「LOVEはなまき通信」元 花巻市議会議員 照井雄一のブログ

岩手県花巻市の元市議会議員・照井雄一です。
人任せにしない政治、まちづくりを先送りさせないための活動を報告致します。

日本医療の現実と老人、病人の末路

2018-06-22 20:41:27 | 日記

5月にお袋が骨折し入院後手術した…。

術後真冬でもないのにインフルエンザの予防ということで20間面会謝絶となった。

5月末面会謝絶が解除され、久々に対面したが、看護師から担当医から退院の許可が出ましたからと告げられ驚いた。

骨はまだくっついていないらしい。当然だ。立つことも歩くことも出来ないまま退院許可とは一体どういうことか…。

術後医師からは、2ヶ月程度の入院と告げられていたが、最終的に車椅子生活♿️になるかも知れませんと、言われてはいたが、ほんの20日程度で退院とは耳を疑った。

医師の判断で、あまりリハビリの見込みがないとのことのようだが、あまりに早計ではないか。

本人や家族としても、少なくともある一定期間努力した上なら、如何なる状況も納得出来るが、骨もくっつかない内に、はい、これで終了、退院と言われても到底納得出来るものではない。

以来、連日退院の日取りを迫られ始末。同じ病室の患者さんも、今の病院は、病気や怪我の治療が終われば直ぐ退院を進めますよと言っている。

これは、一体どういうことか。

調べてみて、理由が分かった…。

日本の医療費は、原則的に診療や手術など実際に行った医療行為の積み重ねにより決まる出来高制だ。

しかし、医療費を削減したい国は、平均在院日数の短縮化を打ち出した。

その為、入院2週間までは診療報酬が高いが、それを過ぎると段階的に下がり

30日を過ぎると加算がなくなる仕組みになっている。

結局儲からない患者は早く退院させるのが、病院の基本的な方針になってしまう。

まさに、患者ファーストではなく、病院🏥ファースト。

転院しようにもベッドが空いていない、老健にしても望むリハビリ体制が整っていないなど転院も容易ではない。

本来、患者や障害者などの弱者を救済し、社会復帰させるお世話をするのが医療機関の使命ではないのか。

患者より利益至上主義ではないか。これで本当に日本の医療は良いのだろうか。

手厚い介護が受けられる特養は負担も重く

リハビリをする老健、長期入院可能な療養型病院もあるが、空きもなく痴呆などの状況によっては、受け入れも拒否される。

行き場を失った患者は、一体何処へ行けということなのか。

もはや個人の問題ではなく、社会問題だ。

国の進める医療費削減は大切だが、もっと大切なのは、患者ではないか…。

一体誰の為の政治、何の為の医療福祉。国の政策は間違っている。

地方の追随も情けない。過ちを正し、真の福祉を目指す気概はないのか…。

全てを政治に委任した覚えはない。有権者を起点として委任と責任のバランスが本当に図られているのだろうか…。

民意と政策、政治家の在り方を今一度問い直す必要がありそうだ。

この国の政治はおかしい。民意の反映されない、民意と乖離がある政治とは何か。

今の政治に疑問を感じざるを得ない。甚だ遺憾だ。