夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

FUJINONレンズを組み換える

2019-01-01 16:41:15 | Weblog
先日保護したHL-95に付いていたレンズはFUJINON A13x10FRM-1という物で外観は程度がいいのですが、中玉にひどいカビがあって使い物になりません。今年の計画を考えていたらまた頭の上に豆電球が点きました。確かFUJINONのあんなレンズがあったはず。押入れのガラクタを探したらそれが出てきました。それはハンディーカメラ用ではなくリモコンカメラ用で、グリップがありません。使い道がなくて段ボール箱に様々なレンズと一緒に放り込んでいました。

左がカビで使えないレンズ、右が保管していたレンズです。


このレンズのグリップを外して


こっちのレンズのサーボユニットを外して交換すればいいんじゃないかと考えました。


サーボユニットはM3のビス3本で固定してあるだけでした。


こちらも同じ。


並べてみると穴位置は同じようです。


何も問題なく取り付けできました。


これを使う予定のHL-83に装着。


最初、グリップを絞りリングの位置を考えずに取り付けたので絞りの動作が変でした。で、考えました。
グリップを一旦外してカメラの電源を入れOPE/STBYをSTBYに切り替えるとレンズの絞りリングがC(完全クローズ)になります。


その状態でレンズのリングをCの位置にしてグリップを取り付けたら正解でした。と思ったら夜改めて暗い部屋で確認したら暗くて何も写らない状況でAUTOでF2.8。レンズキャップをかぶせてもこれ以上開きません。
次にやったのはレンズキャップをした状況で電源OFF(カメラのPOWERを切るのではなくコネクタを抜いて)でグリップを外して絞りを開放側一杯にセットして組みました。今度は良さそうです。


次はまるで狂っていたフランジバックの調整です。HL-79EのINSTRUCTION MANUAL付属のチャートで合わせます。


チャートとカメラの距離は適当に約2m。ズームで寄ってピントを合わせ、広角一杯にして調整リングを回してピントを合わせる作業を何回か繰り返します。本当は撮像管を30分程度暖めてからGchで調整した方がいいのですが今日は簡単に済ませました。


後は他に流用したグリップベルトを戻しズームハンドルは前に自作した物を取り付けて完成。ベルト幅はCanonレンズは19mm、FUJINONは15mmです。バックルがCanonは金属でFUJINONはプラスチックで対照的です。個人的にはCanonよりFUJININがレンズの切れがいいような気がしますが数値的にはどうなんでしょうね。フードはサイズが違うので取り付けられずありあわせのCanonのを使いました。若干サイズが違うけどとりあえずこれで実用にはなります。
この記事を書きながらひとつ気がつきました。レンズの銘板がそのままでした。今回グリップを取り付けた物はA16x9.5でカビレンズはA13x10なので張替えた方がいいかも。


こんなことは誰もやったことがないと思いますがどなたかの役に立つかも。

追記:先ほどA16x9.5のラベルを剥いでグリップのラベルの上に張りました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 消し忘れのビデオテープ | トップ | 今日はHL-79Eを再整備 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事