北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

7時間耐久

2007-04-14 10:18:19 | 写真
代休2日目、昨日は初めてレンタル暗室へ行った。新宿御苑の古ぼけたビルの一角にあるプレイスMという場所だ。前日に朝10時から5時まで7時間コースを予約しておいた。案内された暗室はお世辞にもきれいとは言えない。昔乗った中国・山峡下りのボロボロの船を思い出した。渡部さとるさんの「2Bの暗室以上のものはなかなかないよ」という言葉が頭をよぎり、週末の2B暗室にだけにしておいてもよかったかな、と後悔に似た気持ちが湧いて来た。
しかし、せっかく来たのだから時間を有効に使おうと、気持ちを切り替え作業を始めた。はじめての引き延ばし機だったので、なかなか思うようなプリントにならず、最初の設定時に時間がかかった。午後に入ると作業が順調に進み始めた。結局5時までに5つのカットを濃度をすこしずつ変えたものを3枚すつ作ることができた。7時間の作業を終え、軽い疲労感と少しの満足感を感じて帰宅した。
夕食後、真新しいプリントといままで2Bで焼いたものを並べてみた。すると妙な違和感がある。印画紙の白い部分の色がだいぶ違うのだ。焼いたばかりのプリントを白とすると、2Bで焼いたものは茶色が混じっている。これって、今日の作業とそれに費やした大量の印画紙は無駄だったってことか?一気に疲れが吹き出してくるような気分だ。でも展示するときマットに入れてしまえば分らないだろうし、意外と平気かもしれないからと、妻に言われ、確かにそうかもしれないから、時間を置いて冷静になってから、再度検討しようと問題を棚上げしておくことにした。