四国八十八ケ所霊場 ご開創1200年記念のバスツアー巡拝
第8回は 平成26年 7月28日 天気雨 44番から50番の7ヶ寺を巡り
交通事情などの都合で 最初に 愛媛県上浮穴群久万高原町七鳥
第四十五番 海岸山 岩屋寺 を参詣しました
岩屋寺は 815年 弘法大師がこの地を訪れた時 この山に 法華(ほっけ)仙人いう 不思議な
神通力をもった 女性が 山術を極めていましたが 大師の修法に深く感銘 一山を大師に 献上して
往生をされ 大師は木と石で2体の不動明王を刻み 木像は本尊として本堂に安置し
石像は奥ノ院として岩窟に祀り 山全体を本尊として護摩修法され 山号 寺名は
大師の詠まれた歌 「山高き 谷の朝霧 海に似て 松吹く風を波に たとへむ」から
海岸山 岩屋寺と号し 霊場に定め 以来 修行の道場として継承されているそうです
岩屋寺への上り口には数軒のお店が並び お茶などお接待があります
石柱の上に 小さな仁王像が立って 石柱には 「如)実知自心」 「方便爲究竟」と書かれています
ありのままの自分(本当は思いやりのある 助け合う 優しい心を持っている)を知り
その極みまで近づく為の ここからは仏の聖地ですよ・・・かな?
岩屋寺境内
少し坂を上ると先ず 山門 昭和9年の再建です 大師の詠まれた歌にちなんだ「海岸山」の額
風格のある山門は 久万高原町の指定文化財 です
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山門をくぐると うっそうとした 老樹 巨木が生い茂る参道には 両脇に
「南無大聖不動明王」と書かれた赤や青の幟が延々と立てられています
山門をくぐり 参道を上って行くと、左の 岩の上に小さく不動明王が見えます
さらに坂道を進むと 右手に大師像
参道に架かる 紅い欄干の 極楽橋
ここから本格的に 石段 坂道の参道が始まります
極楽橋を渡ると のぞみ弥勒のお堂
お大師さんに見守られているたくさんの石仏が並んでいます
さらに坂道を上り 曲がり角に虚空蔵堂 1898年の火災から免れたと言われれています
虚空蔵堂から さらに上る参道右手には 観音さんや お地蔵さんに見守られて
整然と並らんだ無数の石仏群です
虚空蔵堂裏側の苔むした岩肌に 道開き不動像が祀られてます
物事を始めるときや 行き詰ったときに導いて下さるといわれています
「南無大聖不動明王」の幟 石仏群に 癒されながらやっと
奇岩が覆いかぶさるような 庫裏 納経所に辿り着きます
納経所の手前に手洗場 岩場から清々しい水が落ちています
本堂への石段の左手に水子地蔵尊
水子地蔵の左に 鐘楼
本堂への石段の右下に 大師が掘った 修行の行場 穴禅定(あなぜんじょう)の入り口と
穴禅定に入った正面 右 独鈷の霊水が湧いているそうで
中は暗く 足元がじゅくじゅくです
昭和2年 再建の本堂 ご本尊は不動明王
ご真言は
のうまくさんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うん たらた かんまん
大日如来の化身として 衆生の悪を滅ぼし 人々に福と繁栄をもたらして下さいます
本堂に向かって 右手の梯子を登ると 法華仙人の行場跡の洞窟があり10帖程の広さがあるそうです
本堂の左へ 少し上がった所に大師堂があります
大正9年(1920)に再建され 西洋建築様式を取り入れ 近代仏堂の作として
国の重要文化財に指定されています
大師堂から左に行くと歴史の深さと風格を感じる 奥ノ院への楼門
楼門をくぐって 坂道を上り 岩場を 鎖と梯子で上ると 本堂からは 600m上に 大師の行場跡
迫割 禅定(せりわりぜんじょう)があり 山の頂上には白山権現が お祀りしてあるそうです
標高785mの巨岩の中腹560mの所に 本堂や大師堂など 堂宇が 岩壁に囲まれるように建ち
寺域全体は 国の名勝地として また県立の自然公園に指定されています
住職さんが作詞・作曲され 芹 洋子さんが唄っています
交通事情などの都合で つぎ44番札所 大宝寺へ 約10km バスで約20分です
おしまい