湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 自転車のチューブを利用して作ったヤス(簎)

2016年11月14日 13時24分18秒 | 昔々の思い出
自転車のパンク修理で
古いチューブをハサミで切っていたとき、
ずっと昔のことを思い出しました。

半世紀ほど前の子供の頃のことになりますが、
ヤス(魚を突いて獲るための漁具)を
作ったことがあります。

友達か誰かが持っていたのを見て、
真似て作ったものです。

このような物だったはずです。

  ※自転車のチューブの復元力を
    発射に利用したものです。
  ※竹は近くの竹藪へ「肥後之守」(*)を持って
    取りに行きました。
    それを火で炙り、
    布で擦りながら強靭な棒にしました。
  ※金属製のヤス先だけは
    雑貨屋さん(?)で買いました。
  ※昔のチューブのほうが良く伸びたと思います。
    今回パンクしたチューブは質が悪く、
    弾力がありませんでした。

  * : そのころのガキの必需品でした。
     (鉛筆削りや工作用)
     普通に雑貨屋さんに売ってありました。


ウチの近くには潜れるような清流が
ありませんし、海からも離れています。
このヤスを使ったのは、
これを作ったひと夏だけだったはずです。
それも、オフクロの田舎の実家近くの渓流で、
そして天草での海水浴のときの二度程度だった
と思います。


  獲るのが上手い人は魚の頭部を突きますが、
  私の獲物になる魚は極く小さいので、
  胴体真ん中を狙って突くことになります。
  ヤス先には返しもあるので身が傷つき、
  可哀そうな姿になります。
  釣りよりも罪悪感を覚えました。
  
  凝りやすくて飽きっぽい性格でもあったので
  せっかく作ったヤスも
  夏休みが過ぎたらどこかに放り遣ってしまい、
  再び使うことはなかったはずです。


昔がどうであったのか知りませんが
現在では、
都道府県によってはヤスによる魚の採捕は
禁止されているようです。(**)

 ** : 水産庁のWebサイトに
    遊漁で使用できる漁具・漁法(都道府県別)が
    掲載されていました。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/yugyo/y_kisei/kisoku/todo_huken/index.html  
    これによると、私が住む熊本県では
    ゴム付のヤスは禁止されているようです。


昔は、子供が出入りする雑貨屋さんには
小刀、ゴム銃(パチンコのこと)、2B弾などが
文具などと並んで普通に売ってありました。
私もそれらで遊んでいて
指を切ったことがありますし、火傷もしました。
今の子供は、
遊んでいて怪我をすることなどあるのでしょうか?



・・・・・・・・・ ギャラリー 056 (水辺が描かれた絵) ・・・・・・・・・

                  ライセンス(2点とも): (パブリック・ドメイン)


 ■タイトル:海岸で遊ぶ少年たち(Boys Playing on the Shore)

 ・画家:アルバート·エーデルフェルト(Albert Edelfelt)
 ・制作年:1884年
 ・収蔵:アテネウム美術館<フィンランド>


 ■タイトル:バレンシアの若い漁師(Young Fisherman, Valencia)

 ・画家:ホアキン・ソローリャ(Joaquín Sorolla y Bastida)
 ・制作年:1904年
 ・収蔵:(個人蔵)

コメントを投稿