映画で楽しむ世界史

映画、演劇、オペラを題材に世界史を学ぶ、語ることが楽しくなりました

タイムスリップの楽しみ「テルマエ・ロマエ」

2012-07-22 19:01:50 | 舞台はギリシャ・イタリア
「テルマエ・ロマエ」 「テルマエ・ロマエ」とはラテン語で「ローマの浴場」の意味。 古代ローマ時代と現代日本の入浴文化を比べてみるという着想がいい。 現代日本にタイムスリップした古代ローマ人の浴場設計技師が、 日本の風呂文化にカルチャーショックを覚え、大真面目なリアクションを返す。 やがては時の皇帝ハドリアヌスに仕え、温泉文化をもって政治軍事にも関わることに ・・・タイムスリップの楽しみの極み . . . 本文を読む

ゲーテ街道を「ファウスト」(2)

2012-07-22 19:01:31 | 舞台はドイツ・オーストリア
ファウスト(2) 最近のドイツ旅行はかっての「ロマンテック街道」一辺倒から脱し、メルヘン街道、 古城街道、ファンタステック街道、アルペン街道等々いろんな観光ルートが楽しめるようだ。 中でも「ゲーテ街道」は、ライプチッヒから中央ドイツを南西に横切ってゆくのだが、 途中イエナ、ワイマール、アイゼナハなど正に、ゲーテ・シラーを彷彿させる街町を通ってゆく。 そこで問題のゲーテ。彼は当時のドイツでいえば . . . 本文を読む

ドイツらしさ一杯「ファウスト」(1)

2012-07-22 19:01:12 | 舞台はドイツ・オーストリア
ファウスト(1) 第68回ヴェネチア国際映画祭で「金獅子賞」を獲った「ファウスト」。 言わずと知れたドイツの文豪ゲーテの代表作を映画化したもの。 原作の「ファウスト」は、中世ドイツに実在したと言われるドクトル・ファウストゥスの伝説を下敷きに、 ゲーテが一生かけて完成した大作。 主人公ファウスト博士は、医学を始め、錬金術や占星術など考えられるあらゆる知識を会得したが、 その限界に至ったのかどう . . . 本文を読む

さすが秀作「マンデラの名もなき看守」

2012-07-22 19:00:36 | 舞台はアフリカ
「マンデラの名もなき看守」 アカデミー賞の外国映画賞を受賞したというだけあって、確かに秀作。 歴史&ヒューマンドラマとして爽やかな感動を覚える、歴史に残るものだろう。 少しコメント 観客、特に日本人などは主人公のグレゴリー・は何国人だと思っているだろう。 失礼ながら、あまり歴史に意識のない人は、映像から受ける印象からいって、 てっきりイギリス人と思ってしまうのではなかろうか。 未確認なのだが . . . 本文を読む

マーロンブランドの迫力「革命児サパタ」

2012-07-22 18:55:16 | 舞台は中南米
メキシコ革命:ラテンアメリカで最初の社会革命?カウディーヨの政権闘争? 1、ディアス再選に対する反対運動・・・1910マデロ「サン・ルイス・ポトシ計画」 2、マデーロによる「革命」・・・1911南部のサパタ、北部ビリャ、カランサなど 3、ウエルタ将軍のクーデター・・・守旧派による反革命⇒19113マデロなど暗殺 4、ウエルタ政権の打倒・・・北部のビリャ・カランサによる「護憲革命軍」活躍    . . . 本文を読む

モロッコ「風とライオン」

2012-07-22 18:25:11 | 舞台はアフリカ
「風とライオン」を鑑賞するために、モロッコ史概観 <ベルベル人対アラブ人> ベルベル人といっても・・・いろんな種族。 歴史・・・ムラビート朝、ムワヒッド朝は一時スペイン(イベリア半島)を制覇したことも。 17世紀以来、アラブ系「アラウィー朝」、紆余曲折はあるも、現在も王制「ムハンマド6世」。 19世紀末混迷、モロッコ事件、1912フランスの保護領に、第一次世界大戦の火種として有名。 現在の . . . 本文を読む