本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「ルポ資源大陸アフリカ」白戸圭一著

2009-10-06 21:03:33 | 本・雑誌、読書

毎日新聞の記者さんが、ヨハネスブルク特派員としてアフリカを取材されたことを記事とは別にまとめられたものです。

想像もできないような貧困と暴力の話で、この大陸の搾取の上に、我々の生活が成り立っていると思うと我々も加害者なのだなあと暗い気持ちになります。

危険過ぎて自分の目でここに書かれている光景を見ることはないと思います。
日本人である私は、同じ地球上に住みながら肌でアフリカの現実を知ることはないでしょう。

多少情緒的過ぎる表現はあまり受け入れられませんが、この方が危険を冒して取材をしない限り、アフリカの実態は、日本人にはあまり知られなかっただろうと思います。
丁寧に取材されています。

それにしても政治の腐敗、犯罪組織の暗躍など、どこも手をつけられない状況です。
発展すれぼするほど、格差が広がり、状況はますます悪くなるらしいです。
状況が悪くなれば犯罪が広がり組織も大きく複雑になり、その組織がグローバル化すれば先進国も安全な国ではなくなります。

心あるものがほそぼそでもどこかからこの根を断ち切る活動を始めなければ、状況は悪くなるばかりでしょう。

経済状況が悪く、格差拡大が指摘されている日本ですが、アフリカに比べればまだまだ救いがありますし、本当に豊かな国だと思います。

コメント
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