久しぶりに本の紹介です。
面白かったのでぜひ読んでみてください。
本屋をぶらぶらしているときに、ハローワークという文字が目に入ってきて、思わず手に取り中を・・・でも、ほんとは、ハローライフでした(笑)
ちょっとなかをぺらぺらとめくり、読んでみたいと思い買いました、でもね、買って、3か月後に読みました(笑)
5つの短編、どの話も面白いです。
帯の紹介では
「ごく普通の人々におこるごく普通の出来事を、リアルな筆致で描き出した村上龍の新境地」とあります。
1【結婚相談所】 人生でもっと恐ろしいのは、後悔とともに生きることだ(熟年離婚した女性の話)
2【空を飛ぶ夢をもう一度】 生きてさえいれば、またいつか空を飛ぶ夢を見られるかもしれない(同級生が、命が付きそうな浮浪者だった・・・彼の最後の頼みに奔走する・・・)
3【キャンピングカー】 おまえには会社時代の力関係がしみついているんだよ(定年後、キャンピングカーで、妻と旅をする夢を持っていた主人公・・・、娘の一言に再就職に挑戦するが・・)
4【ペットロス】 夫婦だからだ。何十年いっしょに暮してると思ってるんだ。(冷たく意志疎通のない夫との暮らしの中で、念願の柴犬ペットを飼い始め・・・)
5【トラベルヘルパー】 人を運ぶ、人を、助けながら運ぶ。何度も、何度も繰り返した。(バブル期を、自由気ままに生きてきたトラック野郎が、老いらくの恋に・・・彼女の正体は・・・、そして人生の目的を見つける)
こんなにゃろ~~と、リズがしおりを噛んでおります。
ここも、かじってやる・・・!!
この短編の主人公たちは、人生の折り返し地点を過ぎてこれから、どう生きていくのか、
定年後、老後に訪れるいろんな問題、経済的な格差、環境に置かれていて、どれも、
自分とも重なる部分もあるような気がして、気持ちが入り、興味深く読みました。
よく心理描写がされていて、頑張れ!!中高年!!応援しながら読みました。
当たり前の小さな幸せ、健康で、前向きに人生を送っていきたいと思わされました。
ペットロスの話は、気持ちが特に入りこみました。
村上龍さん、1952年生まれです。流石・・・!!