作日久しぶりに、花巻農学校の敷地内にある羅須地人協会を訪れてみて驚いた…。
下の写真を見て欲しい。その違いに愕然とした。
上は、現在、下は以前のもの。
羅須地人協会の西側の背景が一変している。
松林が全て伐採されている。これは一体どういうことか。
羅須地人協会は、1926年(大正15年)宮沢賢治が花巻市に設立した私塾だが
農学校の教員を退職した賢治が日中は農業に勤しみ、夜は若者を集め農業指導した場所だ。
以前ここに観光客用に駐車場を整備してしたいと聞いたことはあるが、その一環なのか。
或いは、松食い虫の被害への対応なのか…。空港対策か…。
以前花巻農学校創立100年の時、施設の床板をフローリングに衣替えするという事件もあり、正直疑心暗鬼になります。
伐採の理由は、関係者に尋ねてみないと真相は分からないが、それにしてもこの有様には正直驚いた…。
原風景の中にあってこそ、生きてくる施設だ。
羅須地人協会は、紆余曲折があって現在地に移築されたもの。
本来ここにあるべきものではないが、農学校の敷地内ということで納得してきた。
手前にあるのは、日本芸術大学名誉教授で、日本芸術院会員の彫刻家橋本堅太郎氏が建立した宮沢賢治の銅像である。
木々が伐採されて景色は変わり果てた。橋本堅太郎先生もこれでは話しが違うと思うだろう。
賢治の銅像も泣いている…。
風情も何もあったもんじゃない。
誰がいつ、どういう経緯で決定したものなのか。
内容、経緯をつぶさに検証してみる必要がありそうだ。
照井