夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

16ミリテレシネ装置の設定

2020-07-14 15:38:09 | Weblog
そろそろ本気でテレシネ装置の設定を試してみることにします。
その前にランプユニットの改良。H3ハロゲンランプがファンで冷えすぎないように奥のアルミ板を大きくしました。
これでランプに直接ファンの風が当たらなくなりました。


面倒なのは光軸の調整。中間レンズの中心をベースから200mmに合わせました。映写機のレンズとカメラの高さも200mmにセット。


次にカメラのゼブラをONにしてフィルムなしで明るさを確認。初期設定の70%でゼブラが出てきます。
F6.8でゼブラが出てきました。


F6.2に開けると全面にゼブラが出ました。


色温度も見ました。

3200Kとハロゲンランプらしい値です。理想的。


フィルムを掛け停止映写状態で映写レンズを外してアパーチャーを覗くと、

いい感じです。

カメラのPHOTOモードで記録。テレシネは左右反転になるのでPhotoShopで修正しました。

これは試しに撮った遠い昔の日常のひとコマです。
フィルムはNEOPAN R40。露出計なしで適当に撮りましたがちゃんと写っていました。

風景のカットも。須坂の某公園の池です。


ゼブラが出始めるF値では暗くなってしまいます。ゼブラONだとフォーカス合わせがやりにくいのでOFFにした方がいいです。
本末転倒ですがPhotoShopでレベル補正を掛けてみました。


Sony HVR-Z5Jですが、半業務用で機能があり過ぎて覚えるのが大変。メニューで項目を出して設定を変えるって、どうも苦手です。説明書は必ず手元に置かないと訳がわからなくなりそう。一見大きくて重くて難しそうなベーカムの方が遥かに簡単です。皮肉なものですね。

まだ晩酌には早いので改めてフィルムを掛けて中間レンズの平らな側を光軸に対して正しく直角に合わせて静止画を取り込んでみました。

かなり良好です。カメラのF値は4。

露光不足気味のカットですがいい雰囲気です。使ったカメラはB&H70DR。


装置全体を観察して気がついたことがあります。HVR-Z5Jは三脚穴がレンズの中心線になっているものと思い込んでいましたがオフセットになってるんです。
これじゃあカメラ側の光軸がずれてる!

カメラベースは脚を外した三脚を取り付けてありますが面倒な加工をしたので今更穴位置の変更は不可能です。
またひとつ課題が出来ました。
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