昨日初春場所2日目で稀勢の里にも白星が舞い込んだ。関脇以上全員が2勝に勝ち進んだから、彼はこれから負けられない。少なくと下位陣に負ける事なく、上位陣と対戦する時まで持ち堪えられれば、優勝も夢ではないかもしれない。白鵬も張り手禁でも2勝目を挙げた。
それよりもShockなのは、ツイに宝塚月組娘役トップの「愛希れいか」さんが退団のニュース。2009年初舞台で2012年には男役から転向して月組の娘役トップについた優れ者。娘役トップで6年目を迎える矢先での事。
宝塚の本命は男役トップスターの存在にある事は疑うべきもない事実。過酷な肉体労働を強いられる男役トップは命が短い。従って寄り添う娘役トップも命は短く咲いてパッと散るのが多い。今迄では長くつづけたのは「花總まり」さん位しか記憶にない。
愛希さんを始めて意識したのは、TVの探訪番組で神戸の御影界隈を訪れた風景にそのボーイッシュで清潔な姿がピッタリでした。やがて娘役に転向してからは存在感が徐々に増して来て、長身とダンスの巧手を生かせた2017年の「グランドホテル」公演でのバレリーナグルージンスカヤ役で魅せました。特に珠城りょうさんと組んでからはのびのびと個性を出せて幸せそう。
2014年の宝塚100周年公演「花詩集」ではショーガールとしての片鱗をシッカリ見せ、2015年の「1789・バスティーユの恋人」では本筋ではない「マリーアントワネット」役であたかも彼女が主役であるかのような存在感抜群の演技を見せ、これが押しも押されぬ存在になった一つのきっかけだったと思う。
彼女は人気も高く劇団も異例とも言える扱いで退団公演に「エリザベート」を当て、加えてバウホールですが娘役の扱いではこれも異例の単独主演公演を贈りその功績に応える扱いで喜ばしい事です。
宝塚は華のある内に去るのが宝塚流の美学。彼女も例外ではない。宝塚で彼女を見ることが出来なくなるのは寂しい限りですが、退団後は上手く芸能界を泳いで成功した宝塚出身の女優の一人となれるよう片隅で祈ってます。それとももしかして「壽」?
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