」
「妊娠」
「そう、あのとき全身の力が吸い取られるようだったから・・・」
「産みたい」
「いいのか」
「いけないと言って産む」
「今・・・」
「三ヶ月」
「二十歳に成った時、八十か・・・」
「私は五十八」
「孫だね・・・。一休さんは八十で子をなしたか・・・」
「嬉しくない?」
「恥ずかしいね」
「あなたが恥ずかしがっていては、私はどうするの」
「今より、大事にしなくてはね」
「何もしなくていい、今まで通りで」
 妙子は逞しく見えた。命を宿した女は強くなると言うことは本当だと雄吉は思った。夕日が空を焼き沈もうとしていた。明日は天気だと思いながら見詰めていた。
妙子の妊娠を雄吉は驚かなかった。それは妙子の体の変化より先に予感していたことだったからだ。雄吉は新しい命に責任を感じていたが・・・。(以下次号)

桜見物の客のマナーはやはり悪い・・・。自分のもって行ったものくらいもって返れと言いたい・・・。桜がかわいそうではないか・・・。100メートル道路の中にある公園には桜が咲き誇っていたが・・・。車を止めるところがなくて横断歩道に止めて通行人の邪魔・・・。自分たちさえ良ければいいのか・・・。このところとみに人身が乱れたのか・・・。刹那的に行動する・・・。そのエネルギーを不正に対してデモでもするものに変えなくては・・・この国は良くならない・・・。
明日からは雨に成ると言うが・・・。寒くなるのか・・・。桜を散らすのか・・・。

本は心の肥やしになるのか・・・。

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市民講座の文章教室に通う中高年が増えている。だが、いざ「作品」を読んでみると、なんと退屈きわまりないことか。りっぱなこと、えらそうなことを書こうとするからだ。自分にしか書けない“創造的な文章”はどうすれば書けるのだろうか?長年蓄えた知識や肩書はいったん捨てて、キラッと光る、一回限りの表現をめざしてみよう。それは、自分の後半生の新しい姿を模索することでもあるのだから。一読三嘆!いまだかつて無かったフリースタイル文章術。書くことのよろこびを通して、“私”をとりもどす。中高年のスゴイ作品満載。
【目次】
第1章 肩書のない一人の人間として/第2章 誤れる文章観/第3章 “自分にしか書けないこと”の追究―創造的文章の方法1/第4章 文章は“目”で書く―創造的文章の方法2/第5章 “メモ”や“走り書き”の鮮度を生かす―創造的文章の方法3/第6章 文章セラピー―書くことのよろこび

私もまた語り部として生きる
東京・西新宿の高層ビル48階、朝日カルチャーセンターの文章教室「書いて語るそれぞれの20世紀」の講座からこの本は生まれました。30歳代から80歳までの幅広い年齢層の「市民」たちが自身たどった戦中、戦後を描き切っています。同世代はもちろんもっと若い世代も含めた多くの人びとへこのメッセージを贈ります。敗戦、引き揚げ、復興、経済大国、学校、そしてボーダレスの世紀へ。
【目次】
序章 広島・長崎、そしてアウシュビッツ。人間の「業」におののく/第1章 敗戦、そして引き揚げ。「よくぞ生き延びた」が実感/第2章 不死鳥のように蘇生する日本。禍福よじれて…。/第3章 ボーダレスの時代―国境・国籍を超える視点/第4章 「20世紀のあなた」への手紙/終章 環境、沖縄、宇宙、憲法―21世紀に残された宿題


 桜花雨風吹いて花弁は
         緑の上に何を散らすか

 2006/04/09ドライブで少し遠出の花見して散る花びらを献花とぞ思う