遊民翁の”散策と絵”

”旅や散策”と”撮った写真をもとに描いた風景画”の紹介。

神奈川県歴史散策 平塚市(1)東部地区(2022/11/4)

2022-11-05 10:14:16 | 旅・散策
 今回の神奈川県内歴史古跡散策は平塚市東部と平塚駅周辺の平塚宿。小田急線本厚木駅から神奈中バスで平塚市四之宮地区へ移動後、散策開始。
<<高林寺>>
 この寺の周辺は、奈良時代の遺跡が密集していたようで(遺跡は見当たらなかったが)、貴重な遺物が多数出土したとのこと。奈良正倉院に収められたいるものと酷似しており、新羅から渡来したものと言われている。出土品は平塚市博物館で見ることが出来るとのことだが今回は訪れなかった。
 参道入口には江戸時代の力士(当地出身で最後に雷電を破った)「江戸ヶ崎」の供養塔があった。




<<前鳥(さきとり)神社>>
 祭神は応神天皇の皇子で、この皇子を祭神としている神社は、京都市の宇治神社・宇治上神社と前鳥神社の三か所とのこと。この皇子は学問の神として信仰されている。境内には、菅原道真や百済の学者を祀った奨学神社も見られた。
 本堂傍には、稀に4本の葉をつけた松葉が見られるという「幸せの松」があった。落ちている枯れ松葉を探すと4本のものを見つけることが出来た。何か良いことがあるかな。似たような話は、高野山の三葉の松葉(三鈷の松)で聞いた記憶がある。調べるとどうも松の種類で本数は異なるようだ。(クロマツやアカマツは二針葉、ハクショウ(白松)などの三針葉、ゴヨウマツ類の五針葉だそうだ)
 付近には、相模人形芝居五座の一つ前鳥座があるという。五座は、重要無形文化財指定の下中座(小田原市)、長谷座(厚木市)、林座(同)、県指定の前鳥座(平塚市)、足柄座(南足柄市)。一度観劇したいもの。




<<真土大塚山公園>>
 ごく普通の公園だが、西側に、墳丘調査が行われないまま消滅したため明らかでない「真土大塚山古墳」が再現されていた。地元住民が松の根を掘っている最中に鏡、銅鏃、銅鐸、直刀などを見つけて古墳の存在が分かったとのこと。古墳は4世紀前半の築造で相模川西岸の砂丘上の最高地に存在したとのこと。京都・岡山等の古墳から発掘の三角縁神獣鏡と同じ鋳型の鏡も発掘されたとのことで大和政権との繋がりがあったのではと思われているという。模擬墳丘の頂上からは富士山・大山の眺望がすばらしい。




神奈川県歴史散策 平塚市(2)平塚宿へ 続く。

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