コンピュータ用語学び塾

外国語の基本は英単語、パソコンやインターネットも“コンピュータ用語”が大事ですね。初心者向けに分かりやすく紹介します。

【ツボ17】スマートフォンは「小型の携帯パソコン」、スマートフォンの特徴と基本のまとめ

2013-01-14 20:29:19 | 【ニュースが分かる!IT用語のツボ】
「スマートフォン」は、パソコンの機能を持った多機能な携帯電話で、その機能はパソコンと変わりません。インターネットもパソコン並みに使うことができ、最近は、パソコンよりスマートフォンでインターネットを活用している人も増えています。良く使われる「スマホ」は、スマートフォンの略です。

今回は、このスマートフォンの特徴と基本、そして安全対策について説明します。

スマートフォンは、2007年アップル社から発売されたiPhone(アイフォン)の登場を機に急速に広まり、その後Google製のAndroid(アンドロイド)を搭載したスマートフォンが、ドコモやauから発売されたことにより利用が拡大しました。

なお、スマートフォンは従来の携帯電話の延長線ではなく、操作や機能が大きく違うため、携帯とスマートフォンの違いや、メリット・デメリットを十分に知った上で、スマートフォンに変更するのが良いと思います。

ちなみに、私は、従来の携帯電話とスマートフォンを併用し、電話の通話はこれまでの携帯電話、インターネットはスマートフォンを利用。携帯電話はインターネットを使用していないので、基本料金にメールの わずかな通信料(パケット代) だけで済みます。


なお、下記の情報によると、スマートフォンの所有率は2012年10月で39.8%となり、2011年10月の22.9%、2012年5月の29.9%から大きく上昇、鈍化することなく普及が拡大しているそうです。

 『スマートフォン/ケータイ利用動向調査2013』 11月22日(木)発売 | インプレス R&D
 http://www.impressrd.jp/news/121120/kwp2013



■ スマートフォンと携帯の違いは?


スマートフォンは、iPhoneやAndroidなどを代表とした多機能な携帯電話のことで、携帯電話、パソコンの機能を組み合わせたものです。当然、カメラ機能も充実しており、携帯・デジカメ・インターネットが可能な多機能端末です。

スマートフォンを使ってみると、携帯電話より「小型のタッチパネル式パソコン」、「音声通話可能な携帯コンピュータ」と言った方が良いですね。

従来の携帯電話と比較して画面が広く、通信機能が強化されており、パソコンのホームページも同じように見ることができます。

また、様々なソフト(アプリと言われます)を追加することができ、ブラウザ、メール、画像編集、文書作成、ゲーム、音楽鑑賞、とにかく、パソコンで出来る機能は、ほとんど可能です。


例えば、次のような操作がスマートフォンでは可能です。

・カメラで写真を撮り、画像を編集して、それをインターネットに保管するという一連の操作が可能
・Facebook、Twitterなどの投稿、閲覧もパソコンと同じように可能
・Webメール、オンラインストレージなどのクラウドサービスがパソコンと連動して利用可能



■ ガラケーとは


これは「(日本の)普通の携帯電話」のことです。日本の携帯は、世界的にみても独自といわれ、そこで「ガラパゴスケータイ」と呼ばれ、それが略されて「ガラケー」と呼ばれるようになりました。

「ガラパゴス」とは、外の世界と断絶された環境をあらわす、という意味です。ガラパゴス諸島が、外部から断絶された場所であったため、生物が独自の進化をとげたとされていることから、こういう意味になりました。

しかし最近では、「この様な表現は日本の携帯をバカにしている」として、フィーチャーフォン(個性的な電話)と言い換える人もいます。



■ 「Android(アンドロイド)」、「iOS(アイオーエス)」は、パソコンのWindowsに当たる


スマートフォンの「Android(アンドロイド)」、「iOS(アイオーエス)」は、実は、パソコンのWindowsにあたるもので、基本ソフト(OS)と呼ばれます。

無線接続、インターネット通信、画面表示、タッチ入力、アプリ管理などが実施するのが、この基本ソフト(OS)です。この基本ソフトのもとで、様々なアプリも実行されます。

スマートフォンは大きく、

 ・Googleが開発したAndroidを搭載したスマートフォン
 ・Appleが開発したiOSを搭載したiPhone(アイフォン)
 
に分かれます。

なお、WindowsがWindows XP → Vista → 7 → 8とバージョンしているように、Android(アンドロイド)、iOS(アイオーエス)もバージョンしています。バージョンが新しくなるたびに、できることが増えていきます。

例えば、Androidの主なバージョンとその特徴は、以下のようになっています。

Android 1.5:日本国内で初めて発売
Android 1.6:音声検索に対応
Android 2.1:ライブ壁紙に対応
Android 2.2:フラッシュ、アプリのSDカードへの保存に対応
Android 2.3:バッテリー消費の軽減、対応機能の拡充と最適化
Android 4.0:UI(ユーザ・インターフェース)の一新


スマートフォン購入の際には、Android、iOSのバージョンを知っておくと、より的確な端末を選択できますね。なお、Androidのバージョンは、「設定」画面にある「端末情報」の中に表示されています。



■ アプリとは、Android、iOSの基本ソフトで動く様々な「アプリケーションソフト」のこと


アプリは、正式には、「アプリケーションソフト」のことで、基本ソフトの下で動くソフトのことを言います。スマートフォンで言えば、Android、iOSのもとで動く様々なソフトウェアのことです。

パソコンで言えば、Windowsで動くメールソフト、ブラウザ、Office、ゲームなどのソフトウェアのことを指します。

スマートフォンでも、Android、iOSの基本ソフトで動く、ゲーム、メール、音楽プレイヤーなどの様々なソフトを「アプリ」と言います。

なお、アプリを使う場合に気をつけることは、基本ソフトに合ったものしか使えないということです。例えば、気に入ったアプリでも、Androidでは使えるのにiOS(iPhone)では使えないもの、また、その逆もあります。

また、アプリによっては、「Android 2.3以上対応」のように、基本ソフトがあるバージョン以上でないと使えないものもあります。

更に、アプリの中には個人情報を盗んだりするような危険なものがあるので、メーカーや携帯電話会社が用意する正規のアプリケーション・ストア(アプリ・ストア)の、信頼できる場所からアプリをインストールすることが大事です。



■ スマートフォンの安全対策


スマートフォンは、いわば電話機能がついたパソコンな為、これまでの携帯電話の安全対策に加え、パソコン的な安全対策も実施することが必要です。

下記では、スマートフォンのセキュリティ対策について動画で教えてくれます。動画だと、何が危険なのか分かりやすいですね。これらの動画を家族で見ながら、何が危険か家族で話し合うと良いかもしれません。


 (1) スマートフォンを安心して利用するための注意点が動画で紹介されています。

  スマートフォンを安心して使うために!~守ろう 情報セキュリティ3か条
  http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6690.html

 (2) 悪質な手口の数々や、私たちがやるべき情報セキュリティの対策が動画で紹介されています。

  徳光&木佐の知りたいニッポン!~ネット利用者必見!情報セキュリティ
  http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg5798.html

 (3) 音声ですが、スマートフォンの危険性について分かりやすく紹介しています。
 
  危険をブロック!スマホ安全術
  http://www.gov-online.go.jp/pr/media/radio/bj/sound/20120728.html


なお、最低限これだけはしておきたい安全対策が、以下のYahoo! JAPANのサイトで、詳しく紹介されていますので、簡単に紹介します。詳細は、サイトを参照下さい。

 あなたのスマホだいじょうぶ? ネットの安全特集2012 春 Vol.17 - Yahoo! JAPAN
 http://special.security.yahoo.co.jp/action/index.html


■(他人が勝手に操作しないように)暗証番号でロックする

紛失・盗難時の対応に、暗証番号でスマートフォンの画面ロック設定をして置く必要があります。そうしないと、アドレス帳やメール、スケジュール、写真などの個人情報が盗まれてしまう危険があります。

*私はauユーザですが、これに加えて、”必要なアプリだけを選んでロックの設定ができる” 「プライバシーガード au」というアプリを使用し、特定のアプリだけ、起動時にパスワード入力しています。このことで、「画面ロック+アプリロック」の二重ロックにしています。


■必要なとき以外は位置情報サービスを利用しない設定にする

GPS機能などの位置情報サービスがありますが、写真撮影時にその機能を有効にしたままにしておくと、写真だけを公開しているつもりが、実は撮影場所まで公開していることになります。

*私は、このGPS機能、最初は有効にしていましたが、自分の居場所が分かるというのは、どうも気持ちが悪いため、基本的にGPS機能はOFFにしています。


■Android、iOSなどのOSを最新版にする

パソコンのWindowsと同じように、古いバージョンのままで使用し続けると、不正アクセスや情報が盗み出される危険性があります。

*基本ソフトOS以外に、パソコンと同じように、ブラウザなどのアプリもバージョンアップが必要ですね。


■信頼できる場所からアプリをインストールする

信頼できる場所とは、メーカーや携帯電話会社が用意する正規のアプリケーション・ストア(アプリ・ストア)です。もし、信頼できない場所からアプリをインストールした場合、ウイルスの被害に会ったり、個人情報を盗まれたり、不正なサイトに誘導されたり、ワンクリック詐欺にあう危険性があります。


■セキュリティ対策アプリをインストールする

スマートフォンを狙うウイルスが増えています、パソコンと同じようにウイルス対策専用のアプリを利用することが大事です。

*パソコンと同じ機能を持ったスマートフォンにもウイルス対策ソフトは必須ですね。ドコモ、au、ソフトバンクの各サイトを参照下さい。

 ドコモ あんしんスキャン | サービス・機能 | NTTドコモ
 http://www.nttdocomo.co.jp/service/safety/docomo_anshin_scan/

 au 安心セキュリティパック | au
 http://www.au.kddi.com/seihin/ichiran/smartphone/app/security_pack/

 SoftBank スマートフォン:スマートセキュリティ | ソフトバンクモバイル
 http://mb.softbank.jp/mb/smartphone/service/smartsecurity/



■ セキュリティ対策アプリの活用


パソコンでのセキュリティソフトの使用はもはや常識となっています。スマートフォンでも、AndroidやiPhoneの普及とあわせ、ウイルスなどの脅威が増加しています。

スマートフォンの機能や仕組みはパソコンと似ているため、パソコンと同様にウイルスに感染する可能性があります。スマートフォンを小さなパソコンと考え、パソコンと同様に管理することが大事ですね。


危険なアプリで個人情報が盗まれたりするので、セキュリティ対策を施さなければ、自分だけでなく周りの人にも迷惑をかけることにもつながりますので、対策しましょう。

なお、セキュティ対策アプリはいろいろありますが、以下のサイトを参照下さい。

 スマートフォンのセキュリティ セキュリティソフト比較サイト
 http://securitysoft.asia/smartphone/index.php



また、ウイルス対策等のセキュリティ対策で有益な情報を発信している、情報処理推進機構(IPA)が、以下のサイトで、「スマートフォンを安全に使うための6箇条」などを紹介しています。

 情報処理推進機構:IT社会を、守る、育てる:スマートフォン
 http://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/pr2012/general/03_smartphone.html

このサイトで紹介されている6箇条の内容を、以下に簡単に紹介します。

■スマートフォンを安全に使うための6箇条


(1) スマートフォンをアップデートする。

基本ソフトであるOSに脆弱性(セキュリティ上の弱点)を修正するためのアップデートが販売元から提供されますので、早めにアップデートしましょう。

(2) スマートフォンにおける改造行為を行わない。

スマートフォンのウイルスには、改造したスマートフォンのみに感染するものが確認されています。スマートフォンの改造はやめましょう。

(3) 信頼できる場所からアプリケーション(アプリ)をインストールする。

スマートフォンで使用するアプリは、信頼できる場所からインストールしましょう。iPhoneであれば米Apple社の「App Store」、Android端末であれば米Google社の「Google Play ストア」です。

(4) Android端末では、アプリをインストールする前に、アクセス許可を確認する。

不自然なアクセス許可や疑問に思うアクセス許可を求められた場合には、アプリのインストールを中止しましょう。

(5) セキュリティソフトを導入する。

ウイルス感染の危険性を下げるためにセキュリティソフトを導入してください。

(6) スマートフォンを小さなパソコンと考え、パソコンと同様に管理する。

企業でスマートフォンを活用する場合、紛失や盗難などの事故に備えて、保存してよい情報の範囲、紛失・盗難時の対応等の利用ポリシーを定めましょう。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。