ワイヤレスWAN・公衆無線LAN・WiMAXなど、どこでもいつでもインターネットが使えるワイヤレス・モバイル通信に人気が高まっています。今回は、これらの”通信用語”について簡単に紹介します。 なお、私はネットワークの専門家ではないので、不正確な説明もあると思いますが、様々情報から、役立つ内容を紹介します。
まず良く聞く「ネットワーク」ですが、簡単にいうと、コンピュータとコンピュータがつながったものです(コンピュータが内蔵されている機器も含む)。「ネットワーク」の大きなものが「インターネット」ですね。また、通信とは、このネットワークを通して、信号(データ)をやり取りすることです。
これまで、私は自宅のインターネット接続を、電話線・ISDNからADSLに変え、最近はFTTH(光ファイバー)にしています。
しかし、単身赴任になって、単身赴任先と自宅での移動、また出張があるので、ワイヤレスWANの一つである、EMOBILEのPHSを使ったインターネットサービスも利用することにしました。
このPHSを使った、EMOBILEのインターネットサービス、下り速度が7.2Mの速度があり、満足とはいかないまでも、どこでもインターネットが利用でき重宝しています。ただし、郷里の離島は、EMOBILEはサービスエリア外の為、使えませんが。
最近では、公衆無線LAN(ホットスポット、フリースポット)を利用し、空港、駅、ファーストフードなど街中で、ブロードバンド環境でインターネットが利用できるようになっています。
また、高速なモバイル通信「WiMAX」も登場。UQコミュニケーションズが提供する、モバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」は、国内で唯一、全国をカバーする予定のWiMAXサービスで、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsで通信できるそうです。
今後は、自分のパソコンで、”どこでもいつでもインターネットが使える”、無線を使った、ワイヤレスWAN(EMOBILEなど)、公衆無線LAN(ホットスポット)、WiMAXでのインターネット利用が増えてくると思います。
(注)なお、無線通信を利用する場合、無線なので盗聴などの危険性を考え、安全面を確認して利用することが大事ですね。また、ワイヤレスWAN、WiMAXなどの、広域のワイヤレス通信を使う場合、サービスエリアが限定されています。事前に通信可能なサービスエリアを確認することが必要です。
■通信速度を表す「bps」
一秒間にどのくらいの量のデータを回線などが伝えることができるのかを示した数値です。単位としては、基本は「bps」で、以前は、この1000倍の「kbps」でしたが、通信速度が速まるにつれ、100万倍の「Mbps」が最近使われます。
bps=bit per second ・・・・・・1秒間に伝送されるビット数
Mbps(megabit per second)・・・100万bps(=1000kbps)の速度
■LANとWAN
ネットワーク(Network)の本来の意味は、「網の目のように張り巡らされた組織や系列、繋がりのこと」で、コンピュータの世界では、複数台のコンピュータを互いに接続してある状態のことを「ネットワーク」といいます。ネットワークを理解する場合、次の二つの用語を理解しておくと便利です。
LAN (Local Area Network)(呼び名、ラン): 狭いネットワーク(構内ネットワーク)
WAN (Wide Area Network)(呼び名、ワン) : 広いネットワーク(広域ネットワーク)
LAN(ラン)は物理的に近い距離でのネットワークで、建物内や家庭内だけの狭い範囲でコンピュータ通信を行うネットワークです。
これに対して、WAN(ワン)は広域のネットワークを指し、日本国内や世界中と通信するためのネットワークです。WANには、企業内の複数オフィスをつなぐものなど様々なものがありますが、身近な例としては、電話回線やFTTH(光ファイバー)、ADSL、CATVなどです。
■ LAN(ラン)とWAN(ワン)の違い
WANとLANにはいろいろな違いがあります。
(1) WANは距離が長いので高速伝送が難しいのに対して、LANは距離が短いので高速化が容易です。
(2) LANは私有地の中だけに設置されるものなので、だれでも自由に作ることができます。WANは公共の土地や設備を利用するので、専門の通信事業者が許可を得て構築しなければなりません。
LANはネットワークを利用するユーザが自らネットワークを構築して、管理・運用します。WANのネットワークの構築、管理・運用を行うのは電気通信事業者、いわゆるキャリアと呼ばれる人たちです。ユーザは、キャリアが提供しているいろんなサービスを利用するだけです。
■有線(ワイヤ)と無線(ワイヤレス)
なお、LANとWANには、コンピュータ通しをつなぐ形態で、有線(ワイヤ)と無線(ワイヤレス)に分けられます。
有線(ワイヤ) : ネットワークにコンピュータを線でつなぐ方式
無線(ワイヤレス): 線でつながず無線(電波)でつなぐ方式
有線の場合は”有線”という言葉はつけず、無線の場合だけ「無線LAN(ワイヤレスLAN)」、「無線WAN(ワイヤレスWAN)」と呼ばれることが多いです。
インターネットに接続する場合、これまでは、FTTH(光ファイバー)、ADSL、CATVなどの有線接続が主でしたが、最近は、無線通信が大流行しています。
■ 無線通信(ワイヤレス通信)の種類
電波が届く範囲(距離)により以下の種類があります。
(1) IrDA : 電波通信範囲 1m以下
赤外線を利用した近距離データ通信です。主に携帯電話、デジタルカメラなどの外部通信機能として利用されています。
(2) Bluetooth : 電波通信範囲 数m
携帯情報機器などで数メートル程度の機器間接続に使われる短距離無線通信技術の一つです。Bluetoothは赤外線を利用するIrDAと違って、機器間の距離が10m以内であれば障害物があっても利用することができます。
(3) 無線LAN : 電波通信範囲 数十m
無線通信を使ったLANシステムのことです。家庭や企業の狭い空間で、パソコン間やプリンターの通信に利用されています。無線LANには、さまざまな規格があり、IEEE 802.11シリーズが広く普及しております。
(4) 公衆無線LAN(ホットスポット、フリースポット) : 電波通信範囲 数十m
無線LANを利用したインターネットへの接続サービスです。公衆無線LANは、空港、駅、ファーストフードなどにおかれ、街中でブロードバンド環境でインターネットが利用できます。
(5) ワイヤレスWAN : 電波通信範囲 全国
携帯電話やPHSなどの無線通信を利用し、広範囲(電波のエリア内)でインターネットなどの通信ができるネットワークです。
(6) WiMAX : 電波通信範囲 数kmから数十km
無線LANの技術を拡張して規格化された高速ワイヤレスインターネットです。無線LANとは異なり、広いエリアで利用可能なので外出中や移動中も高速の通信が可能です。
(1)~(2)は非常に短い機器間での無線通信
(3)は家庭や企業の狭い空間での複数機器間の無線通信
(4)~(6)は「どこでもいつでもインターネットを使う」ときに利用する無線通信
なお、無線通信を利用する場合、無線なので盗聴などの危険性を考え、安全面を確認して利用することが大事ですね。特に、(3) 無線LAN、(4) 公衆無線LANは、安全対策を事前に確認することが重要です。
無線LANの場合、もしアクセスポイントの認証パスワードが甘いと、不正侵入されたり、このアクセスポイントを踏み台にして、全く別のパソコンへ不正侵入される恐れもあります。
カフェや空港、駅などの公衆無線LANサービスを使う場合には、無線LANのセキュリティ設定が甘いと、通信内容を盗聴される可能性もありますので、重要な個人情報の通信は避けた方が無難です。
また、(4) 公衆無線LAN、(5) ワイヤレスWAN、(6) WiMAXですが、サービスエリアが限定されますので、利用する場合、事前に通信可能なサービスエリアを確認することが必要です。
参考情報
無線通信(無線LAN/WiMAX/ワイヤレスWAN/Bluetooth)の違い -パナソニック パソコンサポート
http://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/1038/app/servlet/qadoc?002436
ワイヤレスWANの詳細 -パナソニック パソコンサポート
http://panasonic.biz/pc/prod/custom/wwan.html#docomo
Bluetoothとは何ですか? -パナソニック パソコンサポート
http://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/1038/app/servlet/qadoc?002434
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■ LAN:構内ネットワークの用語
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会社や家庭で、複数台のパソコンを使って同時にインターネットをしたり、プリンタやハードディスクを共有したいと思った時、なくてはならないのがLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)です。
会社では、以前から全てのパソコンやプリンターがLANにつながれていましたが、最近は、家庭でも、複数のパソコンをインターネットに接続したり、プリンターを複数のパソコンで使う為に、このLANが利用されるようになりました。
そして、最近では、電波を使いケーブルを使わない無線LANも使われるようになりました。
■有線LAN
有線LANは、ケーブルを使用して機器間を接続します。ケーブル接続のため、使用場所が限定されてしまう反面、10Mbps~100Mbpsの高速な通信ができ、無線による通信と異なり、周囲の電波の影響を受けにくく、安定した通信ができます。また、無線LANと比較し、LANを構築する機材が安価です。
■無線LAN
無線LANは、限られた空間で、複数のコンピュータ機器を無線でつないだネットワークです。最近では、パソコン以外にも携帯ゲーム機、携帯電話、デジタルカメラ等の家電製品にも、無線LANでの接続が拡大しています。なお、無線LANは「IEEE 802.11」という接続規格で実現されています。
無線LANは電波を利用するので、設置場所などの制約がなくネットワークに接続しながら移動できるという非常に大きなメリットがあります。しかし、一般に電波はケーブルに比べてデータを伝える力が弱いため、伝送速度・距離・品質ともケーブルより下回ることがあります。
(注)Wi-Fi (Wireless Fidelity)
Wi-Fi(ワイファイ)は無線LANの信頼性を保障するブランド名です。無線LAN関連の業界団体「Wi-Fiアライアンス」が、無線LANの消費者への認知を深め、その接続を保障するブランド名です。
■公衆無線LAN(ホットスポット、フリースポット)
無線LANを利用したインターネットへの接続サービスです。「ホットスポット」、「フリースポット」と呼ぶ場合もあります。公衆無線LANは、空港、駅、ファーストフードなどにおかれ、街中で自宅や会社同様、ブロードバンド環境でインターネットが利用できるようになっています。
■WiMAX (Worldwide Interoperability for Microwave Access)
無線LANの技術を拡張して規格化(IEEE802.16e)された高速ワイヤレスインターネットです。WiMAX」は、携帯電話と同じような移動体通信サービスが可能になる、次世代の広域の高速無線ネットワーク技術の愛称です。
無線LANでは「IEEE802.11」という規格を使用しますが、WiMAXは「IEEE 802.16」規格を使用します。無線LAN技術の通信範囲は半径数十m程度と限られていますが、それに対して、WiMAXでは、都市程度のエリアをカバーするより広範囲な無線通信が可能になります。
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■ WANとは
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「WAN」とは、会社や家庭などのLANに対してより広範囲におよぶネットワーク「Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)」の略称です。広義の「WAN」は固定電話や光回線などの有線ネットワークを含みます。身近なWANといえばVPNサービスやADSL、FTTHです。
■FTTH(光ファイバー)
光ファイバーは透明な繊維(ファイバー)を使って光で信号を送る。従来の電話線に比べて、大量の信号を高速で送ることができます。下り上りともに100Mbpsの高速通信が可能です。
■ADSL(非対称デジタル加入者伝送方式)
従来のアナログ電話回線を利用してインターネットに接続する方式。速度は下り1~50Mbps、上り1~5Mbpsの速度です。既存の電話回線を使えるので、コストが非常に安いというメリットがある反面、電話局からの距離が離れると通信速度が落ちるというデメリットがあります。
■CATV(ケーブルテレビ)
CATV回線を通じてインターネットに接続する方式。通信速度、接続料金などのサービス内容は、各地のケーブルテレビ会社により様々です。
■ワイヤレスWAN(無線WAN)
「ワイヤレスWAN」とは、携帯電話やPHSなどの無線通信を利用して、広範囲におよぶネットワークにアクセスができる機能です。例えば、WILLCOM、EMOBILE、DoCoMoなどで提供されているネットワークサービス(インターネット接続)があります。
外出先はもちろん、エリア内でいつでもどこでもインターネットに接続することが可能です。(注)エリア内に注意、どこでも通信可能ではありません。各サービスを利用する前に、通信が可能なエリアを調べておくことが大事です。
広い範囲を網羅しているので、公衆無線LANのようにアクセスポイントを探す必要もありません。モバイルでありながら、ブロードバンド並の通信環境で大容量データを快適に送受信できます。
まず良く聞く「ネットワーク」ですが、簡単にいうと、コンピュータとコンピュータがつながったものです(コンピュータが内蔵されている機器も含む)。「ネットワーク」の大きなものが「インターネット」ですね。また、通信とは、このネットワークを通して、信号(データ)をやり取りすることです。
これまで、私は自宅のインターネット接続を、電話線・ISDNからADSLに変え、最近はFTTH(光ファイバー)にしています。
しかし、単身赴任になって、単身赴任先と自宅での移動、また出張があるので、ワイヤレスWANの一つである、EMOBILEのPHSを使ったインターネットサービスも利用することにしました。
このPHSを使った、EMOBILEのインターネットサービス、下り速度が7.2Mの速度があり、満足とはいかないまでも、どこでもインターネットが利用でき重宝しています。ただし、郷里の離島は、EMOBILEはサービスエリア外の為、使えませんが。
最近では、公衆無線LAN(ホットスポット、フリースポット)を利用し、空港、駅、ファーストフードなど街中で、ブロードバンド環境でインターネットが利用できるようになっています。
また、高速なモバイル通信「WiMAX」も登場。UQコミュニケーションズが提供する、モバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」は、国内で唯一、全国をカバーする予定のWiMAXサービスで、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsで通信できるそうです。
今後は、自分のパソコンで、”どこでもいつでもインターネットが使える”、無線を使った、ワイヤレスWAN(EMOBILEなど)、公衆無線LAN(ホットスポット)、WiMAXでのインターネット利用が増えてくると思います。
(注)なお、無線通信を利用する場合、無線なので盗聴などの危険性を考え、安全面を確認して利用することが大事ですね。また、ワイヤレスWAN、WiMAXなどの、広域のワイヤレス通信を使う場合、サービスエリアが限定されています。事前に通信可能なサービスエリアを確認することが必要です。
■通信速度を表す「bps」
一秒間にどのくらいの量のデータを回線などが伝えることができるのかを示した数値です。単位としては、基本は「bps」で、以前は、この1000倍の「kbps」でしたが、通信速度が速まるにつれ、100万倍の「Mbps」が最近使われます。
bps=bit per second ・・・・・・1秒間に伝送されるビット数
Mbps(megabit per second)・・・100万bps(=1000kbps)の速度
■LANとWAN
ネットワーク(Network)の本来の意味は、「網の目のように張り巡らされた組織や系列、繋がりのこと」で、コンピュータの世界では、複数台のコンピュータを互いに接続してある状態のことを「ネットワーク」といいます。ネットワークを理解する場合、次の二つの用語を理解しておくと便利です。
LAN (Local Area Network)(呼び名、ラン): 狭いネットワーク(構内ネットワーク)
WAN (Wide Area Network)(呼び名、ワン) : 広いネットワーク(広域ネットワーク)
LAN(ラン)は物理的に近い距離でのネットワークで、建物内や家庭内だけの狭い範囲でコンピュータ通信を行うネットワークです。
これに対して、WAN(ワン)は広域のネットワークを指し、日本国内や世界中と通信するためのネットワークです。WANには、企業内の複数オフィスをつなぐものなど様々なものがありますが、身近な例としては、電話回線やFTTH(光ファイバー)、ADSL、CATVなどです。
■ LAN(ラン)とWAN(ワン)の違い
WANとLANにはいろいろな違いがあります。
(1) WANは距離が長いので高速伝送が難しいのに対して、LANは距離が短いので高速化が容易です。
(2) LANは私有地の中だけに設置されるものなので、だれでも自由に作ることができます。WANは公共の土地や設備を利用するので、専門の通信事業者が許可を得て構築しなければなりません。
LANはネットワークを利用するユーザが自らネットワークを構築して、管理・運用します。WANのネットワークの構築、管理・運用を行うのは電気通信事業者、いわゆるキャリアと呼ばれる人たちです。ユーザは、キャリアが提供しているいろんなサービスを利用するだけです。
■有線(ワイヤ)と無線(ワイヤレス)
なお、LANとWANには、コンピュータ通しをつなぐ形態で、有線(ワイヤ)と無線(ワイヤレス)に分けられます。
有線(ワイヤ) : ネットワークにコンピュータを線でつなぐ方式
無線(ワイヤレス): 線でつながず無線(電波)でつなぐ方式
有線の場合は”有線”という言葉はつけず、無線の場合だけ「無線LAN(ワイヤレスLAN)」、「無線WAN(ワイヤレスWAN)」と呼ばれることが多いです。
インターネットに接続する場合、これまでは、FTTH(光ファイバー)、ADSL、CATVなどの有線接続が主でしたが、最近は、無線通信が大流行しています。
■ 無線通信(ワイヤレス通信)の種類
電波が届く範囲(距離)により以下の種類があります。
(1) IrDA : 電波通信範囲 1m以下
赤外線を利用した近距離データ通信です。主に携帯電話、デジタルカメラなどの外部通信機能として利用されています。
(2) Bluetooth : 電波通信範囲 数m
携帯情報機器などで数メートル程度の機器間接続に使われる短距離無線通信技術の一つです。Bluetoothは赤外線を利用するIrDAと違って、機器間の距離が10m以内であれば障害物があっても利用することができます。
(3) 無線LAN : 電波通信範囲 数十m
無線通信を使ったLANシステムのことです。家庭や企業の狭い空間で、パソコン間やプリンターの通信に利用されています。無線LANには、さまざまな規格があり、IEEE 802.11シリーズが広く普及しております。
(4) 公衆無線LAN(ホットスポット、フリースポット) : 電波通信範囲 数十m
無線LANを利用したインターネットへの接続サービスです。公衆無線LANは、空港、駅、ファーストフードなどにおかれ、街中でブロードバンド環境でインターネットが利用できます。
(5) ワイヤレスWAN : 電波通信範囲 全国
携帯電話やPHSなどの無線通信を利用し、広範囲(電波のエリア内)でインターネットなどの通信ができるネットワークです。
(6) WiMAX : 電波通信範囲 数kmから数十km
無線LANの技術を拡張して規格化された高速ワイヤレスインターネットです。無線LANとは異なり、広いエリアで利用可能なので外出中や移動中も高速の通信が可能です。
(1)~(2)は非常に短い機器間での無線通信
(3)は家庭や企業の狭い空間での複数機器間の無線通信
(4)~(6)は「どこでもいつでもインターネットを使う」ときに利用する無線通信
なお、無線通信を利用する場合、無線なので盗聴などの危険性を考え、安全面を確認して利用することが大事ですね。特に、(3) 無線LAN、(4) 公衆無線LANは、安全対策を事前に確認することが重要です。
無線LANの場合、もしアクセスポイントの認証パスワードが甘いと、不正侵入されたり、このアクセスポイントを踏み台にして、全く別のパソコンへ不正侵入される恐れもあります。
カフェや空港、駅などの公衆無線LANサービスを使う場合には、無線LANのセキュリティ設定が甘いと、通信内容を盗聴される可能性もありますので、重要な個人情報の通信は避けた方が無難です。
また、(4) 公衆無線LAN、(5) ワイヤレスWAN、(6) WiMAXですが、サービスエリアが限定されますので、利用する場合、事前に通信可能なサービスエリアを確認することが必要です。
参考情報
無線通信(無線LAN/WiMAX/ワイヤレスWAN/Bluetooth)の違い -パナソニック パソコンサポート
http://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/1038/app/servlet/qadoc?002436
ワイヤレスWANの詳細 -パナソニック パソコンサポート
http://panasonic.biz/pc/prod/custom/wwan.html#docomo
Bluetoothとは何ですか? -パナソニック パソコンサポート
http://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/1038/app/servlet/qadoc?002434
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■ LAN:構内ネットワークの用語
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会社や家庭で、複数台のパソコンを使って同時にインターネットをしたり、プリンタやハードディスクを共有したいと思った時、なくてはならないのがLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)です。
会社では、以前から全てのパソコンやプリンターがLANにつながれていましたが、最近は、家庭でも、複数のパソコンをインターネットに接続したり、プリンターを複数のパソコンで使う為に、このLANが利用されるようになりました。
そして、最近では、電波を使いケーブルを使わない無線LANも使われるようになりました。
■有線LAN
有線LANは、ケーブルを使用して機器間を接続します。ケーブル接続のため、使用場所が限定されてしまう反面、10Mbps~100Mbpsの高速な通信ができ、無線による通信と異なり、周囲の電波の影響を受けにくく、安定した通信ができます。また、無線LANと比較し、LANを構築する機材が安価です。
■無線LAN
無線LANは、限られた空間で、複数のコンピュータ機器を無線でつないだネットワークです。最近では、パソコン以外にも携帯ゲーム機、携帯電話、デジタルカメラ等の家電製品にも、無線LANでの接続が拡大しています。なお、無線LANは「IEEE 802.11」という接続規格で実現されています。
無線LANは電波を利用するので、設置場所などの制約がなくネットワークに接続しながら移動できるという非常に大きなメリットがあります。しかし、一般に電波はケーブルに比べてデータを伝える力が弱いため、伝送速度・距離・品質ともケーブルより下回ることがあります。
(注)Wi-Fi (Wireless Fidelity)
Wi-Fi(ワイファイ)は無線LANの信頼性を保障するブランド名です。無線LAN関連の業界団体「Wi-Fiアライアンス」が、無線LANの消費者への認知を深め、その接続を保障するブランド名です。
■公衆無線LAN(ホットスポット、フリースポット)
無線LANを利用したインターネットへの接続サービスです。「ホットスポット」、「フリースポット」と呼ぶ場合もあります。公衆無線LANは、空港、駅、ファーストフードなどにおかれ、街中で自宅や会社同様、ブロードバンド環境でインターネットが利用できるようになっています。
■WiMAX (Worldwide Interoperability for Microwave Access)
無線LANの技術を拡張して規格化(IEEE802.16e)された高速ワイヤレスインターネットです。WiMAX」は、携帯電話と同じような移動体通信サービスが可能になる、次世代の広域の高速無線ネットワーク技術の愛称です。
無線LANでは「IEEE802.11」という規格を使用しますが、WiMAXは「IEEE 802.16」規格を使用します。無線LAN技術の通信範囲は半径数十m程度と限られていますが、それに対して、WiMAXでは、都市程度のエリアをカバーするより広範囲な無線通信が可能になります。
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■ WANとは
■
「WAN」とは、会社や家庭などのLANに対してより広範囲におよぶネットワーク「Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)」の略称です。広義の「WAN」は固定電話や光回線などの有線ネットワークを含みます。身近なWANといえばVPNサービスやADSL、FTTHです。
■FTTH(光ファイバー)
光ファイバーは透明な繊維(ファイバー)を使って光で信号を送る。従来の電話線に比べて、大量の信号を高速で送ることができます。下り上りともに100Mbpsの高速通信が可能です。
■ADSL(非対称デジタル加入者伝送方式)
従来のアナログ電話回線を利用してインターネットに接続する方式。速度は下り1~50Mbps、上り1~5Mbpsの速度です。既存の電話回線を使えるので、コストが非常に安いというメリットがある反面、電話局からの距離が離れると通信速度が落ちるというデメリットがあります。
■CATV(ケーブルテレビ)
CATV回線を通じてインターネットに接続する方式。通信速度、接続料金などのサービス内容は、各地のケーブルテレビ会社により様々です。
■ワイヤレスWAN(無線WAN)
「ワイヤレスWAN」とは、携帯電話やPHSなどの無線通信を利用して、広範囲におよぶネットワークにアクセスができる機能です。例えば、WILLCOM、EMOBILE、DoCoMoなどで提供されているネットワークサービス(インターネット接続)があります。
外出先はもちろん、エリア内でいつでもどこでもインターネットに接続することが可能です。(注)エリア内に注意、どこでも通信可能ではありません。各サービスを利用する前に、通信が可能なエリアを調べておくことが大事です。
広い範囲を網羅しているので、公衆無線LANのようにアクセスポイントを探す必要もありません。モバイルでありながら、ブロードバンド並の通信環境で大容量データを快適に送受信できます。