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北京の青空もf16

2006年 帰国。いつの日かまた中国へ

ようやく気づいた

2006-03-19 02:47:18 | 留学生活
やっと気づいたことがある。それは妻の中国語の発音。10月ぐらいから、友だちには「たこのほうが発音が標準だ。」とずっと言われて来た。老師も「太太(タイタイ=奥さん)の発音は正確だ。」と言っていた。しかし、ぼくには違いが分からない。自分の発音と一体どこが違うんだ?と思っていた。
ところが今週になって、急に妻の発音が良いと思えるようになった。確かにひとつひとつの音がクリアーだ。先週まではまったく感じなかったのに。発音よくなったんじゃない?そう尋ねると、「特に練習してないから、前と変わんないと思うよ。」という答え。
街の人々の声にピントが合って来たことを考えるあわせると、変わったのは妻ではなく、どうやら自分の方らしい。(写真:今日もよい天気。梅は満開。)

新しいカメラ 試写

2006-03-18 00:16:10 | 留学生活
最近買ったカメラで、カラーのネガフィルムを使ってみた。
写真屋で受け取ったベタ焼きは、フィルムをスキャンして出力したもの。よく写っている。色は少し淡い感じだが、かえって雰囲気があり悪くない。
折り畳めば小さくなり、どこへでも持って行ける。いつも使っている2眼レフとは、操作も画角も違う。レンズを向ける対象もおのずと変わってくる(はず)。
近々、校舎の解体が始まる。50年代のレンガ作りの建物だ。このカメラで解体の様子を撮ってみようと思っている。(写真:試写の出力シートをGRDで撮影。オリジナルとは少々色味が異なる。)

窓は開いたか? その2

2006-03-17 23:55:15 | 留学生活
通り過ぎる人たちの会話が耳にはいる。その感覚は、カメラのファインダーの中でピントがあう感じに似ている。
バスに乗っても、無意識のうちに耳を澄ましている。聞き取れた言葉は、小さな声でまねしてみる。
世界が少しだけクリアーになった。
久しぶりに会った中国人の友だちとの会話。冬休み前と比べると、聞き返す回数も減り、受け答えもスムーズになってきた。
残された時間で、どこまで世界をクリアーにできるのか。焦りと期待。
部屋の窓を開けてみる。
寒さは知らぬ間に消えている。春の風が心地よい。(写真:お婆ちゃんたちの社交場に、梅の花が咲いた。)

看板

2006-02-24 23:36:45 | 留学生活
街を歩いて目につく病院の看板広告。タレントや看護婦の写真入りの大きな看板。テレビやラジオでも病院のCMが多い。中国でも消費者を騙す広告がたくさんあるという。いかにも名医が担当します風なCMは、かえって真偽のほどを疑いたくなる。しかし、毎日目にしていると、ひょっとして、本当にいい病院じゃないだろうかと思ってしまう。慣れというものは恐ろしい。雲南省から帰って来て、あらためて病院広告の多さを再認識した。日本に帰ったら、再認識することがたくさんありそうだ。日常に慣れすぎないために、時に旅は必要らしい。(写真:歯科の看板。この女性は誰だろう?サインがあるところを見るとタレントかな。)

yupiter_photoを更新(02/24)

瓦猫

2006-02-21 23:07:16 | 留学生活
今日は授業の一貫として、国家博物館の特別展「中国非物質文化遺産」を見に行った。「非物質文化遺産」は日本語で言えば、無形文化財といったところか。
雲南省のコーナーで「瓦猫」を見つけた。形は少し違うが、麗江でみた屋根の上の猫の仲間だ。自宅に戻り、ネットで調べると「瓦猫」は雲南省の少数民族にみられる独特の風習とのこと。一説によると本来は悪鬼を食べる虎だが、形が猫ににていることから「瓦猫」と呼ばれて、魔を払い福を納めると信じられている。瓦猫を屋根に置く時には、鶏を捧げその血を瓦猫の頭にかけて、魂をこめるらしい。この説明はネット上のいくつかのホームページに全く同じ文章で引用されているので、どれかが原文なのだろう。
我が家に来たのも何かの縁なので、ぜひ福を運んで来てほしい。鶏の捧げ物はできないから、代わりの物を考えよう。(写真:展示されていた「瓦猫」。麗江のものより顔が立体的だ)

今日から下学期

2006-02-20 21:31:40 | 留学生活
始まる前は長いと思った冬休みもあっと言う間に終わり、今日から下学期。留学も残り半分だ。またしばらくは、中国語に専念しよう。
もちろん、時間を見つけて撮影にもでかけるつもりだ。いまは、雲南で撮影したフィルムの現像まち。どんな写真があがってくるか楽しみだ。(写真:麗江から我が家にやってきた猫。口の開けっぷりが見事だ。沖縄・竹富島のシーサーを思わせる。これの大きいものが民家の屋根に乗っている。土産物屋での値段は40~50元だったが、製造元の瓦屋さんを偶然発見、15元で手に入れた。)

明日から旅行

2006-02-07 23:54:52 | 留学生活
雪の後は、打って変わって抜けるような青空。いつもは見えない遠くの風景まで見えるほど空気が澄んでいる。大気汚染物質は、雪と一緒に地上に降ってしまったのかな。
明日から17日まで雲南省へ旅行。旅に出るのは久しぶり。持って行くカメラは、いつものローライコードとリコーGRD。サブにリコーGR1。コードにはモノクロを25本、GRDには1GのSDカードを2枚用意した。この旅行でこの1ヶ月の写真モードも一区切りだ。(写真:こんなにきれいな雲もひさしぶり。)

立春には春巻き

2006-02-06 12:19:37 | 留学生活
「立春には春巻きを食べるのよ。」老師にそう言われていたのを思い出したのは昨日のこと。春巻き食べそこねたなぁと思っていたら、夜に出かけた茶館でお茶請けに小さな春巻きがでてきた。値段が高いだけあって気が利いてる。一口サイズの春巻きのさくさくした皮の歯ごたえは最高だった。
立春になるとともに春節が終わった。近所の小さな食堂も営業を始め、道ばたで包子(バオズ)を蒸かしている。地方から都市部へのUターンラッシュも昨日がピーク。今日からいつもどうりの街だ。(写真:今日は朝から雪。この様子だと積もりそうだ。)

yupiter_photo更新(02/06)

胡同のライカ使い

2006-02-04 11:09:37 | 留学生活
「それ、ローライだろ。家にもたくさんカメラがあるから見て行きなよ。」2眼レフのカメラで小さな商店街を撮影していると、いきなりドアが開き、明るそうなおじさんに声をかけられた。また、骨董屋かな?以前にも骨董屋のお兄さんに店に連れ込まれたことがあった。
先を急いでいる訳でもないので、お言葉に甘えて店の中に入ると、意外にもそこはテーブル八卓ほどのレストラン。昼時を過ぎた頃、客はまばら。「写真、おれが撮ったんだ。見て行ってくれよ。」壁には掛けられた写真はすべてモノクロの胡同。胡同に差し込んだ美しい光が、そこに暮らす人たちの姿を浮かび上がらせている。胡同は路地という意味、胡同の両側は昔ながらの住宅。北京にはかつて網の目のように胡同があったが、再開発によって昔の姿は急速に失われている。
「暗室もあるんだ。」レストランを抜け、住居スペースの2階へ案内される。モノクロとカラーの引き延ばし機が一台ずつ。六つ切りの印画紙の箱の他に、全紙の印画紙もある。立派な暗室だ。カメラはキャノンのEOS1、ライカM6、ハッセル、リンホフ、ローライフレックス(しかも2台!)、HORIZONというロシア製のパノラマカメラまである。カメラバッグごとに器材が分かれているのはさすがだ。
「いままでほとんどのカメラを使って来たから、一目見ればどの機種でどんなレンズかわかるよ。さっきは、窓越しにローライが見えたから、モノクロ好きに違いないと思って声をかけたんだ。」やはりローライには、人を呼び寄せる力があるらしい。
「胡同を撮る時は、ライカが一番いいよ。カメラを持って行くとみんな隠れてしまうから、隠し持って近づき、さっと撮るのが一番。」写真を撮った時の様子を、身振り手振りを交え、笑顔で説明してくれる。初めて知り合った北京のライカ使いは、近所の胡同を20年間撮り続けているレストランの老板(ラオバン:社長)だった。(写真:胡同の店の多くは、春節のため閉まっている)

yupiter_photo更新しました。

中国の花火

2006-02-02 23:58:58 | 留学生活
アパートの窓からあちこちの花火が見える。部屋で見ているだけでは我慢できず、家の周りを歩いて来た。中国では花火は大人の遊びだ。2、3人ずつやって来ては、500連発ぐらいの爆竹を鳴らし、打ち上げ花火を楽しんでいる。爆竹は言うに及ばす、打ち上げ花火も音が大きい。ピカッと光って音が鳴るだけの花火もある。夜中の12時まで、あちこちで花火の音が聞こえる。5日続けて毎日6時間花火の音を聞いていると、すっかり子供の気分になってしまった。楽しくて仕方ない。(写真:日本だったら花火師があげるような花火も自分であげる。)

☆花火の写真はここをクリックyupiter_photo