セキュリティチェックや出国・入国審査。
いつもなら、ちょぴり面倒なだけ・・・の手続きが。
今回は、「えっΣ(゜∀゜*) ?!」と思うような出来事の連発だった
セキュリティチェックで、「お帽子お脱ぎください」と言われた父。
それを軽く無視して、止められてた。
何度言われても取らない。
何がそんなに恥ずかしいのか・・・(髪が薄くなってきているといっても、まだまだ十分に生えている)。
「お父さん、早く帽子取って」と私がせかす。
「んっ?!帽子取るってか?それならそう言えばいいのに」と言う。
最初から、そう言われてると思うけど(´・ω・`;) と不審に思っていたら、
「英語で言われても分からない」という。
お父さん、ここはまだ日本です・・・。
確実に日本語で言われてましたよぅ;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`) 。
そんな些細な出来事を通過し、次は出国審査。
ついたときの空港内はガラガラだったけど、さすがにあれから数時間。
チェックインからこちら、それなりに人波ができていて、列になっていた。
ひとり・ひとり・・・。
静まり返った出国審査場で、黙々と手続きが進められていく。
両親に審査で必要なものを説明し、手元に用意させた。
順番待ちの人の列は、赤いストップラインからこちらに、静かに作られている。
私の順番がきた。
ストップラインを越えて、審査官にパスポートを提示した。
「なになに?ここで何を出すのっ?!」
ほぼ同時に、私の左右から人の声がする。
両親だった

。
付いてきてた

。
慌ててストップラインの向こうへ押し戻す。
これだけの人が順番に手本を見せながら進んでいても、一向になにも見ていなかったらしい

。
「どうして?私たちは家族なのに・・・」といぶかる母。
「じゃぁ、ここにいるみんなが一人旅かっ

!!」と、ついツッコんでしまう私。
静かな審査場で、私の声だけが響いた気がする

。
そんなふうに、無事出国あれこれを終え・・・。
一息ついたころに母が言った。
「ハワイに行ったときには、なんだか持ち物検査みたいなのやって、機械の中をくぐってきたけど・・・。
あの、ピィーってなるやつ。
サイパンは、ハワイと違って、小さいからやらないのね」
「それはハワイが有名だとか、サイパンが人気ないとかとは全く関係ありません。
しかも、お母さんも最初にちゃんとやってきたじゃない」
「あらっ?そう?くぐってきた?全然記憶にないわ」
・・・・・・・・・・・・・

。
一瞬、年老いたせい・・・かと思った。
ボケたのかと思った。
でも、冷静に考えると、母は昔からこうだった。
依存度が高いから、観察力はまったくなし。
かと言って、娘である私の言うことは、子供だと思って信じないと来てるから、言うこと聞いては動いてくれない。
それなのに、通りすがりの他人の言うことを鵜呑みにする

。
そうだ・・・これが私の母だった。
10年離れていて、忘れてた。
忘れていた・・・というのは正確じゃないなぁ・・・。
覚えていたけど、まさか、そのままだと思っていなかった・・・が正解か

。
そんな両親の相手をし、あり余るはずの時間が飛ぶように過ぎ去っていった。
待機スペースが、なんだかちょっぴりオシャレになっていたので、とりあえずこちらだけ撮影w。