コンピュータ用語学び塾

外国語の基本は英単語、パソコンやインターネットも“コンピュータ用語”が大事ですね。初心者向けに分かりやすく紹介します。

圧縮・解凍の仕組みと、役立つ”圧縮・解凍ソフト”紹介

2009-09-13 17:14:34 | パソコンを楽しむ用語
布団などの衣類の収納を楽にする”圧縮袋”というのがあります。つまり、大きさを小さくして収納しやすくする方法ですね。実は、パソコンにもこれと同じような考え方があります。それが、圧縮・解凍という方法です。

パソコンの”圧縮”とは、ファイルのサイズを小さくすることで、インターネットでの通信時間を速くすることが可能になります。また、パソコンに保存するとき、ファイルの容量を小さくすることができます。

”圧縮”したファイルを使うときには、元の状態に戻して利用します、それが”解凍”です。なお、ファイルを解凍して利用するには、特別に”圧縮・解凍ソフト”を用意しておく必要があります。

なお、インターネットで配布されているオンラインソフトは殆どが”圧縮形式”で提供されているため、オンラインソフトを利用する場合は、”圧縮・解凍ソフト”は必須です。

また、メールで送る文書や表計算のファイルを圧縮して送付する場合、また、送付された圧縮ファイルを見る場合も”圧縮・解凍ソフト”は必要です。

今回は、圧縮・解凍の形式に加え、殆どのパソコンに必要な”圧縮・解凍ソフト”を紹介します。



■ 圧縮・解凍とは


インターネットのソフトウェアを利用する際に、「このファイルはlzhで圧縮されています」という説明があり、どうすれば良いか困ったことがありませんか?

また、メールの添付ファイルが”***.lzh”、”***.zip”になっていて、開くことができずに悩んだことがありませんか?

実は、これらは、 「圧縮されたファイルで、利用する場合、専用のソフトが必要」 です。

圧縮されたファイルは、インターネットやメールでの通信時間を短くするため、ファイルサイズを大幅に小さくしたものです。

また、圧縮することで、ファイルを保存する場合、サイズを小さくして保存容量を節約することもできます。

なお、圧縮されたファイルは、そのままでは利用できません。利用するためには、元のファイルを復元する”解凍”という作業が必要になります。

パソコンの圧縮・解凍は、食べ物の冷凍・解凍とイメージしても考えやすいですね。

  パソコンでのファイル圧縮 = 冷凍庫で冷凍し固まらせサイズを小さくする
        ファイル解凍 = 電子レンジで解凍し食べれるようにする

圧縮されたファイル(冷凍された食品)は、解凍しないと利用できません(食べれません)。

なお、圧縮する方法は様々あり、どの方式で圧縮したかによって、ファイルの拡張子が異なります。良く見るファイルは、拡張子がlzh、zipになっています、”***.lzh”、”***.zip”というファイルです。

なお、解凍は圧縮時に用いられた方法を使ってファイルを元の状態に戻すため、圧縮形式にあった解凍ソフトが必要になります。


■圧縮・解凍を利用するとき

(1) オンラインソフトを使うとき・・・インターネットにあるオンラインソフトは、ファイルサイズを小さくするため、良く、圧縮されています。これらを利用する場合、これらを解凍するソフトを準備しておく必要があります。

(2) 容量が大きいファイルをメールで送信する場合・・・メールの添付ファイルが大きい場合に、添付ファイルを圧縮して添付します。但し、この場合、相手が、解凍できるソフトを持っていることが必要になるので、事前に確認しておくことが大事です。

(3) 暗号化付きでデータを保存したい場合・・・実は、zip形式の圧縮はパスワードを付けることができます。

(4) ファイルのデータ容量を小さくしてパソコンに保存する場合・・・しばらく前まではパソコンのディスク容量が小さく、ファイルを圧縮して保存している場合がありました。しかし、今はディスク容量が格段に大きくなったので、必要性が薄らいでいます。



■ 圧縮・解凍の形式


圧縮の形式にはlzh(lha)、zip、cab、tar、tgz、taz等さまざまな形式のものがあります。どの形式で圧縮したかによって、ファイルの拡張子が異なります。

良く見るファイルは、”***.lzh”、”***.zip”と、拡張子がlzh、zipになっていますが、Windowsの世界では、lzh(lha)、 zipがもっとも一般的な圧縮形式です。

なお、日本ではlzhが標準的に使用され、zipは主に海外で多く利用されています。cabはMicrosoftが自社ソフトの配布用に開発したものです。

zip形式はパスワードも付けられるので、zip形式で圧縮してファイルを見せないようにすることも可能です。

また、大事な圧縮形式に”自己解凍形式”があります。自己解凍形式は、圧縮ファイルの種類の一つで、圧縮されたデータに、自身を解凍するためのソフトが付加されたものです。

自己解凍形式は、解凍ソフトを持っていなくても、実行するだけで解凍でき、便利な形式です。拡張子は実行形式の”exe”です。

オンラインソフトの中には、専用の解凍ソフトが不要な”自己解凍形式”で配布されているものもたくさんあります。


(注)ファイルを圧縮してもデータサイズが小さくならないファイル

デジタルカメラで撮影したJPEG 形式の画像、音楽CDから取り込んだMP3形式の音声ファイルなどを、圧縮してもサイズはほとんど変わりません。 これらのファイルは、実は、既にデータを圧縮しており、それ以上、圧縮しようにも無駄なデータがないからです。

これを知らずに、圧縮・解凍ソフトがうまく動いていないと勘違いする人がいますので、注意下さい。



■ 圧縮・解凍するときに必要なソフトウェア


圧縮・解凍にはその形式にあった専用ソフトが必要です。但し、一つのソフトで、さまざまな圧縮形式をサポートしていますので、通常は一つのソフトをもっていれば大丈夫です。また、それらのほとんどがフリーソフトです。

このとき、注意しないといけないのは、圧縮・解凍の形式に応じた専用の共通ソフトDLL(Dynamic Link Library)を必要とするものと、しないものがあることです。*DLL(Windowsで複数のアプリケーションが共通して利用するソフトのこと)

 タイプ1 = 圧縮・解凍ソフトだけで動くソフト
 タイプ2 = 圧縮・解凍ソフト以外に専用の共通ソフトDLLが必要なソフト
 

ここでは、導入が容易な”タイプ1”を中心に人気のある圧縮・解凍ソフトを紹介します。初心者には(1)、(2)がお薦めで、パソコン操作になれた人には(3)、(4)がお薦めです。


■(1) フリーソフト Lhaplus

ダウンロード Vector:Lhaplus
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se169348.html

基本的には圧縮・解凍したいファイルをデスクトップ上のLhaplusのアイコンにドロップするだけです。この際に圧縮ファイルは解凍され、それ以外のファイルは圧縮されます。UNLHA32.DLL 等の外部DLLは不要です。初心者から上級者まで人気のあるソフトです。

ファイルやフォルダーを圧縮時、圧縮形式を選択でき、そのとき、パスワード付きのzipファイルも簡単に作成できます。


■(2) フリーソフト Lhacaデラックス版

ダウンロード Vector:Lhaca デラックス版
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se166893.html

基本的には圧縮・解凍したいファイルをデスクトップ上の+Lhacaのアイコンにドロップするだけです。この際に圧縮ファイルは解凍され、それ以外のファイルは圧縮されます。UNLHA32.DLL 等の外部DLLは不要です。


■(3) フリーソフト Lhaz

ダウンロード Vector:Lhaz
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se107748.html

圧縮/解凍/書庫閲覧/個別ファイル解凍/個別ファイル閲覧の機能を持っています。デスクトップ上のLhazのアイコンにドロップするだけです。UNLHA32.DLL 等の外部DLLは不要です。

特徴は、圧縮ファイルの閲覧機能があり、圧縮ファイルにファイルを追加できます。


■(4) フリーソフト Explzh

ダウンロード Vector:Explzh for Windows
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se033494.html

私が愛用している、圧縮・解凍ソフトです。以前は有料でしたが、今は、個人的利用であれば無料です。非常に高機能ですが、UNLHA32.DLL 等の外部DLLが必要です。

特徴は、圧縮ファイル(書庫ファイル)の中にあるファイルをエクスプローラ風 (ツリービュー/リストビュー) に表示することができること。

展開/圧縮を意識せず、書庫内のファイルをエクスプローラ内のファイル操作とほぼ同じように操作できます。

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