夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

16ミリカメラ Bell & Howell 70DR と BOLEX H16 Reflex

2021-07-21 11:30:45 | Weblog
昨日は Bell & Howell 70DR の使い方をおさらいしていてシャッター開角度は何度?。


あれからネットで調べまくったら情報がありました。

Arriflex と違って単純な構造で、開いている側が204度。
24コマ撮影だとシャッター速度は 1/42秒。計算値とほぼ一致します。
この件は解決しました。

ついでに BOLEX H16 も使い方が全部わかっている訳じゃないので確認。


こちら側は色々操作箇所があって複雑そうですが大体は飲み込んであります。
ただし、フェード機構はシャッター開角度のピンで連動しますがピンを引き出さないとアームに無理な力が掛かってまずいことになるのを忘れていて、動作させたらアームが弓なりになって「おっと!」。


これがシャッター開角度の調整部です。通常は赤線に合わせておきます。今はフェーダーと連結してフェード機能が使える状態です。レバーは引き出してあります。


シャッター開角度の説明です。開角度を Open 以外にするとレフレックスファインダーに表示が出ます。ファインダーでしっかり目視確認しました。


シャッターは正面と側面にあって連動。側面側の "P" はコマ撮り用です。


今回初めて知った機能。このレバーをこの位置にすると、撮影中1.5秒おきに「カチ カチ」と音が出ます。
小さな音なので野外撮影では聞こえないでしょうが面白いです。


このカメラはフィルム装填が半自動で大変便利です。Arriflex は手動なので練習しないと面倒です。
レバーを矢印の方向に回すと


ループガイドが閉じます。


シャッターを押して駆動しながら生フィルムの先端を上のスプロケット下側に押し込めば正しいループで下のスプロケットから出てくるので巻き取りリールのスリットに入れます。
レバーの支点を押すとガイドが開いて撮影準備完了。
昔使った Canon Scoopic もこれに近い機構の半自動装填で便利でした。


おっと、忘れていました。
フィルムはこのカッターで先端をカットしないと装填がうまくいかないそうです。


このツマミねじは何?。
これは恐らくプレッシャープレートを外すねじでしょう。


外れました。
プレッシャープレートとフィルムゲートはフィルム交換の度に清掃する必要がありますね。画面上部にホコリがチラチラしているのは古い映像で「あるある」。


フィルターホルダーも抜いて確認しましょう。


マニュアルを見ないで「どうやってフィルターを入れるんだろう」。シート状のゼラチンフィルターを切って使うのですが、こじ開けて差し込むのかと思いましたが「そんなはずはないだろ」。


マニュアルにありました。こうして分離するんです。
でもパイプが硬くてやっと抜きました。で、相手側に蝋を薄く塗ったら軽くなりました。が、カメラに挿入する前にブロワーで吹いた方がいいかな。


このカメラは手に入れた状態ではレフレックスファインダーがホコリだらけでした。ファインダーの光学系を掃除しても解決しなくてじっくり観察したらわかりました。
レンズからファインダーに行くミラーが開閉式になっていて、開いたらスクリーンがホコリでひどい状態。クリーニングですっきり。
マニュアルにありました。


シャッター速度に関してはマニュアルに丁寧に書いてあります。24コマの場合はシャッター開角度オープンで 1/65秒 。


こんなもんで使い方はいいかな。
撮影レンズですが、Angenieux 10x12 ですぞ!

古いシネレンズ、特に海外製は日本の高温多湿の環境には不向きで不具合が出るものですが、このレンズは当たりでいい状態です。
ミラーレスでオールドレンズを使うのが流行っているようで、応用の効く Cマウントとなれば欲しい人がいるでしょうが売りません!

この BOLEX はガバナーがお疲れらしくゼンマイが終わってくると速度が落ちるので、ワンカット撮ったら巻き上げないと歩いている人物が早足になっちゃいそう。でも他は問題ないのでいつか使ってみようと考えています。
それとも今計画中の映画でこれも使おうか。迷っちゃうなあとまたしても明るい悩み。
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