ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

盲導犬チャリテイ スマイルランと京都のお店

2018年12月05日 | 日記

盲導犬チャリティ スマイル ランと京都のお店
 先日出したはずのブログの原稿の本文が掲載されていないとのご指摘を受けて改めて原稿を発信することにしたのでお読みいただきたい。

11月25日の日曜日、晴天に恵まれた横浜市のサッカー場のニッサンスタジアムには、元気な千名のアスリートやにわかアスリートが集合した。
 主催は盲導犬総合支援センター。参加者はチームあり、個人参加ありでそこに 盲導犬同伴の視覚障碍者や聴導犬利用の聴覚障碍者や介助犬を利用する車いす利用の障碍者も含まれている。
 そう、イベントの趣旨は補助犬を知ってもらって、日本中のどこに行っても補助犬使用のユーザーが気持ちよく過ごせるようにということだ。
 会場には介助犬のPR犬や聴導犬、そして我々盲導犬のユーザーもいるのでとてもにぎやか。ここに集っている人たちは皆犬好きなのだろう。
 おかあさんはジャネットも一緒に走らせてあげたかったが、決められたコースはスタジアムの周辺の散歩道で走者が交錯するのでそれは出来ない。

参加してくれている一般の人たちに補助犬のことを知ってもらうのも重要な趣旨の一つ

 参加者は各自が決めたキロ数をチームの人たちと交代で走り、中には視覚障碍者の伴奏をしたりして参加者全員の走行距離を合算するが制限時間が3時間と決められている。
 主催者側が決めた日本異臭分の距離を合算した数字が上回るかどうか。
スタジアムとその周辺を利用しての用意された距離は1きろとニキロ。どちらを選ぶかは個人の自由。
おかあさんは2きろのコースを選んで2きろ走るつもりだったが、周りに載せられて、更に2きろを走った。もう 10年以上走っていないのに、突然のことで、走れるかどうか心配であったが、階段からの転落の後遺症である指のけがも問題なく4きろを楽々走った。
アラせぶですのに。日ごろの社交ダンスのレッスンがいいのかしら。
ら参加者は全体の走行距離とも 自分のペースも見ながら、交代しつつ何度でも走るのだ。
 そして、今年はあらかじめ決められた日本一周の距離をクリアーした。
 このイベントは個人の競争ではなく、全体の合計が目的なので、イベント全体の雰囲気がとても柔らかい。みんな にこにこしている素敵なイベントであった。
 晩秋の一日をこんな風に走ってみたい人はぜひともエントリーしていただきたい。
 
 ここからはちょっとお粗末な出来事の報告だ。

 ジャネットは主催者側に預かってもらってケージの中にいたが、おかあさんが走り終わってから引き取って周りの散歩をした。
 ニッサンスタジアムの北ゲート近くにある横浜 F マリノスのグッズを販売する店に入ったら、店員さんが飛んできて、「犬はだめ、食品もあることだし」と言われた。
 こんなことにはもう慣れっこになっているおかあさん。「ああそうですか。」とすごすご外に出ることはしない。
法律で盲導犬の入店を拒否できないことや、犬を拒否することはユーザーであるおかあさんを拒否することで、それは人権侵害ではないの。と言うと、店員にはそれを阻むものは何も無いのである。
 それにしても、補助犬を知ってもらおうと言うイベントをマリノスが支援企業となって開催しているのに、何とも嘆かわしいこと。
 
 日本には拒否してもそれを罰する内容が法律に書かれていないので、いつまで経っても入店拒否は終わらない。

 終わらない入店拒否にまたまた 遭遇。
 今度は京都。
12月15日に伝統工芸の絞り染めの展覧会を見に京都へ行くことにした。
 日帰りで忙しいので、前もって予約をしておこうとネット検索して、京都駅にある店を選んで電話をしたら、店内に犬は入れないと拒否された。
 今回も拒否してはいけないことを話して先方はしぶしぶと言った風であったが、理解してくれた。
 しかし このままでは又他の人が拒否されると思い、そのビルを管轄する事務所に電話をして、京都でこんな入店拒否をしていることがSNSで流されたら恥ずかしいではありませんかと話すと、先方はいたく恐縮して、すぐに改善の策を取ってくれたようだ。
 おまけに目的の店の社長からも謝辞の電話がきた。

 今回はビルの全ての店舗を対象として盲導犬や他の補助犬をも含めて入店拒否をすることのないようにとの行動を取ってくれたので、一度に沢山の店が改めて事の大事さに気づいてくれることになった。

 今、丁度、時は障碍者週間だ。12月9日は障碍者の日である。