はーちゃんdays 2

大学生の娘と高校3年生の二人の子供の父親。

誤嚥性肺炎

2016年05月05日 | 買った本、読んだ本
誤嚥性肺炎―抗菌薬だけに頼らない肺炎治療
クリエーター情報なし
医歯薬出版

誤嚥性肺炎の本はたくさん出ている。
この10年、治療に関しては特に進歩はないような気がする。
サブスタンスPが関係しているとか、脳梗塞が関係しているとかからアプローチする治療法だが、、、
問題は食べれなくなった老人、食べると肺炎を発症してすぐに熱が出る老人に対してどこまでの医療を行っていくのか?どこまでという線引きは主治医次第、患者さんとその家族次第だ。
主治医がとことんします!といえば寝たきりで自力で食べることができない人でも、中心静脈栄養を開始して体力をつけて、胃瘻を増設し、胃瘻注入を開始して問題なければ、施設もしくは在宅へというコースも可能だ。

ストレートに施設、在宅までたどり着けるかはひとそれぞれ。国民皆保険のおかげで、それだけの医療を行ったとしても、家族は痛くもかゆくもない。胃瘻造設後の寝たきり状態が続き、定期的に無理やり吸引たんを行われ、栄養を取りたくても無理やり注入させられるそうゆう余生を送るのは本人であり、たとえ望んでなくても、はっきりした本人の意思が確認できない場合は家族次第、主治医次第で決まってしまう。

主治医がもう食べれないし、意思疎通も困難で、本人は決して今の状況が長く続くことを望んでいないからもう何もしないもしくは僅かな点滴で様子を見ましょうといい、家族が納得すれば、自然に眠るような形で最後を迎えることができるのだが、、、なかなかその状況をよしとしないのが現状である。

様々な問題があるのは事実だが、個人的には食べれなくなった時にどうするか?
胃瘻になった場合、胃瘻増設が困難で中心静脈栄養となった場合、寝たきりでのたんの吸引や排泄の処理その他様々な看護業務の広報、啓蒙を行った上で本人の希望があれば行うという決まりをつくってほしいです。本人の希望が確認取れない場合は、それらの治療は行わないもしくは保険適応外とするというのはどうなのでしょうか??

寝たきりで意思疎通が取れない人に同意もなく家族の意思だけで、胃瘻を増設すること自体が人権的に許されるのかどうか?今一度偉い先生方に議論してもらいたいです。