北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

飯塚達央写真展

2007-04-23 00:56:39 | 写真
今日、目黒のギャラリーコスモスで開催されている飯塚達央写真展へ行った。局紙という和紙を使ったプリンター用紙でモノクロを出力しているというので、興味をもったのだ。印画紙がつぎつぎと製造中止になる現在、将来的にはデジタル出力も視野に入れざるを得ないからだ。飯塚さんの写真は北海道の冬を撮ったもの。とくに雪の美しさが目をひく。白のトーンが絶妙。冷めたさや粉雪のさらっとした手触りが伝わってきそうだ。作品はすべてモノクロだが、使っている機材はデジタル一眼、コンタックス645とカラーポジの組み合わせ、ローライとモノクロフィルムなど、デジタルと銀塩がまったく違和感無く混在している。カラーポジを使ったものが一番トーンが滑らかで、次がモノクロフィルムのような気がする。
局紙は一見マット紙のようだが、実際には光沢がある。和紙特有の凹凸があり、照明の当たり具合によってキラキラ光っているように見える。印画紙とも今までのプリンター用紙とも異なり不思議な感じだ。値段は高いが使ってみたい。
作家ご本人とも話をすることができ、いろいろな意味で刺激をうけた写真展だった。モノクロが好きな人、デジタル出力を考えている人にはお薦めである。

飯塚達央写真展『カムイミンタラ ~北のウォームトーン~』
会場・GALLERY COSMOS(ギャラリーコスモス)
4月17日(火)~4月29日(日)
am.11:00-pm.7:00