四国八十八ケ所霊場 ご開創1200年記念のバスツアー巡拝 第10回
平成26年9月21日 第六十二番 天養山 宝寿寺を参詣しました
宝寿寺は729~749年 聖武天皇の勅願で 全国に 一の宮を造営させ
その時 伊予国 一宮神社も建立され 宝寿寺はその別当寺として
当時は金剛宝寺と呼ばれていました 806~809年 弘法大師がこの地方を訪れ
聖武天皇の妃 光明皇后の姿を模して 十一面観音菩薩を刻まれ
寺名を宝寿寺と改め 四国霊場に定められたそうです
宝寿寺 境内図
境内入口の 「一国一宮別当宝寿寺」の石柱 と 道標 香園寺 吉祥寺 60番横峰寺への
方角や 道のりが 記されています
手水場
境内に入ると右手に 安産観音像
足元の 石碑に 一切女人 国家安穏 諸願成就 安産守護と刻まれています
側の チシャノキ は夏に白い花をつける 町の天然記念物です
境内は 石像石仏 は数少く 小堂などもなく さっぱりしたものです
大師堂
本堂
ご本尊 十一面観音菩薩
大師がこの地を訪れた時に 光明皇后の姿に似せて刻んだ観音像は 秘仏です
大師が霊場と定めた頃 国司の越智公夫人が難産で苦しみ 大師が本尊に祈願し
境内の玉の井の水を加持して 与えたところ 無事出産したと伝えられ
安産の観音様として信仰されているそうです
境内正面に 旧本堂 風格を保ちながら 老朽化のため 立ち入り禁止です
納経所
鐘楼堂跡
国主夫人が難産で 大師の加持により 境内の玉の井の水で 無事出産
そのとき 夫人が詠まれた歌が宝寿寺の ご詠歌になっています
「 さみだれの後に 出たる玉の井は 白坪なるや 一の宮かわ」
当時 寺は現在地ではなく 中山川の下流 白坪の地にあっつそうです
つぎ63番札所 吉祥寺まで 約1.5km バスで約5分です
おしまい
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