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つれづれなるままに・・・・

遺言/養老孟司

2018-01-31 | 読書

25年ぶりの書き下ろしということで予約が回ってくるの待ってました

予約してた本が同時期に5冊回ってきて参りました(笑)

今回は感覚と意識がテーマでした

音楽をしているので感覚についてとても興味があります

実際養老さんの本は そのことについて書かれてることが多いのでいつも参考になります

感覚から観察すれば私は変化しているのになぜか意識は同じだという

意識のもつ同じだとする働きがそのようにさせてしまい

バナナもぶどうも感覚では別々だけど意識は、それらを果物と名づけて同じにするといいます

なるほど・・・そういうことなんですね

また私は1章の動物は言葉をどう聞くか というのが興味深かったです

動物は絶対音感の持ち主で 人間には絶対音感が赤ちゃんの頃備わっていたのに

年齢と共に失うもの・・・というのだ

だから幼少の頃から鍛えないと失うってことで なるほど〜でした

もう一つは 7章のヒトはなぜアートを求めるのか

コンピュータは芸術家になれないし

生演奏は強く その理由は音は耳だけで聴くものではなく身体だって振動してる

ただ生演奏に何が含まれているかわかったものではない

意識はわかっていないことはないこととして無視し 全てをゼロと一にしてしまう

だから養老さんは芸術はゼロと一の間に存在するという

 

最後に少子化について書かれていました

東京などの人工的な大都市ほど子どもが生まれないのは

感覚入力を一定に限ってしまい 意味しか扱わず意識の世界に住み着いているため

子どもという 自然 と対峙する方法を忘れてしまったからだと・・・

私も意識の中にに住むという現代の病にかからないようにできたら・・と思いました