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つれづれなるままに・・・・

いのち/瀬戸内寂聴

2018-01-30 | 読書

作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの小説・・95歳になられるんですね

以前NHKスペシャルでガンの闘病、リハビリを見ていた時

新作を書き始めていたので興味がありました

長い入院生活を終えた心境から始まって

内容は親交のあった女流作家の大庭みな子と河野多恵子の思い出が綴られると同時に

自分の親しい男性のことが書かれていました

正直 友人のことここまで書くの??って思ったけど 

人間くささがすごくあってリアルでどんどん読み進みました

きっと寂聴さんこのお二人のことお好きだし才能を認めてるからこそ

小説にできたんだろうと思いました  いいライバルだったんですね

友人や愛した男性が亡くなり、自分も闘病する中で

自分の死やいのちと向き合ってできたと思うこの小説

書くのは体力的にも大変だったに違いないですが

だからこそ渾身の小説なんだろうなって思いました

あの世から生まれ変わっても私はまた小説家になりたい。それも女の

寂聴さんらしい最後の言葉でした