「LOVEはなまき通信」元 花巻市議会議員 照井雄一のブログ

岩手県花巻市の元市議会議員・照井雄一です。
人任せにしない政治、まちづくりを先送りさせないための活動を報告致します。

「自由民主党時局講演会」

2012-11-27 08:29:40 | 日記
 11月26日(月)午後6時より、自由民主党第4選挙区支部の時局講演会が

花巻市野田のJAいわて花巻営農センタ大ホールで開催され、多くの支持者が訪れた。



 弁士には、谷垣禎一前自民党総裁と衆議院選挙第4選挙区に立候補予定の自民党新人藤原崇氏が登壇。

谷垣氏は、過去3年数ヶ月の民主党政権の問題点を指摘するとともに、自民党の反省と再起を賭けた戦いについて

熱くかたり、また新人の藤原氏への支持を訴えた。



 また、藤原氏も「今の日本の政治状況を変えるため精一杯頑張っていく」と政治に賭ける思いと

自身の政策について支持者の支援を訴えていた。

参加者からは、満場の拍手と政権奪還に向けた期待感が寄せられ、会場を熱気に包んだ。



私も当日、花巻市議団を代表し、最後の頑張ろうコールをさせて頂き、勝利に向けた結束を訴えました。

 しかし、私は会場の盛り上がりとは裏腹に、自民党がこの数年野党として国のために何をしてきたのか

どう変わり、また変わろうとしているのか、正直疑問に思っています。

 政権を奪われたことに対する反省と、真っ当な野党としてのあり方、真に信頼と期待される政治とは何か?

今の自民党に本当に答えられるのだろうか?

 民主党の失点による政権への浮上ではなく、真に信頼される政治を目指し

今こそ自民党を再生し、日本の再起を図らなければならない時だ!

戦前の予想で、あたかも勝ったと思い、浮かれている場合ではない! 

 大いなる反省と決意がなければ、国民の信頼など勝ち取れるわけはない! 

自民党の猛烈な反省を求めたい・・・。


照井



「本音で語ろう県議会」に参加して

2012-11-24 23:14:38 | 日記
 11月22日(木)午後6時30分より県民と県議の意見交換会「本音で語ろう県議会」が

花巻市花城町のまなび学園会議室で開催されました。

 これは、「県議会基本条例」に基づき。県民の意見を県政、県議会に反映させるため

平成21年度から県内各地で開かれているものですが、花巻市開催されるのは今回が初めてです。

 県議会議員は、一関選挙区の神埼浩之氏を座長に計7名の出席でした。

しかし、一般参加者は、わずかに11名と関心の低さととに、民度の低さを露呈した形・・・。



 意見交換会では、始めに県議会側から平成23年度決算の状況と東日本大震災の復旧・復興に関する

県議会としての取り組みについてそれぞれ説明があった。

 その後m自由な意見交換会となったが、特別擁護老人ホームの入所待機者の問題や花巻空港の騒音問題、

またTPPに対する対応、国に対する意見書のあり方、釜石湾のインフラ整備、競馬場や森のトレーの赤字問題等

広範囲に渡る質問や意見が出されていた。

 企画としては、大変有意義なものだが、参加を呼びかける周知方法や、テーマ設定、進行のあり方にも

問題は残った・・・。何より、時間が短く、言いっぱなし聞きっぱなしになり兼ねない。

 何年かに一度しか順番が回って来ない意見交換会では、上っ面論議しか出来ず、議論の深まりは期待出来ないい。

それでも良いのかも知れないが、個人的には広く浅くではなく、

地域テーマについて建設的かつ具体的な意見交換会を期待したいと思っています。

 もとより、これは市議会の議会報告会にも言えることだが

日頃から中二階と称され、存在意義が問われている組織だけに、県民に見える確かな形を示して頂きたいものだ。


照井

「文教常任委員会行政視察報告」Part 2

2012-11-24 20:55:30 | 日記
前回の報告に引き続き、文教常任委員会の視察報告Part2をさせて頂きます。

視察2日目は、和歌山県田辺市における図書館の視察でありました。

 花巻市は平成18年1月1日に1市3町が合併し、現在市内に4つの図書館を有しておりますが、

中央図書館の位置づけとなる花巻図書館は昭和48年に建てられ、築39年を経過し、老朽化、狭隘化、

立地場所等さまざまな課題を抱えており、花巻図書館整備市民懇話会を通じ、新しい花巻中央図書館の整備について

意見交換を行っているところです。

 また、花巻市においても中心市街地の空洞化が進み、新たな活性化策が模索されている現状です。

そこで今回、田辺市の中心市街地活性化計画に基づき建設された図書館を始めとする

複合的な文化施設建設の成功事例を視察した次第であります。
 


 田辺市は世界遺産でも知られる熊野古道を有する紀伊山地の霊場と言われた

古の風を感じながら神話と出会える美しい町です。

 そんな町の中心部にある紀南病院の移転に伴い、市に払い下げになったことをきっかけに

平成14年に跡地利用計画の策定に着手した。そして構想より10年、平成24年2月4日に

文化複合施設としてオープンしたのが、文化交流センター「たなべる」である。



誰もが学び、憩い、情報を活用出来る暮らしの中の文化施設をコンセプトに

世代を超えた多くの市民が集い、憩い、交流出来る場として、

田辺で学べる「たなべる」を図書館と歴史民族資料館を併設した施設として建設された



館内はとても明るく清潔感があり、周りの環境と一体化したゆとりある空間を形成していた。

 特にも、この施設では子どもたちの読書活動の推進や子育て支援に重点を置いた取り組みをしており、絵本コーナーや

お話の部屋、子育て広場などを設置し、親子連れでも気軽に利用出来るよう、工夫されていた。

 もちろん、大人にとっても一般開架コーナーや学習コーナー、読書・調査相談カウンター、視聴覚コーナー等

充実しており、軽読書コーナーでは、ゆったり寛ぎながら、読書が楽しめる空間が用意されていて

実に快適な読書ライフが楽しめる施設になっていました。

 もちろん、歴史民族資料館との併設と言うkともあり、相互の利用者の相互乗り入れにも期待がかかる。

先日私が私的行政視察で訪れた函館中央図書館や、県内に於ける最先端の図書施設、オガールプラザでも言えることだが、

これからの公共施設は、複合的な文化施設が基本的な方向性と言えそうです。

 今後花巻市に於いても、中心市街地の活性化を図りつつ、文化交流の拠点施設としての使命を持った中央図書館の建設を

急ぎたいものであります。今後、構想締結までのプロセスにこのような先進的な施設の成功例を是非参考にしていきたいものです。

視察3日目の午前中は、兵庫県明石市に於ける「いじめ問題」や「不登校対策」についての研修でした。

 先の大津市の中学生のいじめによる自殺問題は、大きな社会問題に発展しましたが、これは単に対岸の火ではなく

全国どこでも起こりうる痛ましい事件です。そんな中、教育委員会を中心に官民一体となった明石市の取り組みは

非常に踏み込んだ内容となっており、実に見事な成果をあげていました。



 まず、いじめ問題への取り組みであるが、いじめは、重大な人権侵害であり、絶対に許されない行為であるとの

認識のもとに、「するを許さず、されるを責めず、第三者(観衆・傍観者)なし」をスローガンに、

早期発見、早期対応によりその解決を図っていました。

 いじめの本質とは何かを見極め、いじめに対する事細かな対応が目を見張る。

学校や家庭、地域が密接に情報の共有化を図り、いじめを未然に防ぎ、発見後の対応の速さと具体性には驚かされた。

 まずは、学校の対応組織に始まり、いじめ発見のための実態調査や情報収集と現状認識の共有化、具体的な対策の検討と

個別の対応、周囲の児童生徒・保護者等への対応、事後の指導、その後の体制の強化など、取り組みは多岐にわたり

その徹底ぶりは、凄まじいものがある。

学校においては、生徒指導委員会の充実を図り、日常的にいじめを未然に防ぐ体制と事後の対応は、実に早い。

 保護者や地域とも会報やストップザ不登校ニュース等を通じ、情報の共有化を積極的に図る。

また、大人だけでなく、子ども自身もいじめ対策に参加させるシステムとして、「いじめストップ明石子ども会議」を設立し

日頃から、子ども自身もいじめ撲滅に取り組んでいる。

 いじめ発見のアンケート調査も徹底されており、町全体でいじめを起こさせない、許さない体制づくりが進められており、

いじめを未然に防ぎ、もし起こっても早期に対応出来るシステムが完成されていた。

 どこかの町のように、いじめとは本来、これこれと定義されており・・・云々などと

寝ぼけたことを言っているのとはまったく訳が違う・・・・。

 今、花巻市に足りないものは何か。判った気がする。

それは、物事に蓋をすることではなく、いかに丁寧に対応出来るかと言う

日頃の心構えとシステムの問題である。

 特に当市では問題はないと自慢する前に、埋もれている真実に迫るしたたかさを持つべきだろう。

今この瞬間も誰にも言えず苦しんでいる子どもたちに手を差し伸べることが出来るのは私たちしかいないのだから・・・。


最後に、最終日訪問したのが、兵庫県淡路市。

 17年前の阪神淡路大震災の記録を後世に伝えようと設置された淡路記念公園には、当時の被災の状況を

克明に記録した資料や震災でズレた断層の跡、また震災の被害状況などが現物や復元資料によって再現されている。

 震度7を体験出来る建物もあり、当時の状況を想像するに余りある施設となっていた。

昨年の東日本大震災も同様に、風化させてはならない出来事です。

 あの悲惨な事実を忘れることなく、後世に伝える義務が幸いにも残された我々に与えられた使命に違いありません。

震災の復旧・復興には、まだ年月を要するものの、あの記憶を、そしてあの記録をしっかり胸に刻み

二度とこのような被災に合わないような強固なまちづくりを進めたいものです。

 震災はいつどこで起こるか判りません。

自分自身、これから出来ることは何か・・・。問いかけながら、

世界に誇れる強くて明るい住みよい花巻を作って参りたいと存じます。

 これからも、先進地視察を通じ、豊かな郷土づくりに邁進して参ります。

皆様の尚一層のご支持、ご支援を心よりお願い申し上げ、行政報告に代えさせて頂きます。

有難うございました。


照井




 

「文教常任委員会行政視察報告」Part 1

2012-11-24 19:07:42 | 日記
 11月14日(水)から16日(金)の日程で文教常任委員会の行政視察に行って参りました。

行政視察は、テーマを絞って先進地事例をために開催されているもので、年間本会議休会中に実施されます。

 今回は、和歌山県田辺市の秋津野コミュニティービジネスと図書館の視察、そして

兵庫県明石市におけるいじめ問題や不登校対策並びに淡路町の阪神淡路大震災の記念公園の視察を行いました。

 初日、花巻空港より大阪国際空港に飛び、陸路田辺市に向かいました。

最初の訪問地田辺市秋津野では、秋津野ガルデンにおけるコミュニティービジネスの取り組みを学びました。





 秋津野は、明治22年の大水害で壊滅的な被害を受けましたが、その後の数十年に及ぶ住民の努力で復興した町です。

昭和37年に旧田辺市と合併し、のちに平成17年の広域合併により近畿最大の面積を誇る都市に再生されました。

 地域づくりの大きな転機は昭和32年の 1.教育の振興 2.住民の福祉向上 3.環境保全 

を目的に設立された「社団法人上秋津野愛郷会」誕生に始まります。

しかし、この時期にまちづくりを目的に社団法人を設立するとは、誠に驚きでした。

 まさに、住民の心意気と団結の強さを感じます。もとより、危機意識が根底にあったことは当然ですが・・・。

その後平成に入り、幅広い合意形成を図りながら、より活発な村づくりへの取り組みをと

平成6年に「秋津野塾」が設立され、さまざまなイベントや情報交換、体験学習等を通じ、地域の再生と発展に寄与してきた。

その功績が称えられ、平成8年には、農林水産部門の「豊かな村づくり事業」の天皇杯を受賞している。

 平成11年には秋津野直売所「きてら」をオープンし、「俺ん家ジュース」工場を建設。



また、廃校となった小学校校舎を活用した「秋津野ガルデン」を開設し、直売所や宿泊棟、会議室を設けるなど、単にコミュニティーの場としてだけではなく、生産から販売までを行う、コミュニティービジネスを推進している。

さらに、平成19年には資本金3,330万円の農業法人株式会社「秋津野」を設立し、

食育事業、貸し農園事業、農家レストラン事業、オーナー樹園事業、田舎暮らし支援事業、地域づくり研修受け入れ事業等
年間有料利用者6万人を超える盛況ぶりを見せている。

 都市と農村の交流施設「秋津野ガルデン」を中心にして展開される事業は留まることを知らず、地産地消の推進や
野菜会席の提供、バイキング料理の提供、みかんオーナー制度の実施、有休地を利用した無農薬野菜の栽培、菓子やジュースの販売、教育旅行の受け入れなど多岐にわたり、コミュニティービジネスの典型的な成功例と言えよう。

 何より、驚いたのは、スタッフの使命感や情熱が半端ではなく、講師の話も圧倒されるばかりだった・・・。

実に見事な取り組みと言わなければならない。TPP問題どこ吹く風とはこの事です。

 災害に負けず、失敗に挫けず、決して諦めない・・・。この人たちの情熱と行動力には脱帽です。

小さな村の大いなる挑戦 感服致しました見事と言わなければなりません。

 地域再生の原点は、まさに人でした。

照井