コンピュータ用語学び塾

外国語の基本は英単語、パソコンやインターネットも“コンピュータ用語”が大事ですね。初心者向けに分かりやすく紹介します。

【ツボ13】世界中のコンピュータがインターネットでつながる仕組み、IPアドレスとは

2012-07-29 16:04:06 | 【ニュースが分かる!IT用語のツボ】
IPアドレスという言葉は、なかなか難しいですが、インターネットを知る上で、とても重要な言葉です。この「IPアドレス」のお陰で、世界中のコンピュータがつながることができます。

今回は、このIPアドレスとは何か、そして、インターネットの中で、コンピュータは、どのようにつながっているのか、有線・無線、LAN(ラン)などについても紹介します。また、URLもメールアドレスもIPアドレスに関係しています、これについても説明します。


世界中のコンピュータは、線や無線でつながれ、お互いにデータをやり取りしますが、データをやり取りするため、個々のコンピュータに付けられているのが「IPアドレス」という番号です。

今回の説明で、インターネットの中で世界中のコンピュータが、どのようにつながっているのか、少しでもイメージできたら幸いです。


なお、文章だけでは分かりづらいので、図でも説明します。少し複雑ですが、参考にしてください。図は、下記の”はてなフォトライフ”にも掲載しています。

  コンピュータは「IPアドレス」でつながつている
  http://f.hatena.ne.jp/yougo-school/20120729132447

  インターネット接続の仕組み:IPアドレス・URL・メールアドレス
  http://f.hatena.ne.jp/yougo-school/20120729132446
  
  IPアドレスとネットワーク
  http://f.hatena.ne.jp/yougo-school/20120729132448




■ 「IPアドレス」はコンピュータに付けられた番号


「IPアドレス」は、電話番号とよく似ています。IPアドレスは、インターネットにつながっている一つ一つのコンピュータ(パソコン、スマートフォン、携帯、ゲーム機 など)に付けられる番号(アドレス)です。

「IPアドレス」がないとインターネットに接続できません。「IPアドレス」は、よく「住所」や「電話番号」に例えられます。

相手に荷物を送るときには「住所」、相手と電話するときには「電話番号」が必要なように、インターネットの中で、コンピュータ間でデータをやり取りするときには、「IPアドレス」が必要です。

  電話番号・・・・個々の電話に付けられた番号
  IPアドレス・・・個々のコンピュータに付けられた番号


■ グローバル IP アドレスと プライベート IP アドレス

実は、IPアドレスには次の2種類があります。

 グローバルIPアドレス・・・世界中で通じるIPアドレス、電話の外線番号に該当する
     
 プライベートIPアドレス・・家庭内・企業内のIPアドレス、電話の内線番号に該当する

世界中で管理された番号で、世界中で通じるIPアドレスを ”グローバルIPアドレス”と言います。インターネットにコンピュータを接続する場合は、グローバルIPアドレスを使わなければなりません。

なお、家庭内や企業内のネットワーク内では、コンピュータ間のデータのやり取りには、”プライベートIPアドレス”を利用します。

家庭で複数のパソコンをブロードバンド・ルータでインターネットに接続する場合は、

(1) 各パソコンは”プライベートIPアドレス”でブロードバンド・ルータと接続
(2) ブロードバンド・ルータが”グローバルIPアドレス”でインターネットと接続


■ IPアドレスの番号体系は「IPv4」から「IPv6」へ

なお、現在、使われているIPアドレスの番号体系は「IPv4(IPバージョン4)」と言われ、”付けることができる番号は約43億”と限られています。

そこで、最近話題になっているのが「IPv6(IPバージョン6)」という番号体系です。これだと、ほぼ無限のコンピュータ機器に番号が付けられます。

  現状のIPv4では最大で約43億個のIPアドレス
  
  今後のIPv6では最大で340澗、340兆の1兆倍の1兆倍

電話番号が多くなり、電話番号の桁数が不足したため、コンピュータに付ける番号、IPアドレスの桁数を増やそうと言うのが、「IPv6」です。



■ ネットワークはコンピュータをつないだもの、インターネットは世界最大の「ネットワーク」


コンピュータの世界では、コンピュータを線や無線でつなぎますが、この「コンピュータがつながったもの」が「ネットワーク」です。なお、インターネットは、「ネットワークの中のネットワーク」で、世界中のコンピュータがつながったものです。


■有線(ワイヤ)と無線(ワイヤレス)

ネットワークは、つなぐ形態で、有線(ワイヤ)と無線(ワイヤレス)に分けられます。

  有線(ワイヤ)  : 線でつなぐ方式
  無線(ワイヤレス): 線でつながず無線(電波)でつなぐ方式


■LAN(ラン):家庭などの狭い範囲のネットワーク

建物内や家庭などの狭い範囲で、パソコンやプリンターなどのコンピュータ機器をつないだ、狭い範囲のネットワークを、LAN(ラン)と言います。無線LANとは、その名のとおり、無線を使ったLANです。

■Wi-Fi(ワイファイ): 国際的な認証を受けた無線LANのブランド名

良く聞く「Wi-Fi」は、無線LANのことで、国際的な業界団体「Wi-Fiアライアンス」から、無線LANでの接続を保証されたことを示す名称、ブランド名です。「安心して、無線LANに接続できますよ!」というシンボルです。



■ 何故ホームページが見れるのか? ホームページのURLとIPアドレスの関係は
■    IPアドレスとドメインネーム


ホームページを見るときのURL     http://www.home.co.jp
メールをするときのメールアドレス  taro@mail.home.co.jp

これらは、いずれも、ホームページやメールデータを保管している、インターネット上のコンピュータを指しています。

なお、コンピュータを指定する場合、本来であれば、コンピュータのIPアドレスを指定する必要があります。

なお、コンピュータを指定する場合、本来であれば、コンピュータのIPアドレスを指定する必要があります。しかし、IPアドレスは数字だけの表現なので、分かりづらいので、考えられたのが、ホームページのURLやメールアドレスの表現方法です。

   (1) http://123.124.125.002  : IPアドレスを使った表現
   (2) http://www.home.co.jp   : 記号を使った表現
   
(1)、(2)は同じ意味ですが、(2)の方が分かりやすいですね。物を送る場合に郵便番号を示すよりも、住所を示した方が分かりやすい原理と同じです。

また、メールを送信する場合の、メールアドレス「taro@mail.home.co.jp」の「mail.home.co.jp」も、送信先の人のメールを保存するコンピュータを指しています。


■ IPアドレスとURL・メールアドレスの関係

「http://www.home.co.jp」というURLの中の「www.home.co.jp」は、実はホームページが保存されているコンピュータを指していて、IPアドレスと一対一に対応しています。


  http://www.home.co.jp →”www.home.co.jp”がドメインネーム
  
  ドメインネーム → IPアドレスと一対一に対応

メールの場合も、IPアドレスの代わりに、「ドメインネーム」を使います。

  メール  taro@mail.home.co.jp  →”mail.home.co.jp”がドメインネーム
  
ドメインネームはIPアドレスの代わりです。

ドメインネームにより、ホームページはURL”http://www.home.co.jp”で見れ、メールは”taro@mail.home.co.jp”でメールのやり取りができるようになりました。



■ 現在のIPアドレスの番号体系(仕組み) IPv4(IPバージョン4)
■ 将来のIPアドレスの番号体系(仕組み) IPv6(IPバージョン6)


現在、使われているIPアドレスの番号体系(仕組み)は 「IPv4」 です。

この「IPv4」は、アドレスを32ビット(2進数の32桁)で管理しているため、付けることができる番号は”約43億”です。これ以上のコンピュータは、現在の「IPv4」では管理できません。

しかし、近年のインターネットの急速な普及により、インターネットにつながるコンピュータが増え、IPv4の仕組みのIPアドレスでは管理できなくなることが予想され、128ビット(2進数の128桁)でアドレスを管理するIPv6が開発されました。


IPv4でのIPアドレスは”192.168.142.102”のように、0から255までの数字が.(ピリオド)で区切って4つ並べて表記します。

  IPアドレス=aaa.bbb.ccc.ddd  :aaa、bbb、ccc、dddは0~255の数値です。


■将来のIPアドレス、IPv6(IPバージョン6)

「IPv6」は、「IPv4」より多くのコンピュータのアドレスを管理するために開発されている番号体系(仕組み)です。

最大の特徴は、IPアドレスを32ビットから128ビット(2進数の128桁)に拡張したことです。

  現状のIPv4では最大で約43億個のIPアドレス
  
  今後のIPv6では最大で340澗、340兆の1兆倍の1兆倍

という、ほぼ無限に近いアドレスが利用できます。

パソコンだけでなく情報家電をはじめとしたあらゆる機器にIPアドレスを割り当ててもまだ余裕があると言われています。

また、IPv6ではセキュリティ機能の向上やパケットのヘッダ情報の簡素化など、IPv4における難点の多くを解消することができるとされています。







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