夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E 移植する中身の取り出しに成功

2019-01-30 15:57:57 | Weblog
今日は移植する側の中身を取り出すのが目標です。一番やっかいなのがコネクタの取り出し。狭いケースの中はDC IN,VTR,REMOTEコネクタ,MIC SW,INCOMジャック,BNC3個,POWER SW,レジ調整とモニター切り替えSWユニット,FUSEの配線でぎっしり。おまけにPOWER Trが載った小さな基板も。取り出すのはなんとかなるとしても組み込むのは、手先は器用でも指先は器用じゃない自分に可能なのか、不安です。

CET,MON VIDEO切り替えスイッチ,RET VIDEOスイッチのユニットです。作業中コードにストレスを掛けないようにテープで保護しました。


コネクタのネジがネジロックで固めてあるので瞬間接着剤はがしを塗ります。これを怠るとドライバーで緩めるときネジが切れるか頭をなめてしまいます。


ネジロックをゆるめてあるので裏のプレート(バーリング加工して雌ネジが立ててあります)は楽に取れました。


コネクタの配線を狭いスリットから抜くためにそのままでは自由が効かないので根元の結束糸を切ります。てっきり蝋処理したタコ糸だと思ったらいわゆるモノフィラメントです。


集中力が切れそうなのでこっちにかかります。GENLOCK,VIDEO,MONのBNCコネクタですが、念のためラベルを貼っておきます。


ネジはダイソーの便利な袋に入れておきます。


再びコネクタ。見ただけでうんざりします。「後にしよ」


先にこっちを片付けます。GAIN,W.BAL,STBY/OPE,AWB切り替え,CAM/BARSスイッチのユニットです。テープで軽く保護して隙間から押し込むとユニット毎ギリギリ抜けます。


BNCやジャック,スイッチを抜き出します。狭いなあ。


DC INコネクタは線が少ないので簡単に抜けました。


VTRコネクタに挑戦。この狭いスリットからコードを抜き出すんです。


頭を使って、スリットにセロテープを貼って養生。これは正解でした。案外楽に配線が通過。


REMOTE側です。こちらも根元の結束をカット。工場で組み立てるときもこれはコネクタを取り付けてから縛ったんだと思います。私も組み立ててから縛りますが似たモノフィラメントを手に入れないと。せっかく用意したタコ糸は無駄になりました。


配線を傷めないように揉みもみしながら通します。セロテープが貼ってあるのでうまい具合にビニールコードが滑ります。


抜けたあ。


すごいことになってます。でもこれで終わりじゃないんです。


移植先を分解したときわかったんですがヒューズホルダーだけは構造上後で半田付けした、せざるを得なかった!
移植先はコードを切りましたがこちらはそういうわけにいきません。半田吸い取り線で半田を吸い取って線を抜きます。組み立てのときはここに買っておいた収縮チューブをかぶせます。


無事コネクタボックスから中身を全部出して一服。

後は若干の部品を外すだけです。
支柱みたいな配線ガイドを外すにはこのネジと


このネジと


この奥のネジを抜きます。


次にメインボードのネジ5本を抜いて


リヤパネルを取ります。


フロントパネルも。これでトップとボトムのケースは外れて中身は自由の身です。


ネジはまとめて袋に入れて整理。個別に状態をみて予備のネジを使うか後で決めます。


やっと中身を全部取り出しました。ここまで4日がかり。


外は冬晴れです。


明日はいよいよこれを移植先のケースに収めます。
問題はコネクタボックス。一連の作業はすべて動画と写真で記録してあるのでそれを見ながら進めればいいはずですが、なにぶんにも不慣れな作業なので内心心配です。でもここまで来たからには前進あるのみ。
組み立てで最重要なプリズムユニットはまだ使える移植先のを使って撮像管は移植元のに組み替える必要があります。(アワーメーターを信用するなら撮像管は移植元の方が使用時間が短い)
解決する楽しみは続きます。
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