夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

ヤフオクでゲットした8ミリカメラは

2021-04-29 06:32:45 | Weblog
昨日の昼前にヤフオクで落札した8ミリカメラ Canon AUTO ZOOM 814 が届きました。


さっそく箱を開けてみると丁寧にプチプチで包まれていました。


この時期ですから念のため消毒用アルコールで外回りを拭いて、さてと


もしかすると電池が入れっぱなしかも。

案の定露出用の水銀電池が入っていました。National H-D が2個。おそらく60年代の物。当然電圧はゼロ。

駆動用も古い単三がしっかり入ったまま。腐ってます。



77-10 の刻印がありました。

新しい単三電池をグリップに入れスイッチを "R" にしてシャッターレバーを引いてみましたが動きません。これは想定内。
間違いなく電池ケース内部の極が接触不良でしょう。分解するのでとりあえずビスに CRC を滲みこませておきます。


キャップ側は思った程ひどい状態ではありません。


このカメラはグリップが分解できます。分解しないと電池の接触部が掃除できません。
M2 のビスが、これも想定の範囲ですが腐食していて CRC を滲みこませたのに簡単には緩みません。時計ドライバーにプライヤーを噛ませて

これは緩みました。

問題はこちらです。このとき左手でグリップを押さえていると先端の細いドライバーが外れた場合、事件が起きます。

時計ドライバーの頭を軽くたたいて回そうとしましたがダメ。

そのうちマイナス溝がなめてなくなっちゃいました。


あわてることはありません。こうなればビスをドリルでさらって皿頭を取っちゃえ。
ボール盤に載せるのでこんな具合にクランプ。


ドリルで悪魔のように細心に、天使のように大胆に(黒澤明!)削ります。


皿頭が削れたところでグリップをこじったら分割されました。


運よくビスが残ったのでプライヤーでくわえて回して抜き取り。根元から切れたら万事休すです。

予想通りマイナス側のスプリング先端が腐食していたので接点復活剤で清掃。

組み立ては本来マイナス溝のビスですが、この際プラス溝のビスで代用。


電池を入れて 24 コマでシャッターレバーを引いたら若干心元ないけど動きました!

バッテリーチェックはボタンを押してもメーターが振れませんが使うには支障ないので今はこのまま。

修理は成功です。友人の 814 と並べて恒例の記念撮影。


動くことがわかれば改めて電池ケースを清掃です。
友人の 814 はもっとひどい状態でした。


ここまで来れば一安心。他も点検します。モルトはなんとかしないといけませんが形状が単純なので楽勝です。


外装に腐食のブツブツが出ていましたがメラミンスポンジとか接点復活剤なんかを使って目立たない程度にしました。
夕食前に再度回したら古いグリスが回ったのかずいぶん軽やかな音になりました。このカメラ、使えます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« HL-95 で試し撮りした映像を ... | トップ | Canon 814 AUTOZOOM モルト張... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事