「Web 2.0」は、なかなか理解しにくい内容ですが、今後のインターネットの動きを知るために必要な重要な言葉です。
まず、「Web 2.0」の「Web」は「Webサービス」のことで、インターネットのブラウザーを通して提供される各種のサービスのことです。
「Web 2.0」という語句は、「Webサービスの新しい活用法」に関する造語です。これまでのWebサービス、つまり「Web1.0」から進化したものとして「Web2.0」と呼ばれています。
検索エンジンの雄、GoogleはWeb2.0企業のトップリーダーです。「Web 2.0」は簡単に言うと次のような内容ではないかと思います。
「パソコンのソフトウェアが実現してきたことをインターネットの中で実現し、インターネットに参加している人達へのサービスをより充実させ、更には、個人の発信情報をインターネット上に集め、みんなで活用しあう」
「Web 2.0」が開くインターネットの世界は以下のようになります。
(1) パソコンのソフトの機能、メール、ワープロ、表計算などは殆どインターネットで無料で提供され、ブラウザで利用できるようになる。
(2) インターネットで提供されるサービスは知らず知らずのうちに機能アップされ、常に最新版が利用可能で、これまでのソフトウェアの面倒なバージョンアップは不要になる。
(3) インターネットのサービスは誰でも利用可能なように洗練され、複雑な操作をしなくても利用できるようになる。
(4) 各種のインターネットサービスはパソコンばかりでなく携帯でも利用可能になり、いつでもどこからでも利用可能になる。
「Web 2.0」の提唱者であるティム・オライリーの論文「What Is Web 2.0」にある「7つの原則」は「Web 2.0」を理解する上で重要です(英文ですが)。
O'Reilly -- What Is Web 2.0
http://oreilly.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html
なお、Web 2.0の7つの原則とは、次のように言われています。
(1)Webがプラットフォーム
(2)一番重要なのは「データ」
(3)「ソフトウエア・リリース・ライフサイクル」の終焉
(4)ソフトウエアとビジネス・モデルの「軽量化」
(5)単一デバイス以外でのソフトウエア利用
(6)リッチ・ユーザー・インターフェース
(7)集合知(Collective Intelligence)の利用
この「Web 2.0の7つの原則」から、特に私たちに関係の深い(1)、(3)、(5)、(7)について説明します。
■(Webがプラットフォーム)様々なソフト機能がブラウザで利用可能に
現在は、ワープロやメールソフトといった機能は、それを実現するパソコンソフトが必要です。しかし、これからは、これらのパソコンソフトが提供していた機能が、インターネットで提供されるようになり、簡単にブラウザで利用することができるようになります。
例えば、「Google Gmail」はメール機能、「Google ドキュメント」はワープロ・表計算の機能が、インターネットに公開されており、(会員登録後)ホームページにアクセスするだけで、ブラウザ上で無料で使えます。
このように、Web2.0では特別なパソコンソフトが不要になり、インターネットにつながれたブラウザで、パソコンソフトが実現していた機能を利用することが可能になります。
■(リリースサイクルの終焉)面倒なソフトウェア更新が不要
パソコンソフトはユーザ提供後、改良版が提供されますが、その改良版を個々のパソコンに入れることで、最新版を利用します。この循環が「リリースサイクル」です。
Web2.0のソフトはブラウザ上で動いているので、このような面倒な操作が不要になり、いつでも最新版が使え、個々のパソコンのソフトを入れなおす必要がありません。
つまり、ブラウザ上でいつでも最新版が使え、リリースサイクルがなくなります。
■(単一デバイス以外での利用)携帯でもインターネットサービスが利用可能
インターネットのサービスが、携帯電話などパソコン以外の機器の使用も意識し、サービスの可能性を広げます。
Webにアクセスできるのは、パソコンだけではありません。パソコン以外の機器でも利用できるサービスを作ることで、Webの可能性をさらに広げることができます。
今でも、インターネットで提供されている各種サービスは、殆どが携帯でも使えるようになりつつあります。携帯電話でも使えるインターネットサービスは、今後、ますます増えていくと思われます。
■(集合知の利用)多くの人の知恵(集合の知)を活用
Web2.0では、多くの人たちから情報を集めることによって、有意義なデータや情報を得たり、何か新しいものを生み出すことができる環境が提供されます。
Wikipediaは世界最大の百科事典ですが、無数のユーザーの自由な意思によって成長しているのが特徴です。Wikipediaは最も分かりやすいWeb2.0の「集合の知」の具体例です。
□《補足》検索エンジン「Google」が提供している代表的なサービス
Gmail: 検索機能とスパム対策に優れた大容量ウェブメール
http://mail.google.com/mail/help/intl/ja/about.html
Google ドキュメント: オンラインで文書や表計算などを作成して仲間と共有
http://www.google.com/google-d-s/intl/ja/tour1.html
Google カレンダー: 予定やイベント情報を整理して友人と共有
http://www.google.com/intl/ja/googlecalendar/overview.html
□《補足》Wikipedia:楽しめるフリーオンライン百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」
インターネットにフリーで公開されている百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」は、"世界中の誰もが内容を追加・更新できるフリーの百科事典"です。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki
「ウィキペディア(Wikipedia)」は、インターネットにつながっていれば、誰でも自由に記事を投稿、編集、閲覧できる百科事典です。非営利団体のウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)が主催しています。
まず、「Web 2.0」の「Web」は「Webサービス」のことで、インターネットのブラウザーを通して提供される各種のサービスのことです。
「Web 2.0」という語句は、「Webサービスの新しい活用法」に関する造語です。これまでのWebサービス、つまり「Web1.0」から進化したものとして「Web2.0」と呼ばれています。
検索エンジンの雄、GoogleはWeb2.0企業のトップリーダーです。「Web 2.0」は簡単に言うと次のような内容ではないかと思います。
「パソコンのソフトウェアが実現してきたことをインターネットの中で実現し、インターネットに参加している人達へのサービスをより充実させ、更には、個人の発信情報をインターネット上に集め、みんなで活用しあう」
「Web 2.0」が開くインターネットの世界は以下のようになります。
(1) パソコンのソフトの機能、メール、ワープロ、表計算などは殆どインターネットで無料で提供され、ブラウザで利用できるようになる。
(2) インターネットで提供されるサービスは知らず知らずのうちに機能アップされ、常に最新版が利用可能で、これまでのソフトウェアの面倒なバージョンアップは不要になる。
(3) インターネットのサービスは誰でも利用可能なように洗練され、複雑な操作をしなくても利用できるようになる。
(4) 各種のインターネットサービスはパソコンばかりでなく携帯でも利用可能になり、いつでもどこからでも利用可能になる。
「Web 2.0」の提唱者であるティム・オライリーの論文「What Is Web 2.0」にある「7つの原則」は「Web 2.0」を理解する上で重要です(英文ですが)。
O'Reilly -- What Is Web 2.0
http://oreilly.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html
なお、Web 2.0の7つの原則とは、次のように言われています。
(1)Webがプラットフォーム
(2)一番重要なのは「データ」
(3)「ソフトウエア・リリース・ライフサイクル」の終焉
(4)ソフトウエアとビジネス・モデルの「軽量化」
(5)単一デバイス以外でのソフトウエア利用
(6)リッチ・ユーザー・インターフェース
(7)集合知(Collective Intelligence)の利用
この「Web 2.0の7つの原則」から、特に私たちに関係の深い(1)、(3)、(5)、(7)について説明します。
■(Webがプラットフォーム)様々なソフト機能がブラウザで利用可能に
現在は、ワープロやメールソフトといった機能は、それを実現するパソコンソフトが必要です。しかし、これからは、これらのパソコンソフトが提供していた機能が、インターネットで提供されるようになり、簡単にブラウザで利用することができるようになります。
例えば、「Google Gmail」はメール機能、「Google ドキュメント」はワープロ・表計算の機能が、インターネットに公開されており、(会員登録後)ホームページにアクセスするだけで、ブラウザ上で無料で使えます。
このように、Web2.0では特別なパソコンソフトが不要になり、インターネットにつながれたブラウザで、パソコンソフトが実現していた機能を利用することが可能になります。
■(リリースサイクルの終焉)面倒なソフトウェア更新が不要
パソコンソフトはユーザ提供後、改良版が提供されますが、その改良版を個々のパソコンに入れることで、最新版を利用します。この循環が「リリースサイクル」です。
Web2.0のソフトはブラウザ上で動いているので、このような面倒な操作が不要になり、いつでも最新版が使え、個々のパソコンのソフトを入れなおす必要がありません。
つまり、ブラウザ上でいつでも最新版が使え、リリースサイクルがなくなります。
■(単一デバイス以外での利用)携帯でもインターネットサービスが利用可能
インターネットのサービスが、携帯電話などパソコン以外の機器の使用も意識し、サービスの可能性を広げます。
Webにアクセスできるのは、パソコンだけではありません。パソコン以外の機器でも利用できるサービスを作ることで、Webの可能性をさらに広げることができます。
今でも、インターネットで提供されている各種サービスは、殆どが携帯でも使えるようになりつつあります。携帯電話でも使えるインターネットサービスは、今後、ますます増えていくと思われます。
■(集合知の利用)多くの人の知恵(集合の知)を活用
Web2.0では、多くの人たちから情報を集めることによって、有意義なデータや情報を得たり、何か新しいものを生み出すことができる環境が提供されます。
Wikipediaは世界最大の百科事典ですが、無数のユーザーの自由な意思によって成長しているのが特徴です。Wikipediaは最も分かりやすいWeb2.0の「集合の知」の具体例です。
□《補足》検索エンジン「Google」が提供している代表的なサービス
Gmail: 検索機能とスパム対策に優れた大容量ウェブメール
http://mail.google.com/mail/help/intl/ja/about.html
Google ドキュメント: オンラインで文書や表計算などを作成して仲間と共有
http://www.google.com/google-d-s/intl/ja/tour1.html
Google カレンダー: 予定やイベント情報を整理して友人と共有
http://www.google.com/intl/ja/googlecalendar/overview.html
□《補足》Wikipedia:楽しめるフリーオンライン百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」
インターネットにフリーで公開されている百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」は、"世界中の誰もが内容を追加・更新できるフリーの百科事典"です。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki
「ウィキペディア(Wikipedia)」は、インターネットにつながっていれば、誰でも自由に記事を投稿、編集、閲覧できる百科事典です。非営利団体のウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)が主催しています。