職場で回覧されていた「熊本県 労働基準協会報」(*)のNo.749号(6月15日発行)に
「平成27年度 全国安全週間の実施要領」が掲載されていました。
準備期間:6月1日~6月30日(1ヵ月間)
本週間:7月1日~7月7日
* : 監修:熊本労働局
発行所:一般社団法人 熊本県労働基準協会
月刊 1部80円(十数ページ)
「全国安全週間」は昭和3年に始まってから一度も中断することなく、
今年で88回目だということです。
太平洋戦争中も今と同じ時期に実施されていたとすれば、
敗戦直前の昭和20年7月に実施されていたことになります。
20万人以上の尊い命が奪われた沖縄での激戦が終わった頃になります。
国民の命が戦争という大災厄に晒されているときに
「不眠不休の大増産で鬼畜米英に立ち向かえ!」とでもいったスローガンが
工場に掲げられていてもおかしくない状況のときに、
労働安全衛生の改善をはかる「安全週間」どころではなかったであろうに ・・・
と思われますが
日本存亡の危機の状況にあっても安全週間の取組みを中断しなかった
職務熱心(!?)な中央の役所(官吏)のことを、感服すべきか呆れるべきか ・・・
1.同会報には「職場における熱中症予防対策」も載っていました。
既にご存知のことばかりかもしれませんが、
ご参考になるかもしれないと思い、対策のポイントをいくつかご紹介いたします。
① 「WBGT値」(**)が基準値を超える(恐れがある)作業場所では
・近隣に冷房を備えた休憩場所・日陰などの涼しい休憩場所を設ける
・塩分・水分の補給を定期的かつ容易に行えるための飲料水を備え付ける
・連続作業時間の短縮をはかる(作業休止・休憩時間の確保)
** : 「WBGT値」は"暑さ指数"と呼ばれるもので、熱ストレスを評価するための指数です。
算出式は次のとおりですが環境省さんの「熱中症予防情報サイト」で
当日の各地の値を確認できます。
同サイトでは「WBGTの基準値」についても説明されています。
<日かげにおいて>
WBGT値=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度
<日なたにおいて>
WBGT値=0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
② 睡眠不足、体調不良、前日の飲酒、朝食の未摂取での作業をしない
③ 直射日光下では通気性の良い帽子などを着用する
④ 熱を吸収する服装、保熱しやすい服装は避け、透湿性・通気性の高い服装を着用する。
⑤ 熱への順化をはかる。
身体の熱への順化は1週間ほどかかるそうです(個人差あり)。
熱中症による死亡例では、作業につくようになった当日や翌日に熱中を症発したケースが多いそうです。
2.また、「転倒災害の防止」についての記事も載っていました。
今年は「STOP!転倒災害プロジェクト2015」と銘打った施策が実施されているようです。
その記事の中にあった
① 転倒災害の種類と主な原因
・滑り
床が滑りやすい素材である
床に水や油が飛散している
ビニールや紙など、滑りやすい異物が床に落ちている
・つまづき
床に凹凸や段差がある
床に放置された荷物や商品がある
・踏み外し
大きな荷物を抱えるなど、足元が見えない状態で作業する
② 対策のポイント
・歩行場所に物を放置しない
・床面の汚れ(油・水・粉等)を取り除く
・床面の凹凸、段差を解消する
・時間に余裕を持って行動する
・滑りやすい場所では小さな歩幅で歩行する
・足元が見えない状態で作業しない
・作業に適した靴の着用
・転倒危険場所にステッカー等で注意喚起する
ご紹介の内容は以上です。
梅雨が明けると本格的な暑い夏が到来します。
ご自愛ください。
「平成27年度 全国安全週間の実施要領」が掲載されていました。
準備期間:6月1日~6月30日(1ヵ月間)
本週間:7月1日~7月7日
* : 監修:熊本労働局
発行所:一般社団法人 熊本県労働基準協会
月刊 1部80円(十数ページ)
「全国安全週間」は昭和3年に始まってから一度も中断することなく、
今年で88回目だということです。
太平洋戦争中も今と同じ時期に実施されていたとすれば、
敗戦直前の昭和20年7月に実施されていたことになります。
20万人以上の尊い命が奪われた沖縄での激戦が終わった頃になります。
国民の命が戦争という大災厄に晒されているときに
「不眠不休の大増産で鬼畜米英に立ち向かえ!」とでもいったスローガンが
工場に掲げられていてもおかしくない状況のときに、
労働安全衛生の改善をはかる「安全週間」どころではなかったであろうに ・・・
と思われますが
日本存亡の危機の状況にあっても安全週間の取組みを中断しなかった
職務熱心(!?)な中央の役所(官吏)のことを、感服すべきか呆れるべきか ・・・
1.同会報には「職場における熱中症予防対策」も載っていました。
既にご存知のことばかりかもしれませんが、
ご参考になるかもしれないと思い、対策のポイントをいくつかご紹介いたします。
① 「WBGT値」(**)が基準値を超える(恐れがある)作業場所では
・近隣に冷房を備えた休憩場所・日陰などの涼しい休憩場所を設ける
・塩分・水分の補給を定期的かつ容易に行えるための飲料水を備え付ける
・連続作業時間の短縮をはかる(作業休止・休憩時間の確保)
** : 「WBGT値」は"暑さ指数"と呼ばれるもので、熱ストレスを評価するための指数です。
算出式は次のとおりですが環境省さんの「熱中症予防情報サイト」で
当日の各地の値を確認できます。
同サイトでは「WBGTの基準値」についても説明されています。
<日かげにおいて>
WBGT値=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度
<日なたにおいて>
WBGT値=0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
② 睡眠不足、体調不良、前日の飲酒、朝食の未摂取での作業をしない
③ 直射日光下では通気性の良い帽子などを着用する
④ 熱を吸収する服装、保熱しやすい服装は避け、透湿性・通気性の高い服装を着用する。
⑤ 熱への順化をはかる。
身体の熱への順化は1週間ほどかかるそうです(個人差あり)。
熱中症による死亡例では、作業につくようになった当日や翌日に熱中を症発したケースが多いそうです。
2.また、「転倒災害の防止」についての記事も載っていました。
今年は「STOP!転倒災害プロジェクト2015」と銘打った施策が実施されているようです。
その記事の中にあった
① 転倒災害の種類と主な原因
・滑り
床が滑りやすい素材である
床に水や油が飛散している
ビニールや紙など、滑りやすい異物が床に落ちている
・つまづき
床に凹凸や段差がある
床に放置された荷物や商品がある
・踏み外し
大きな荷物を抱えるなど、足元が見えない状態で作業する
② 対策のポイント
・歩行場所に物を放置しない
・床面の汚れ(油・水・粉等)を取り除く
・床面の凹凸、段差を解消する
・時間に余裕を持って行動する
・滑りやすい場所では小さな歩幅で歩行する
・足元が見えない状態で作業しない
・作業に適した靴の着用
・転倒危険場所にステッカー等で注意喚起する
ご紹介の内容は以上です。
梅雨が明けると本格的な暑い夏が到来します。
ご自愛ください。
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