湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 働きを終えた1本の歯(上顎側切歯)

2016年11月24日 23時29分41秒 | ちょっとした出来事?
一昨日の記事で、
私の歯が1本抜けそうになっていることを
書いていました。

 歯根部の先のほうは
 既に歯槽骨から外れていましたが
 途中の部分が歯肉に少しくっ付いている
 という状態でした。
 痛みを感じずにポロッととれないものかと
 舌先などで動かしたりしましたが、
 無理をすると「アイタタ」となっていました。
 
その歯が、
あっけなく抜けてくれました。

 昨日の宿直勤務で、
 寮の夕食を食べていたときのことです。
 それまでは、その歯に当たらないように
 気を付けて咀嚼していましたが、
 デザート(*)に出ていたカキ(柿)を口に入れたあと、
 不用意にもモロにその歯で噛んでしまったのです。
 "カキッ" ではなく "ガキッ" と鈍い音がしました。
 周りに聞こえる音ではなかったはずですが、
 頭蓋骨内に響き渡るような衝撃を感じました。

 * : 大げさに "デザート" と書ける物でもありません。
    大きくもないプラスチックのおかず皿の隅に
    富有柿(?)の小さい一切れが一個です。


 「やってしまった」と思いました。
 しかし、痛みは一時のことでした。
 恐る恐る舌先で状況を確認しました。
 まだくっついているようでしたが、
 口の中の柿の残骸を舌で整理していたら
 ポロッと外れました。
 慎重に柿と歯を分別して指で取り出しました。

 抜けたあとを舌先で恐々触れてみました。
 血の味はしませんでした。
 少し安心しました。
 抜けた跡を痕を探っていると
 プックリした水疱のようなものに触れました。
 表面は薄い粘膜で中に液体が入っているように
 感じました。
 歯が抜けた後から何かが膨れてきたようです。
 深刻な状況(病気)ではないかと不安になりました。
 指先で確認しても膨れには触れませんでした。
 しかし、舌先でやると確かに存在します。
 何度か繰り返しているうちに判りました。
 残っている歯の間からハミ出る上唇の内側を
 舌で舐めて、水疱と勘違いしていたのです。
 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」でした。
 安心しました。
 (やはり臆病者です)


 抜けた歯は立派(?)な側切歯でした。


【抜けた歯の写真です。拡大(クリック)ご注意】


  ※モノトーンにしています。

  50年以上に亘り
  私のために働いてくれた側切歯です。
  5万回以上の食事と
  2万回以上(?)の間食に携わってくれたはずです。
    平穏の日々だったことと思いますが、
    「切歯扼腕」することなど
      あったのでしょうか ・・・

  お疲れ様でした。

  失われた歯は二度と戻ってきませんが、
  明日からは、遅まきながら
  しっかり歯を磨くようにしたいと思います。

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